日付 2005/11/23 区分 フカセ釣り 狙い グレ
場所 古和浦(栄福丸)
メモ  
満潮 11:30 21:31 干潮 3:51 16:58 小潮 波高 0.5m
天気 晴れ時々曇り 普通 水温   気温  
開始時間 7:00 納竿時間 13:10 同行者 計17名 備考  
渡船名 栄福丸
釣り方 フカセ釣り
仕掛  
メモ  
エサ 備考
ボイル  
釣果
魚名 サイズ kg 釣れた時間 推算潮位 釣り座
グレ 20.0 Cm 〜 23.0 Cm ? kg 〜 ? kg 6 匹      
アイゴ 28.0 Cm 〜 31.0 Cm ? kg 〜 ? kg 2 匹      
カワハギ 18.0 Cm 〜 18.0 Cm ? kg 〜 ? kg 1 匹      
ムツ 27.0 Cm 〜 27.0 Cm ? kg 〜 ? kg 1 匹      
写真
 今回はじじーさんが会長を務めるWeb☆FCが主催する第1回Web☆FCグレマスターズに
ビジターとして参加させてもらうことになりました。
Web☆FCとはHPを持った人たちやその知り合いたちで集まったいわゆる”ネット仲間”で
結成された釣りクラブのことである。
記念すべき第1回大会は三重県の古和浦で開催されました。
私自身、那智勝浦町で住んでいた頃は、紀東でチヌ狙いの紀州釣りをしたことはありましたが、
フカセ釣りをするのは初めてということ、また紀東は大物が出るということで期待して臨みました。
なお参加人数は写真の通り、17名ということになりました。
参加したのは順不同で、じじーさん、otawakeさん、あねごさん、ジュゴンさん、しみ坊さん、
まっちゃん、坊主野郎さん、成瀬さん、ばっとまんさん、山ちゃん、いまやんさん、mogeさん、
Akkさん、エイちゃん、左さん、矢田さん、私です。
(写真提供:ジュゴンさん)

 さて、当日は午前5時30分集合で、初めて行く地なので、道中は分からず、どのくらい時間が
掛かるのかも分からないので、前日の夜に出発することにした。
午後10時にエイちゃんを迎えに行き、エイちゃんのポータブルナビを私の車に付け替えて
和歌山ICに向かった。

 初めての地だけど、「今日はナビがあるから大丈夫」って、高をくくっていた私とエイちゃん。
でも、事件は数時間後に起こった。
当初は阪和自動車道から西名阪自動車道、名阪国道、伊勢自動車道へと入るつもりだった。
しかし、西名阪自動車道に入る手前の南阪奈道路に入るよう、ナビゲートされた。
「ナビが最短距離をナビゲートしてくれているんだな」と、私とエイちゃんは疑いもせず、
南阪奈道路に入っていった。

 しばらく走ると、南阪奈道路は終点を迎え、一般国道に合流した。
「えっ、もう終点?」って、2人は声を合わせて言った。
しかし、ナビが示しているルートなので、この辺りに土地勘のない我々はナビを信じるしかない。
しばらく国道を走ると、コンビニがあったので、気分転換のために寄ることにした。

 ホットコーヒーを買い、ホッと一息つき、先を進むことにした。
その後、ナビゲートしてくれる国道は次第に山道へと入っていった。
奈良県内の山道を走っていると、シカが道沿いのあちらこちらの畑で野菜を食べている。
さすが、シカで有名な奈良県だなあなんて感心していると、車の目の前をシカが横切った。
シカとの衝突事故になったら、釣りどころじゃないので、安全運転に徹することに。

 やがて三重県に入り、山道を走っていると、ここでもシカが所々で活動している。
エイちゃんと会話がはずんでいるうちに、道が開けたかと思うと、やっと国道42号線に出た。
伊勢自動車道の勢和多気ICの少し南あたりに出たようだ。
確かに、ここまでは西名阪道路を経由して伊勢自動車道を走るよりは速いように思われた。
しかし、事件はこの直後に起きた。

 42号線に出てから南下し、少し走ると、ナビが左に入るように指示した。
我々はもちろん疑いもせず、入っていった。
これがこの後に起こる事件への入り口になろうとは思ってもいなかった。

 42号線から左折して、道は急に細くなったが、気にせずにナビ通りに進んでいく。
すると、更に細くなり、道幅は車幅より数十センチ広いくらいである。
片側は岩が落ちてきそうな山の斜面で、反対側はガードレールもない谷底である。
もちろん対向車が来れば、対向する場所に困るが、引き返そうにもバックで引き返すのは無理である。
仕方なく前へ進んでいると、やがて峠を迎え、急カーブが多くなり、切り返さなければ曲がれない
カーブもしばしばある中、冷や汗をかきながら峠を越え、国道260号線に出て、ホッとした。

