日付 2005/12/17 区分 フカセ釣り 狙い グレ
場所 勝浦(清丸渡船)
メモ  
満潮 7:23 18:06 干潮 0:27 12:42 大潮 波高 1.0m
天気 晴れ時々曇り 強い 水温   気温  
開始時間 9:00 納竿時間 15:40 同行者 四宮、池之坊 備考  
渡船名 清丸渡船
釣り方 フカセ釣り
仕掛  
メモ  
エサ 備考
ボイル  
釣果
魚名 サイズ kg 釣れた時間 推算潮位 釣り座
グレ 43.0 Cm 〜 43.0 Cm ? kg 〜 ? kg 1 匹      
サンノジ(ニザダイ) 38.0 Cm 〜 38.0 Cm ? kg 〜 ? kg 1 匹      
写真
 今回は磯吉さんと会長さんと私の3人での釣行になった。
私自身、3回連続で笑いを取っているので、そろそろビシッと決めなければと気合いを入れていた。
しかも、以前から行きたいと思っていた周参見の沖磯に初めて上がるはずだったので、
開拓大好きの虫が騒ぎ、「周参見の磯で早く竿を出したい」なんて、思っているとワクワクして、
釣行まで待ち遠しかった。

 ここまで読んでくれて、何かおかしな文章に気づいてくれたでしょうか?
釣行記を書いているのに、「上がるはずだった」と書いている。
なぜ「上がるはずだった」のか話しましょう。

 我々は会長さんの車で 途中何事もなく、周参見の山西渡船さんに午前5時30分に到着した。
早速、店に入り、船頭さんに挨拶をした。
店には船頭さんとその両親?の3人がいて、「まあ温かいものでも飲みよ」,「着替える時は
仮眠室で着替えたらええで」,「荷物も仮眠室に置いといたらええで」とか言ってくれて、
すごくアットホームな雰囲気で親しみを感じた。
色々な話をしているうちに、出船の時刻である午前6時20分が近づいてきたので、
仮眠室で着替えさせてもらい、乗船場に行くことにした。
乗船場までは船頭さんのお父さん?が原チャリで先導してくれて、これもまた、暖かみを感じました。
船に乗り込むと、我々3人を含めて合計6人なので、「良い磯に上がれるかもよ」なんて
期待しながら、出船した。

 すると、出船して港を出るとすぐに北西の強風と高波が出迎えてくれた。
まあ、前日の予報でも北西の風6mで、波は2m〜3mだということは分かっていましたけど。
「周参見の磯に初めて上がるのに、なかなか手荒い歓迎やなあ。」と最初は冗談を言っていましたが、
沖の長島は結構高いにも関わらず、上まで波をかぶっているし、白島や地磯の方も上がれる磯
はないか、回ってくれましたが、すべての磯は波をかぶっている。
結局、船頭さんはどの磯も危険だと判断して、6人の誰も磯に上げることなく、そのまま帰港した。
あ〜あ、周参見の磯に上がれるのを楽しみにしていたのに、お預けになってしまったのだ。
私はこんな経験は初めてで、残念でした。
だから、「上がるはずだった」のである。

 それで、港に戻った我々はこれからどうしようか、しばらく途方に暮れていたのだが、
このまま釣りをせずに帰るのも嫌なので、どこか上げてくれる渡船屋はないか考えると、
北西の風による波を交わすためには串本の東側に回り込むしかないと思ったので、
とりあえず、気を取り直して南下することにした。

 1時間ほど車を走らせると、串本町の橋杭岩まできた。
ここはさすがに湾内なので波はない。「橋杭岩に上がるか?」なんて冗談を言いながら、通り過ぎると、
旧古座町に入ったが、やはり波は全く無い。
予想通り、串本の東側は北西の風の影響を受けておらず、波は全く無い状態である。
それで、どこにしようか悩んだ結果、那智勝浦町の清丸渡船さんに決定した。
すぐに電話をかけてみると、沖磯にまだ上がれるとのことなので我々は喜んで、先を急いだ。

 清丸渡船さんに到着したのは午前8時20分頃で、まもなく弁当船が出るとのことで、
その船に乗るように言われたので、早速準備にかかった。
船に乗り込んで待っていると、釣り道具を持たない人らが10人ほど乗り込んできた。
船頭さんよると、船で渡って露天風呂(らくだの湯)に入る客とのこと。

 そして出船し、まず露天風呂組を下ろし、その後、磯に上がっている客に弁当を渡していき、
沖にある山成群島を目指した。
「アジが多いかもしれんけど、チョウシに上がるか?」と船頭さんが言ってくれたので、
とりあえず、早く釣りたい私は、「はい」と答えた。

