日付 2005/08/15 区分 紀州釣り 狙い チヌ・キビレ
場所 島根県海崎漁港
メモ 美保関手前の波止
場所の写真 メ モ
島根県境港が波止の向こうに見える
満潮 8:33 干潮 16:50 若潮 波高 1.0m
天気 雨のち曇り 普通 水温   気温  
開始時間 6:00 納竿時間 18:30 同行者 永野 備考  
釣り方 紀州釣り
仕掛  
メモ 2005年 紀州釣り遠征3日目
エサ 備考
オキアミ  
コーン  
フナムシ  
チャンス配合ヌカ  
細挽きサナギ  
アミエビ  
釣果
魚名 サイズ kg 釣れた時間 推算潮位 釣り座
チヌ・キビレ 36.0 Cm 〜 36.0 Cm ? kg 〜 ? kg 1 匹      
マダイ 10.0 Cm 〜 10.0 Cm ? kg 〜 ? kg 8 匹      
キジハタ 20.0 Cm 〜 20.0 Cm ? kg 〜 ? kg 1 匹      
ベラ 22.0 Cm 〜 22.0 Cm ? kg 〜 ? kg 1 匹      
サヨリ 15.0 Cm 〜 15.0 Cm ? kg 〜 ? kg 2 匹      
アジ 10.0 Cm 〜 10.0 Cm ? kg 〜 ? kg 3 匹      
フグ 10.0 Cm 〜 10.0 Cm ? kg 〜 ? kg 6 匹      
写真
 遠征最終日の朝、前日と同じ午前4時半に目が覚めた我々は、目的地の海崎漁港に向かった。
釣り場に着くと、とりあえず釣り座を確保して、2人でフナムシを調達することにした。

 汗をかきながら、数十匹ほど捕まえることができたので、釣り座に戻って仕掛けを作り、
気になるタナを測ってみると、かなり浅く、3ヒロだった。私としては凄く物足りないタナだが、
雰囲気が良さそうな釣り場だったので、我々はこの釣り場で頑張ることにした。

 釣り座ですが、釣りキチさんは先端、私は釣りキチさんの左側で、2人とも沖向きである。
ということで、遠征最終日の釣りが始まった。

 私は「あと2,3枚は釣りたい」と意気込む。
釣りキチさんは「今日はかなりプレッシャーかかるわー」なんて言いながら、遠征ボーを避ける
ために気合いを入れていた。

 私はタナトントンから始めるが、早々にエサ取りが寄ってきて、オキアミはすぐ取られてしまう。
這わしても結果は同じなので、前日同様、3種エサのローテーションで這わしてみる。

 エサの取られ方も前日同様、オキアミではアタリは分からず、すぐ取られてしまい、
コーンでは小さなアタリで、囓られて少し残ってくる場合もあるが、残ってこない場合もある。
フナムシではアタリは一番出やすいが、本命アタリはなく、寝ウキが急に立ってすぐ寝たり、
モゾモゾ動くだけだったりで、そのアタリで掛かってくるのは決まってフグ、チャリコ、ベラである。

 「今日も厳しい釣りになりそうやなあ。」、「ほんまやなあ。」・・・・なんて、2人で会話しているとき、
さっきまで曇っていた空が急に暗くなったかと思うと、雨がポツポツ降り出し、雷が鳴り出したので、
「これはいかん。」と思って、我々が車に避難した直後、大雨に変わった。

 車の中で「危なかったあ。」、「もうちょっとでビショビショになるとこやったなあ。」、
「やっぱり俺らは雨男やなあ。」、「雨止んでくれやな、ボーのまま帰らなあかん」・・・って
しばらく話しをしているが、一向に雨は止む気配もなく、雷も結構近くで鳴って、光っている。
午前7時半過ぎ、中断することになった。
車の中では2人とも旅の疲れのせいか、いつの間にか眠りについていた。

