日付 2005/05/01 区分 フカセ釣り 狙い チヌ・キビレ
場所 田辺(黒田渡船)
メモ グレというより、チヌの方が魚影が濃い。
満潮 0:01 9:52 干潮 5:01 17:42 小潮 波高 2.0m
天気 曇りのち雨 強い 水温   気温  
開始時間 6:00 納竿時間 14:20 同行者 永野、四宮、中 備考  
渡船名 黒田渡船
釣り方 フカセ釣り
仕掛  
メモ 前々回に根に持っていかれてブチ切られた
「五郎」に上がり、リベンジに燃えた。
釣果
魚名 サイズ kg 釣れた時間 推算潮位 釣り座
チヌ・キビレ 50.0 Cm 〜 50.0 Cm ? kg 〜 ? kg 1 匹      
ガシラ 16.0 Cm 〜 18.0 Cm ? kg 〜 ? kg 4 匹      
写真
井上(チヌ吉)の釣果・・・・チヌ1枚(50cm)
                ガシラ4匹(放流)
中氏の釣果・・・・チヌ1枚(48cm)
           根に突っ込まれてハリス切れ2回
永野氏(釣りキチ)の釣果・・・・シマアジ(33cm)
                   ガシラ数匹(放流)
四宮氏の釣果・・・・ベラ(放流)
       


 ゴールデンウィークに入る直前に、今回の釣行が急きょ決まった。
実は5月4日は早々と釣行(那賀紀州FC杯紀州釣り大会)が決定していたのですが、
どうしても4/29〜5/1の三連休のうちのどれかに釣りに行きたくなってきたので、
先に家族サービスの約束をしてから、3連休の最終日(5月1日)に
釣りに行くことを許してもらうことに成功したのである。ラッキー!
最近はいつもこの手で成功している。計画的犯行である(笑)。

 そして、どこに釣りに行こうか考える。
かれこれ5ヶ月ぐらいフカセ釣りばかりで紀州釣りをしていないので、5月4日開催の
第3回那賀紀州FC杯紀州釣り大会に向けて1回は紀州釣りの練習をしておきたいし、
先週行った南紀田辺の沖磯でのフカセ釣りの釣果を考えるとフカセも捨てがたい。
大会前の紀州釣りを取るか、年無しの期待ができるフカセ釣りを取るか、
悩んだ?結果、やっぱりフカセ釣りを取ってしまった。あんまり悩んでいなかったような(笑)。
それで、急きょ釣行メンバーを探すことにした。
やはり、みんなゴールデンウィークの予定がいっぱいで忙しいので、
一人釣行になるかなと思いきや、私を含めて4名集まってしまった。
場所はもちろん迷うことなく、田辺の沖磯に決定
で、4名の楽しい釣行ができることとなった。
しかし、4/29〜5/1の3連休のうち4/29と4/30は快晴なのに、
なぜか5/1だけ雨マークの予報なのは気になった。やはり、雨男のせいなのか。
雨男とは私(チヌ吉)と永野氏(釣りキチ)なのである(笑)。

 いつものように釣○郎でエサ等を購入し、マキエを練る。実は私はマキエを練っている時が
たまらなく好きなのである。だって、その日の作戦をあれこれ考えながら練っていると、
これから始まる戦いに気持ちが高ぶってきて、ワクワクしてくるからである。
それはともかく、午前5時に乗船場に到着したが、案の定、船の姿は無い。
「やっぱり今日も3番船やな」って思っていると、船が戻ってきた。
戻ってくるなり、「3番船やで、どこに上がる〜」って船頭さんが言うので、
私と永野氏は前々回のリベンジを果たすべく、「五郎あいてる?」って聞くと、
「あいてるで〜」とのことで、我々2人は五郎に決定!
ここだけの話だが、私は五郎でのリベンジを果たすための秘策?を考えていたので、
この秘策?を絶対に使ってやろうと思っていたのである。
そして四宮氏と中氏は幸運にも人気の「ビシャゴ」に上がれることができ、
4人とも絶好の釣座に陣取ることができた。なお「五郎」と「ビシャゴ」は隣合わせの磯である。

 それで2人ずつ隣合わせの磯に上がり、釣り始めた。私はBウキで3ヒロから始めた。
そして釣り開始から30分後、何気なく隣の「ビシャゴ」の2人をチラッと見やると
中氏の竿が大きく曲がっている。「チヌやったら、かなり大きいんと違う?」と永野氏と
話をしながら、無事に取り込んだのを遠目に確認するやいなや、
何が釣れたのか四宮氏に確認の電話をすると、「チヌや、50cmあるかないか」とのこと。
「今日も期待できるなあ」と、気合いが入り、しばらくやっているが、我々2人はアタリすらない。

 それで、もう少し深い所を探ろうと3.5ヒロに変更した。すると、ウキにアタリはないが、
オキアミの頭が取られるようになった。その正体は分からない。
しばらくしてウキが少しシモったが、すぐに浮いてくるようなアタリが頻繁に出てきた。
でも、チヌのアタリのようにウキはスーっと入っていかない。「アタリの主は何だろう」と
思っていると、ウキが少しシモったまま止まっている。「底に引っ掛かったのかな」と思って
上げてみると、何か付いている。20cmあるかないかのガシラだった。
その後もウキが少しシモるアタリでガシラは数匹釣れた。永野氏も同様である。

 そうこうしているうちに2時間ほど過ぎ、私と永野氏は気分転換をはかるために、
左に永野氏、右に私が構えていた釣座を交代することにした。
潮は釣り始めからずっと左から右に流れているために、私は潮上でやることになった。
このころから風が右向きに一層強く吹いてきて、仕掛けが潮流と風の影響で右に速く流され、
釣りづらい状況だが、何とか風の影響を受けないようにと、道糸を操作していく。