 しかし、ホッとしたのもつかの間、事件はこれだけでは済まなかった。
魚のエサは用意してきているものの、我々人間のエサ(朝食)は現地のコンビニで調達しよう
と思っていたので、コンビニを探すが、見あたらない。
すると、エサ屋さんが開いていたので、ここしかないなあと思って寄ると、食べ物は置いておらず、
店主によると、国道42号に戻って、勢和多気IC近くのコンビニまで行かないと無いらしい。
しかも、この時間帯ではここから30分くらいかかるとのこと。
確かに国道42号線に出た直後にコンビニが
あったことを思い出した。
「あそこで買っておけば、こんなことには・・・・」なんて言っても仕方ない。

 とりあえず、渡船屋さんの場所を探しに行くことにした。
すると、駐車場は見あたらないが、乗船場を確認することができたので、ちょっと一安心した。
それで、コンビニまで戻って、朝食を買いに行くことにした。

 しかし、ここで大問題に気付いた。
42号線に戻るとなれば、先ほど走ってきた細い山道を通り、険しい峠を越えなければいけない。
そこで、エイちゃんのナビでそのコンビニへの道を検索すると、その細い道を通らなくても、
回り道をすると行けると示したので、そのルートに従って戻ることにした。
すると、その回り道は広い道で、スイスイ走ることができ、30分どころか、20分でコンビニに着いた。
初めから、このルートを知っていれば、あの峠越えで冷や汗をかくことは無かったのに(笑)。
それで、朝食を買い、渡船屋に戻ることにした。

 乗船場まで戻ったが、駐車場が見あたらない。
あちらこちら探しているうちにジュゴンさんからメールがあり、すかさず電話をし、駐車場の場所を
聞いて、無事に到着したのだった。
ジュゴンさんのメール以前にotawakeさんからもメールが届いていました。
奈良県の山道を走っていたときだったようで、圏外のために着メロが鳴らなかったようだ。

 駐車場近くで待っていてくれたotawakeさんとジュゴンさんに挨拶し、しばらく話をした後、
しばしの仮眠を取ることにした。
1時間ほど仮眠しただろうか、エイちゃんが私を起こしてくれて、「会費を払っといたら?」
と言うので、払いに行くと、ばっとまんさんと山ちゃんがいたので、ご挨拶をした。
そして会費を払った後、磯割りのクジを引き、開会式まで、まだ30分ほど時間があるので、
仮眠することにした。

 その仮眠の間にdaidoさんが応援に駆けつけてくれたそうで、お会いすることが出来なかった。
私にとってすごく残念でした(泣)。
その後、開会式の時間が近づいてきたので、再びエイちゃんが起こしに来てくれて、
着替えていると、じじーさんも挨拶しに来てくれた。

今回の釣行記は長いので、和歌山を出発して古和浦に到着するまでを釣行記第1部、
大会開会式以降を釣行記第2部とします。
以降は以下の釣行記第2部へと続きます。
釣行記第2部の始まりです。

 午前6時前に開会式が始まった。
otawakeさんの司会のもと、じじー会長から開会のお言葉を頂き、先ほどクジを引いた磯割り
番号の発表があり、私は14番であった。
その後、一同、乗船の準備にかかった。
私はすぐ隣にいた”いまやんさん”と初めてお会いしたので、挨拶を交わし、準備にかかった。

 乗船場に行き、出船の時間を待つことになった。
和歌山の渡船屋さんは、うっすら明るくなってくると見切り出船するところが多いが、
三重県古和浦では完全に明るくなった午前6時30分に出船するのには驚いた。
我々一行の他にも数名の一般客がいて、船には20人ほど乗り込むこととなった。
我々一行は番号順に磯に上がっていった。
船に乗りながら、所々の磯を見ていると、初めての紀東は南紀のように波は荒々しくなく、
山奥の秘境って感じで神秘的で、大物が潜んでいそうな雰囲気がプンプンした。
で、私は「大島の地」という磯に上がることになった。
私と同じ磯に上がったのは他3名で、山ちゃん、mogeさん、左さんであった。

 磯に上がると、まず釣り座を決めることにした。
大会ルールでは、番号の若い順に釣り座の選択権があり、私が一番若い番号なので、
沖向きの一番右に釣り座を構えることにした。
その後、残りの3人も沖向きに釣り座を決定し、右から順に私、左さん、山ちゃん、mogeさんとなった。