 そして、チョウシに上がった我々は磯に上がることが出来ただけでも満足だった。
なぜなら、周参見で朝一撤収のアクシデントに見舞われたが、どうしても釣りをしたいという
執念で勝浦まで走ってきた甲斐があったからである。
磯に上がれたのは午前9時を過ぎていた。

 チョウシという磯はかなり大きくて、我々3人で独占するのはもったいないほどである。
とりあえず、釣り座を決めるために私は下見しようと、ぐるっと1周してみることにした。
船着き場は向かい風が強いが、足下からドン深になっていて良さそうな雰囲気で、3人なら
十分に並んで竿を出せる。
船着き場から山を越えて裏に回ると、沖向きに面していて、右側は遠浅で釣りにならないが、
左側はまあまあ深くて、1人ぐらいしか竿を出すスペースはない。
その横にある『三の島』との水道では2,3人ほど釣ることができる。

 私は一通り、磯の周りを下見が終わり、3人で協議して釣り座を決めるために元の船着き場に
戻ってくると、磯吉さんはすでにピトンを打って釣り座を確保して仕掛けを作っている。
(まあ、いつものことですが・・・・笑)
それで、残された私と会長さんとで協議した結果、私は磯吉さんの左側に、会長さんは磯吉さんの
右側に入り、最初は左から私、磯吉さん、会長さんの順に並んで釣ることになった。
私がピトンを打っている間に、磯吉さんは既に釣り始めている(笑)。

 私はやっと仕掛けを作り、釣り始める前にもう一度、自分の釣り座の根の状況を確認すると、
左は根が駆けあがりがあり、右から左に流れるときに攻めたら面白いだろう。
正面から右は足下からドン深になっているので、左右に流れる時に際を攻めることにする。
足下から沖向きに流れる時には沖でマキエと合わせることにする。
一応、攻め方が決まったところで、実釣開始となった。

 向かい風が強くて、潮は左から右にゆっくり流れている。
私はBウキでジンタン7号を2つ付けて2ヒロ固定にし、左にマキエを打ち、左の磯際に仕掛けを
投入し、同調させて流していく。
しかし、エサ取りすらいない状況で、付けエサのボイルもそのまま残ってくる。
でも、釣り座が10m位しか離れていない磯吉さんは1投ごとにエサが取られているとのことだ。

 強烈な向かい風によって、軽い仕掛けが上手く入っていかないので、2Bウキに変更し、
ガン玉B1つとジンタン6号1つ付けて、2ヒロ〜5ヒロまで探り、しばらく頑張ってみるが、
こちらはエサ取りすらいないので、思い切って釣り座を移動することにした。

 道具を持って山を越え、三の島との水道に移動すると、風裏になるので、Bウキに変更し、
ジンタン7号を2つ付けて、再び2ヒロから探っていくことにした。
ここでは足下に1mぐらいの根が磯に沿って延びていて、1m先はドンと深くなっているので、
際がすごく美味しそうだ。

 際を流すと、仕掛けは右から左にゆっくり流れ、魚の反応があるタナ探るために少しずつ深く
していくが、全く反応がなく、ボイルはそのまま残ってくる。
仕掛けがまだ重たいので、魚が違和感を感じていると思い、もっと軽い仕掛けに変更することにした。

 0ウキにジンタン8号をハリスの一番上に打ち、マキエとの完全同調でフワーと沈めていった。
マキエも仕掛けも釣り座の右に投入し、良い感じで入っていく。
これでも魚の反応は皆無である。
マキエが沈んでいくのをじっと見ていても、魚は一向に姿を現さない。
船頭さんは「アジが多いかもしれん」と言ってたけど、おかしいなあ。

 ここで気分転換にと、依然として船着きでやっている2人の様子を見に行くことにした。
すると、磯吉さんが開口一番、嬉しそうに「1枚上げたぞ〜」と言ってきた。
私は「サイズは?」と聞くと、磯吉さんは「30cmあるか無いかや〜」と返してきた。
早速、スカリに入れてあるグレを拝ませてもらうと、確かに30cmぐらいだった。
その他、コッパを数枚釣ったとのこと。
一方、会長さんはコッパを10枚くらいとベラを釣ったとのこと。
2人とも釣った時間帯は、私が見に来る少し前の一瞬の時合いだったらしい。
その後はエサは取られるが、グレはパッタリ釣れなくなったとのことである。
少し話をして、私も自分の釣り座に戻ることにした。