 我慢の釣りが続く中、その瞬間は突然訪れた。
しぶとく磯際を流していたら、ウキがスーっと入っていく。心の中で「もっと入れ」と叫んだ。
その願いは届き、ウキがだいぶ入ったところで大きく合わせた。
と同時に、強烈な引きが竿全体を襲う。ここで虎視眈々と使う機会を狙っていた秘策?を
惜しげもなく披露することなった。
その秘策?とは、五郎は足下から竿1本先まで根が張り出しているので、魚を掛けると同時に、
濡れるのも構わず、根の先端まで入っていって、やり取りをするというものである。
みなさんは笑うかもしれませんが、磯釣りはまだまだ未熟な私にとって足下から竿1本先まで
張り出している根をかわす技量を兼ね備えていないので、この邪道な秘策を思いついたのである。
話を戻します。
掛けたと同時に根の先端まで行こうとするが、竿半分ぐらいのところで膝まで海水がきたので、
この先行くと、波にさらわれるかもしれないと思い、竿半分のところで勝負することにした。
なおも私は強烈な引きに耐えるが、魚はどんどん根に入ろうとする。
そこで一瞬、道糸を緩めようかと迷った瞬間に悲劇が私を襲った。
膝まで入って竿半分先まで前に出たので、道糸もハリスも切られてはいないが、
魚が根に入ってしまい、引いても押しても動かなくなってしまった。
「あ〜あ、切らなあかんかなあ。」とつぶやくが、諦められずに道糸を緩めて待つことにする。
1分ほど待っただろうか、突然、竿先が強烈に引っ張られた。
「ヤッター、根から出てきた。ラッキー!」と悲劇から一転、喜びに変わった。
「もう絶対に根に持っていかれないぞ。」と必死で引きに耐える。
先ほど、根に入られた際に根ズレしてハリスにキズが入っているかもしれないので、
あまり無理はできないなあと思いながらも、次に根に入られたらおしまいだと思ったので、
大事にやり取りをしながら、半ば強引に引っぱり、何とかその姿を現すことに成功した。
キラッと光ったその魚体は、まぎれもなく見事なチヌであった。
やっとの思いで海面まで上げて、永野氏にタモで掬ってもらおうとした瞬間、
一度突っ込まれたが、難を逃れた。そして、タモで掬ってもらった瞬間、
五郎でのリベンジを果たすことができてホッとした。9時前のことだった。

 島に上げてメジャーで測ると、4年ぶりの年無しであることがわかって、嬉しさ倍増である。
すかさず記念撮影をして、チヌをスカリに入れて生かした。
そしてハリスを調べてみると、やはりザラザラになっていた。
これでよく上がったなあと感心した。さすが、Vハード1.75号様々である。
それでハリスを新しく変えようと仕掛けを作り直しているときに、
永野氏の竿が曲がって、膝まで海水に入ってやり取りをしている。大きい。
でも、すぐに上に浮いてきた。その正体は33cmのシマアジだった。まずまずの型だ。

 その後、しばらくアタリも無いまま、予報通り9時30分頃に雨がちらついてきて、
瞬く間に激しい雨に変わった。今回の釣行は雨が降ってくるのを承知で来ているので、
すべて予定通りだが、やはり雨の中の釣りはやりにくい。
とその時、隣の「ビシャゴ」でやっていた四宮氏の竿が曲がっている。
しかも、中氏がタモを持って掬おうとしている。その直後、弓なりの竿が真っ直ぐの竿に変わった。
バレたのである。あとで正体は何だったのか聞くと、サンノジだったとのこと。

 その後、雨が少し弱まった一瞬を逃さず、昼食を取り、釣り再開することにした。
けど、先ほどまで弱まっていた雨も強くなってきて、強風は一向に止む気配はない。
そこで風裏の磯に島代わりしようと、2人で見切りをつけて、カナトコに上げてもらった。
カナトコは初めてだったが、この前に良い思いをした小ジブの隣の島である。
これは期待が持てると思い、激しい雨の中、永野氏と頑張ってみるが、
潮はすごくいい感じで流れているが、釣れてくるのはガシラばかり。

 そして午後2時頃に船が回ってきて、行ってしまった後に、雨はさらに激しく降ってきた。
「この船で帰ればよかったなあ」と少し後悔したが、しょうがないので頑張ることにした。
しかし、カナトコでは本命は釣れず、待ちに待った迎えの船が来て、ゲームオーバー。
これは笑い話だが、この雨の中、最終船まで残って釣りをしている「釣りバカ」は
我々4人だけでなく、あと4人もいた(笑)。

 港に戻って船頭さんに検量してもらうと、私の釣ったチヌは50cm、中氏の釣ったチヌは48cm、
永野氏が釣ったシマアジは33cmだった。
一日中雨に降られて、疲れた釣行となった。
これは余談だが、中氏はあと2回、根に持っていかれてハリスを切られたらしい。
もしかしたら、中氏は3匹のチヌを釣っていたかもしれない。あっぱれ、あっぱれ。
中氏が磯釣り3回目にして、見事に釣り上げた48cmのチヌ。
あと2回、根に持っていかれてハリス切れした。
あと2匹追加していたかもしれないと思うと、
残念だったが、これからの長い釣り人生のことを考えると、
今回のバラシは良い勉強になった。
次回は年無しを狙うぞ〜!
年無しの話で盛り上がって、忘れ去られていたが
永野氏が釣ったシマアジ33cm。
家に帰ってから、この画像を撮った。
前回の釣行で良い目をしたが、「こんなときもある」って、
今回は自分に言い聞かした。