 まずはマキエのボイルを撒いて流れを確認すると、磯際も竿1本先も左から右にゆっくりと
流れていることが分かった。
磯際では何やらエサ取りの姿が見えている。
とりあえず、仕掛けはBウキでジンタン7号を2つ付けての軽仕掛けで、タナは2ヒロから始めた。
もちろん、磯際を攻めることにした。

 すると、マキエにエサ取りが群がり、第1投目から付けエサがすぐに無くなる始末である。
朝一でこんな状態じゃ、厳しい釣りになるのは必至だが、あらゆる手を尽くすしかない。

 エサ取りが多いので、マキエとの完全同調でしばらく攻めていると、ウキが一気に入るので、
合わせると、手のひらもないコッパグレであった。
その後もコッパグレを数枚追加したが、大会ということで30cm以上の検量サイズを求めて、
もっと深場を攻めることにした。

 2Bウキに変更し、ガン玉B1つ、ジンタン6号1つ、ジンタン7号1つを付けて、タナを2.5ヒロに
設定し、続けて磯際を攻めることにした。
この時には既に、エサ取りが凄く沸いていて、付けエサのボイルもほぼ秒殺状態。
我慢してしばらくやっていると、ウキがスーと入っていったので合わせると、まあまあの引きだ。
しかし、竿をコンコン叩いているので、グレではないと、すぐに分かった。
上がってきたのは30cmあるかないかのアイゴだった。
その後はウキが少しシモるアタリでキタマクラとキンギョ(ネンブツダイ)が釣れるか、
付けエサが無くなっているかのどちらかである。

 それで、3Bウキに変更し、ガン玉B2つとジンタン6号1つを付けて一気にエサ取り網を突破
しようと試みた。
タナを徐々に深くしていくが、4.5ヒロでもボイルは秒殺状態である。
それでタナを5ヒロにすると、根掛かりする始末。
意外に浅いことにビックリ。

 これではラチが明かないということで、自身初めて使う5Bウキの登場である。
もっと一気にエサ取り網を突破しようと、ガン玉B4つ付けて始めたが、エサ取りは全層にいるらしく、
本日は非常に厳しい状態であることを再認識した。

 こんな状態じゃ、マキエとの完全同調しか、エサ取りを交わす方法がないと思い、
0.5Bウキに変更して、ジンタン7号を2つ付けて、タナは2ヒロから再スタートすることにした。
そうしているうちに、足下のサラシの払い出しから沖の方に潮目が良い感じで延びている。
私は迷うことなく、その美味しそうな潮目を攻めることにした。

 磯際から沖向きに流して攻めてみる。
良い感じに仕掛けは流れていくが、エサ取りが群がってきて釣りにならない。
たまにウキが少しシモるだけのアタリが出るだけである。
3ヒロまでタナを少しずつ下げていくが、結果は同じである。
そのうち、潮目は消えてしまった。

 その後、また磯際を狙おうかと思ったが、ひとまず、磯際は休ませておき、少し沖を狙うことにした。
それで、足下にエサ取りを引きつけるためにマキエを多めに撒き、沖に本命用のマキエを
パラパラ撒いて、グレの潜んでいる場所を丹念に探っていく。
やはり、沖もかなりのエサ取りが寄ってきて、
付け餌のボイルは秒殺される。
あとでネット仲間に教えてもらったことだが、このくらいエサ取りが多い場合は沖にはマキエを
撒かない方が良いとのことである。
このことで、エサ取りが辺り一面に広がってしまって、グレの釣れるポイントを狭めてしまった。

 軽仕掛けで2ヒロから4ヒロまで探った後、今回初めての試みとなる『3Bウキの沈め釣り』
を敢行することとなった。
このエサ取りの多さに、半ばやけくそになって思いついたこの「やけくそ釣法」が炸裂するのか。
その仕掛けとは3Bウキにガン玉B3つ、ジンタン6号1つ、7号1つを付けてタナを2.5ヒロに設定し、
2.5ヒロまでは一気に仕掛けを馴染ませ、その後はジワーと沈めていき、3ヒロ〜底周辺にいる
グレに食わせようという作戦である。

 しかし、水深5ヒロのこの釣り場では、意表をついたこの作戦も、凄まじいエサ取りには
太刀打ちできなかった。
そもそも、沖にマキエを撒いてしまったのが、エサ取りの活動範囲を広げてしまったのだろう。

