日付 2005/08/14 区分 紀州釣り 狙い チヌ・キビレ
場所 島根県美保関
メモ 島根半島右先端の港
場所の写真 メ モ
長い波止が3本あるうちの真ん中の波止
満潮 7:34 干潮 0:40 15:37 長潮 波高 1.0m
天気 曇り時々晴れ 普通 水温   気温  
開始時間 6:00 納竿時間 18:00 同行者 永野 備考  
釣り方 紀州釣り
仕掛  
メモ 2005年 紀州釣り遠征2日目
エサ 備考
オキアミ  
コーン  
フナムシ  
チャンス配合ヌカ  
細挽きサナギ  
アミエビ  
釣果
魚名 サイズ kg 釣れた時間 推算潮位 釣り座
チヌ・キビレ 35.8 Cm 〜 35.8 Cm ? kg 〜 ? kg 1 匹      
イシガキダイ 18.0 Cm 〜 18.0 Cm ? kg 〜 ? kg 1 匹      
マダイ 10.0 Cm 〜 10.0 Cm ? kg 〜 ? kg 4 匹      
ベラ 16.0 Cm 〜 20.0 Cm ? kg 〜 ? kg 2 匹      
サヨリ 15.0 Cm 〜 15.0 Cm ? kg 〜 ? kg 3 匹      
アジ 10.0 Cm 〜 10.0 Cm ? kg 〜 ? kg 3 匹      
フグ 10.0 Cm 〜 10.0 Cm ? kg 〜 ? kg 5 匹      
写真
 遠征2日目の朝、午前4時半過ぎに目覚めた我々は早速、島根県の『美保関』に向かった。
前日の不甲斐ない釣果ゆえ、「今日はチヌを釣らなければ・・・。」というプレッシャーがかかった。

 10分後、美保関に着くや否や、前夜に釣具屋さんで得た釣り座ポイントに歩いて向かう途中、
際に付いていたチヌ(45cmくらい)が泳いでいる姿を確認し、我々はますますやる気が出た。

 仕掛けを作る前に、この時期には欠かせない生きエサであるフナムシを調達することにした。
汗をかき、悪戦苦闘しながら、何とか30匹ほど捕まえることに成功した。

 オキアミ、コーン、フナムシのエサが揃ったところで、仕掛けを作り、タナをはかると、5ヒロだった。
私は先端手前の右側で、釣りキチさんは左側で背中合わせに釣ることにした。

 釣り始めて2投目にオキアミが取られ、その後も、オキアミは全く残ってくることはない。
少し這わしても、1ヒロ這わしてもアタリはなく、エサ取りにオキアミだけ取られている。
で、真後ろで釣っている釣りキチさんは先ほどから、かなり大きくシャくっているので、
状況を聞いたところ、アタリはほとんど無く、オキアミは全然残ってこないとのこと。
釣りキチさんがシャクっていたのは、やはりいつものハッタリだった。
まあ、釣りキチさんは元祖シャクリ王だから、あまり信用してなかったけど(笑)。

 今日はオキアミでは勝負にならないと思った私は考えた。
この時期のエサ取り対策として、地元和歌山県で私がよくやっている作戦を決行することにした。

 その作戦の概要は、今回は3種類のエサ(オキアミ、コーン、フナムシ)を終始、ローテーションし、
オキアミはエサ取り用のカモフラージュとして、チヌが釣れたらラッキーぐらいに考えておく。
勝負エサはコーンかフナムシだと想定して、後半勝負に挑むということである。
特に、ローテーション中に、別のエサに切り換えた直後はチャンスである。

 私は早朝からしぶとく、この作戦を実行し続けていて、フグやチャリコやベラなどは釣れるが、
未だ、本命は釣れず、遠征期間の半分を過ぎようとしていた。
と、付けエサがフナムシの時に、寝ウキが一気に入った。
期待しながら合わせたが、引きも小さく、上がってきたのは20cm弱のイシガキダイだった。
チヌが釣れなかったときのために、一応、釣果写真用にキープしておくことにした。弱気な私(笑)。
その直後、釣りキチさんが竿をシャくったかと思うと、竿は大きく曲がっていた。
「チヌか?」と聞くと、「違うなあ」と言いながら、上がってきたのは23cmのキジハタであった。