 午前8時半過ぎに目が覚めたが、雷は海の沖の方で光っていて、雨はまだ激しく降っていたので、
そのまま寝てしまった。

 午前9時半頃に再び目が覚めると、雨は止んで、雷も光っていなかったので、釣りを再開した。

 2時間中断して、雷でエサ取りも散ってしまったかと思ったが、ちゃっかり居座っていた。
間もなくして、釣りキチさんが寝ウキで消し込むアタリで大きく合わせた。
竿が大きく曲がっているので、私は寄っていってタモで掬う準備に入った。
魚はまだ姿を現さず、おまけに横に走っている。
「波止のチヌやったら、すぐに浮いてくるのになあ」って、私が言った瞬間、キラリと姿を現した。
「チヌや」って嬉しそうに釣りキチさんが言った。
寄せてきたチヌを私はタモで掬ってあげた。
33cmのチヌであった。
上がってきたチヌを見て、釣りキチさんは「良かったあ、これでプレッシャーから解放されたわ。」
って、しみじみ言った。そして、しばらく余韻に浸っていた。
釣りキチさんおめでとう!
午前10時前のことだったので、まだまだ時間はたっぷりある。
この1匹で2人のやる気は一気に加速した。

 しかし、その後も我々はエサ取りと格闘し、釣れてくるのはフグ、チャリコ、ベラである。
仕掛け回収時に、時折残ってくるフナムシに反応して追っかけてくるサヨリとアジが掛かかってくる。

 突然、釣りキチさんが大きくシャクったかと思うと、後にコケそうになっていた。
まあ、元祖シャクリ王の釣りキチさんのこの光景は珍しくもなく、ここ島根県でも惜しげもなく
披露したのだった。

 人のことを笑っていると、私にもアタリがあった。
ダンゴが割れてすぐに寝ウキが立ったかと思うと、スーっと入っていったのだ。
しかも、エサはフナムシなので、本命だと期待しながら、合わせた。
乗ったが、ガシラのようにスーっと上がってくる。
「ガシラか?」と思って上げると、20cmのキジハタだった。

 午前11時過ぎ頃、腹も減ってきたし、昼食を取ることにした。
食べながらの話題は終始、釣りキチさんが釣ったチヌの話しだった。
釣りキチさんは嬉しそうに、釣れた時の状況などを詳しく話してくれた。
ほどなく食べ終わり、釣りに戻った。

 釣りを再開したが、やはり、状況は変わり映えせず、エサ取りの嵐である。
でも、残された時間を精一杯頑張るしかない。
2人は本命のアタリもなく、時間だけが無情にも過ぎていった。

 そして、午後4時になり、ゴールデンタイムを迎えた。
エサ取りの勢力が一向に衰えようとしないが、ダンゴを投げ続けた。
ポイッ、ポイッ、ポイッ、ポイッ、ポイッ、・・・・・・・

 ふと、時計を見ると、午後5時30分を回っていた。
釣りキチさんはもうギブアップとばかりに、竿を置き、私の方に寄ってきて、「もう終わりやな。」
と言って、私の横に座って終了モードに入ってしまった。
でも、しぶとい私はダンゴを投げ続けた。

 5分ほどすると、朝一からずっと右にあるいは左にゆっくり流れていた潮が一瞬止まった。
と同時に、オキアミがそのまま残ってくるようになった。
エサ取りが散ったのか、それならオキアミで勝負とばかりに、オキアミだけで勝負することにした。
しかし5,6投ほど続けても、そのまま残ってくるので、ハワセから一転、底から10cmほど切り、
オキアミをアピールする作戦を取ることにした。
もし、エサ取りがいなくて、チヌだけが付近にいたら、必ず食ってくるだろうと思ったからだ。

 その1投目、作戦はバッチリ当たった。
ダンゴが割れてすぐに、寝ウキがスーッと立ったので、すかさず合わせた。
乗ったあ〜〜〜〜!
しかも、なかなかの引きである。
今回も横に走るし、すぐに浮いてこない。
前日からの状況を考えると、島根県特有?のチヌの引きである可能性は高い。
とりあえず、ボラじゃなく、チヌであることを願うだけである。
私の隣で終了宣言した釣りキチさんも見守ってくれている。
ただ、今回は今までと違って、竿先をコンコン叩いているので、おそらくチヌであろうと思った。
ようやく姿を現したのは、やはりチヌであった。
慎重に寄せてきて、釣りキチさんにタモで掬ってもらい、上げてみると、36cmあった。
このとき、時間は午後6時になろうとしていて、午後4時から始まったゴールデンタイムが
終わろうとしていた。