 ここで、磯を休めるためと気分転換を兼ねて、山ちゃんとこへお話しに行った。
山ちゃんもエサ取りに苦労していていた。
山ちゃんによると、隣の磯で釣っているエイちゃんが先程、グレらしき魚を釣ったとのこと。
Web☆FCグレマスターズを兼ねているエイちゃんにとっては喜ばしいことである。
しかし、後に分かったことだが、エイちゃんは実際にはグレを釣ったのではなかった。
山ちゃんがグレだと見間違えたのはガシラだった(笑)。
まあ、隣の磯までは遠いので見間違えるのも仕方ない。(フォローのつもり)

 しばらく、山ちゃんと喋った後、私は自分の釣り座に戻り、今後の作戦を考えた。
この時、午前10過ぎで、納竿まであと3時間ほどであった。
やはり、この凄まじいエサ取りのことを考えると、マキエとサシエとの完全同調しかない。
0.5ウキでジンタン7号2つをハリスの上と真ん中に打ち、タナは2ヒロ固定にし、
軽めの仕掛けに変更した。
そして、「古和浦は磯際で良く釣れるで〜」と聞いていたので、磯際を攻めることにした。

 その後ずっと、エサ取りとの厳しい格闘が続き、2ヒロのタナまで付けエサが届くのは20投して
1回くらいか、それ以下であろう。
何とかキープサイズが欲しいと頑張っていると、ウキがスーっと入っていった。
合わせると、軽い感触が手に伝わり、上がってきたのは20cm弱のカワハギだった。
外道としては嬉しい魚なので、もちろんキープする。

 そのうち、正午を迎え、納竿まであと1時間となったとき、ウキがスーっと勢いよく入っていった。
これは間違いないと思って合わせると、まあまあの引きだが、竿先はコンコン叩いている。
グレの引きではない。
「またアイゴか」と思いながら上げてくると、やはりアイゴだった。

 その後、エサ取りの数が減ったのか、活性が低くなってきたのか、数投に1回はボイルが
残ってくるようになった。
これはチャンスかもしれないと思い、タナを少しずつ深くしていった。
しかし、4ヒロでムツを追加しただけで、納竿の時間を迎え、検量サイズ無しに終わってしまった。

 そのうち、迎えの船が来た。
船の船着き場に着くと、検量が始まり、検量出来たのは17名中3名でした。
この食い渋る中、優勝したのは『いまやんさん』、2位はじじーさん、3位はotawakeさんでした。

 その後は場所を移して、渡船屋の民宿で少し早い夕食会の場を設定してくれている。
遠いところから参加している人が多く、車を運転して帰らなければならないということで、
アルコールは一切無しの食事会である。

 食事会では普段、ネットの掲示板でやりとりしているノリで会話がはずみ、途中で表彰式もして、
みんな楽しいひとときを過ごし、「1年に1回は、この大会をしたいね」って、言っているうちに
別れの時間が来てしまった。
最後はWeb☆FC恒例の坊主野郎(キャプテン)さんの一本締めで見事にこの会を閉めてくれました。

 今回の遠征で釣果は上がられなかったのは悔しいけど、Web☆FCグレマスターズに参加させて頂き、
多くのWeb☆FCメンバーと交流でき、色々なお話をできたのは私にとって大きな財産となりました。
今大会を何から何までお世話してくれた幹事であるotawakeさん、ご苦労様でした。
下がった頭が下がりっぱなしです。

 Web☆FC会長のじじーさんとばっとまんさんの何気ない会話中に今大会の案が浮上して
始まったWeb☆FCグレマスターズがこれからも益々進化して開催されることを願って、
この超大作を閉めたいと思います。
最後まで読んで頂き、お疲れ様でした&有り難う御座いました。
私の釣果
一応、オカズにキープしたものだけです。
本命のグレはコッパばかりだった。
初めての古和浦は難しかったなあ。
必ず、リベンジするぞ〜!
私が上がった大島の地。
先端にいるのが私です。
(写真提供:エイちゃん)
磯から上がって、船着き場に着いた直後です。
戦いが終わって、緊張がほぐれ、和やかなひとときです。
この後に検量が行われました。

左で笑っているのは『エイちゃん』
中央で笑っているのは若手ホープの『まっちゃん』
こちらを向いて笑っているのは『しみ坊さん』
(写真提供:ジュゴンさん)
こちらでも、検量前にホッと一息。
左から、エイちゃん、ばっとまんさん、ジュゴンさん
(写真提供:otawakeさん)
今大会の結果です。
優勝:いまやんさん(真ん中)
2位:じじーさん(右)
3位:otawakeさん(左)
おめでとうございま〜す。
(写真提供:otawakeさん)
大会後の楽しい夕食会のひととき。
ノンアルコールでも、凄く盛り上がりました。