 ここで、我々は昼食を取ることにし、後半にかける思いを確認し合った。
昼食後、フナムシが少なくなってきていたので、私はフナムシを調達しに行き、
釣りキチさんは釣り座に戻って頑張ることになった。

 私が汗をかきながら、30匹ぐらいゲットして釣り座に戻ってくると、釣りキチさんは青ざめた表情で、
「やってもた。」と言って、私に竿先を見せた。
見ると、チヌ競技スペシャルUの竿先が無惨にも折れていた。
ダンゴを投げてアタリを待っている時に、竿先に道糸が絡まっていることに気付いたが、
寝ウキが立つアタリがあったので、思わずシャくってしまったらしい。
とりあえず、釣りキチさんは予備竿を持っていたので、釣りを再開することはできたが、
チヌ競技スペシャルUの竿先を折ったショックは隠せず、しばらく落ち込んだ様子だった。
(遠征後に修理してもらったら、8100円かかったとのこと。予定外の出費に嘆いていました。)

 その後、気を取り直して続けるが、寝ウキはピョコンピョコンと小さく動くだけだったり、
小さく動いた後にゆっくり立ったりして、本命のアタリではないと分かっていても、
一応、合わせると、チャリコやフグやベラが掛かってくるばかり。
掛かってくるエサは決まってフナムシだった。オキアミでは一瞬で取られてアタリが出ないし、
コーンでは寝ウキが少し動くだけで、囓られて少し残ってくるだけである。
しかし、信じて頑張るしかない。
 
 私は朝から3種エサのローテーションを繰り返し、コーンかフナムシでのアタリを待ち続けて、
もうすぐ午後4時になろうかという時、歓喜の瞬間は突然訪れた。
ダンゴが割れて2,3秒待つと、寝ウキが一気に入ったので、少し待って合わせた。
乗ったあ〜〜〜〜!
心地よい重量感なのだが、チヌの引きじゃなく、ボラだと思った。
というのも、竿先をコンコン叩かないし、横に走るし、道糸が出ていくし、波止のチヌなら
すぐに浮いてくるはずなのに浮いてこないからである。
だから間違いなくボラだと思ったので、タモを持って掬いに来てくれた釣りキチさんに
「ボラや。」と言った瞬間、ようやく水面に現したその姿を見て驚いた。
紛れもなく、チヌであった。ヤッター!
手前に寄せてきて、釣りキチさんにタモで掬ってもらおうとすると、1回突っ込まれたが、
もう一度寄せてきて、何とかタモに納まった。
35.8cmのチヌであった。
釣りキチさん、ありがとう!
私は今遠征初のチヌを釣って、嬉しくて嬉しくてしょうがなかった。
この2日間の努力が報われた瞬間でもあった。
しばらくチヌを眺めてから、スカリに入れて、やっときた時合いに備えることにした。

 そして、午後4時を迎え、ゴールデンタイムが始まった。
先ほど、今遠征初のチヌの姿を見て、元気を取り戻した我々は、まだまだ釣ろうと意気込んだ。
しかし、本命らしいアタリはなく、エサ取りに悩まされながら、午後6時、納竿することにした。

 釣りの後は、夢みなと公園内のみなと温泉館で汗を流し、米子市内に夕食を取りに行った。
「今日も美味しいもの食べたいなあ」なんて話しながら運転していると、国道沿いの反対側に
美味しそうなラーメン屋が数軒並んでいたので、Uターンして、そのうちの1件の店に入った。
私は醤油味のラーメンの『まんぷくセット』を、釣りキチさんは店長お薦めのこってり激辛ラーメン
の『まんぷくセット』を食べて、文字通り満腹になった。
美味しいラーメンを食べて満足した2人は店を後にし、釣り道具屋さんでオキアミ等を買った。

 その後、遠征最終日の釣り場を何処にしようか協議し、美保関手前の『海崎漁港』に決定した。
そして、『この2日間の反省会』&『最終日に向けての作戦会議』をしたのだが、
釣りキチさんは、残されたあと1日でチヌを何としても釣らなければと、かなりのプレッシャーを
感じている様子だった。

 こうして、遠征2日目が終わった。
釣りキチさんが釣った23cmのキジハタ
引きは良かったのだが・・・。
とりあえず、遠征でのボーが間逃れて、ホッとした瞬間である。