 すでに終了宣言をしていた釣りキチさんは、私がチヌを釣ったのを目の当たりにして、
急に釣り座に戻って釣り始めた(笑)。
「もう終わりと違うんか?」と私が嫌みっぽく言うと、釣りキチさんは「まだまだ」と言って
黙々と頑張り始めたのである。

 その後、再び潮が右にゆっくり流れ始めると、エサ取りも出てきて、本命のアタリが遠のき、
釣りキチさんの奮闘むなしく、午後6時30分、納竿とした。

 我々は釣り場を後にし、帰路についた。
米子ICから米子自動車道に入って、蒜山SAで夕食を取り、家族にみやげ(出雲そば)を買い、
再び、車で走った。
米子自動車道は混雑することはなく、中国自動車道に分岐しすると、急に車が多くなった。
眠気が襲ってきたので、釣りキチさんに運転を交代してもらった。
運転を交代しながら帰るが、2人とも疲れているので、勝央SAで仮眠を取ることにした。

 2時間ほど寝て、少し楽になったので、走り始めた。
しばらく走ると、電光掲示板に「吹田IC付近渋滞18km」と書かれており、前に進むにつれて
徐々にノロノロ運転が始まり、その渋滞の最後尾に着こうとしていた。
ちょうどその頃、極度の眠気に襲われてきたので、赤松PAに止まって仮眠を取ることにした。

 仮眠のはずが、そのまま熟睡してしまい、目を覚ますと午前4時前だった。
睡眠もバッチリ取って、再び走り出すと、渋滞もなくなっていてスイスイ走れた。
その後、混雑もなく、家に着いたら、午前5時30分を回っていた。

 こうして、今年の那賀紀州FC紀州釣り遠征(鳥取&島根)が幕を閉じたのである。
総走行距離は1014kmであった。



 この3日間も応援メール有り難うございました。
(エイちゃん、じじーさん、ばっとまんさん、市内釣り師@三十路前(;´Д`)さん )



遠征を終えての感想

鳥取県&島根県には国道沿いにドライバーが無料で休憩できるパーキングエリアを
たくさん設けられているので、昼夜にかかわらず、眠くなったら安心して駐車して仮眠できる。
また、美保湾内にある弓ヶ浜は数kmにわたってキャンプエリアとして解放されていて、
釣り場には無料駐車場が豊富に用意されている。
この一帯は歓迎ムード一色で、観光客にすごく優しいところだなあと感じたので、
家族サービスをされる方にはお薦めです。
鳥取&島根の観光協会からの回し者ではありませけど(笑)。
釣りの方では、ちょっと寂しい釣果になったけど、2人ともチヌを釣れたのが遠征の大きな収穫かな。
それと、島根のチヌはいずれも横に走り、すぐに浮いてこないので、一瞬、ボラだと間違だろう。
あとは、ボラがすごく少ないように思えた。
3日間で、ボラの泳いでいる姿は数匹しか見ていないし、ダンゴを割りにもこなかったし、
もちろん1匹も釣れなかった。
ボラの少ない地域なのかもしれない。
そして、アミエビのブロックを『ジャンボ』というのにはビックリしたかな。
また行きたいと思う鳥取県&島根県でした。
終わり。
釣りキチさんが遠征最終日に釣ったチヌ(33cm)
ボーで帰るのは嫌だということで、かなりプレッシャーを感じていたようです(笑)。
でも、そのプレッシャーの中、釣ったのはさすがです。
釣りキチさんにとって、思い出深い&価値ある1枚になったでしょうね。
私の3日間での釣果です。
上は前日に釣ったのチヌで、下は最終日に釣ったチヌです。
釣りキチさんの3日間での釣果です。
最終日に何とか釣りました。
眠いです(笑)。
今遠征での2人の釣果です。
少ないですが、頑張りました。
上段は釣りキチさんが釣ったチヌで、下段は私が釣ったチヌです。