 釣り座に戻り、先ほど同様、際を狙うが、一向に魚の反応は無い。
それで、ジンタン7号を1つ追加して、タナを2ヒロに設定し、0ウキを沈ませていくことにした。
しかし、仕掛けをいくら入れていっても、ボイルはそのまま残ってくる。

 次に、三の島との水道の真ん中辺りを攻めることにした。
潮は相変わらず、右から左にゆっくりと流れている。
ここでも0ウキをジワーと沈めていくが、いくらやっても反応は全くない。
これでは勝負にならないので、2人が頑張っている元の釣り座に戻ることにした。

 道具を持って、再び山を越え、元の釣り座に道具をセットしたあと、昼食を取ることにした。
弁当を食べながら、2人の様子を見ていると、ボイルは毎回取られていて、活性が高いようだが、
魚を釣ったのは、あの時合いだけとのことである。
まあ、2人は魚の姿を見ているが、私は1匹も姿を見ていないし、魚からの反応も無い。
頑張らなければと、気合いを入れているうちに弁当も食べ終わり、釣りを再開することにした。

 依然として向かい風は吹いているので、Bウキにもう一度変更して、ジンタン6号を3つ付けた。
しかし、朝は強烈に吹いていたが、時折弱まる時があるので少し釣りやすそうになっていた。
しかも、潮は朝とは違って足下から沖向きに流れを変えていた。
それで、タナを3ヒロにして、マキエも仕掛けも足下から流していくことにした。

 しばらくすると、ボイルがなくなり始めた。
昼過ぎにしてやっと、魚の反応に出会えて素直に嬉しかった。
こんなことなら、釣り座を変更せずに、朝からずっと頑張っていればなあなんて思っても仕方ない。
そのうち、本日初めてのアタリがあり、ウキが一気に入ったので合わせたが、素バリを引いた。

 その後はウキが少しシモってすぐに浮いてくるようなアタリが頻繁に出るようになったが、
合わせを入れる程には至らない。
でも、ボイルは毎回取られるようになり、エサ取りの活性も高くなってきて、良い感じになってきた。

 エサ取りの活性も高くなってきたところで、沖でマキエが溜まっているであろう竿4本先で
同調させるためにガン玉B1つ追加して、竿先3本先に仕掛けを投入して、ジワーと沈めていく。
しばらく続けるが、付け餌は無くなっているものの、アタリは全く感じない。

 その後、潮の流れが変わり、朝と同じく、左から右にゆっくり流れ始め、仕掛けは磯吉さんや
会長さんの方へ流れていく。
と同時に、ガン玉Bをはずし、際狙いに変更した。
私はやや左に仕掛けを投入し、マキエはもっと左に撒き、釣り座の目の前で同調するようにした。
それにしても、この日は左から右にゆっくり流れることが多く、私はずっと潮上で釣ることになり、
潮下である磯吉さんや会長さんの釣り座がすごく美味しそうに見えて仕方なかった。

 タナを2ヒロに戻して、少しずつ深くしていくことにする。
すると、3ヒロでボイルは取られ、ウキが少しシモリ、すぐに浮いてくるアタリがたまに出るので、
しばらく、3ヒロで攻めることにした。
その後も強い向かい風の中、3人は頑張るが、
アタリをとらえることなく、時間だけが過ぎていった。

 午後1時30分(納竿30分前)になり、2時で納竿にするか、2時間延長するか、3人で協議した。
もちろん、2時間延長し、午後4時納竿ということになった。
私はまだ魚を掛けておらず、他の2人はあの時合いだけにしか魚を掛けていないので、
このままでは帰れないという思いが満場一致し、出した結論である。
厳しい状況であることには違いないが、お互いに頑張ることを誓い合った。

 午後2時前になり、迎えの船が来たので、船頭さんに2時間延長することを伝えた。
その直後、磯吉さんは向かい風を嫌い、風裏となるニの島との水道に釣り座を移動した。
この水道はかなり浅く、遠投すると少し深くなっている。

 これはシメシメとばかりに、ずっと狙っていた磯吉さんの元釣り座に移動しようと思っていると、
向かい風が急に強くなり、立っているのがやっとの状況となった。
これでは釣りにならないので、磯吉さんとこへ行って、釣りを見学させてもらいながら、
しばしのお話タイムを取ることにした。
そのうち、会長さんも強烈な向かい風にたまらず、こちらに避難してきた。

 しばらくすると、向かい風は先ほどよりも弱まったので、美味しそうな磯吉さんの元釣り座に
移動し、釣りを再開することにした。
依然として、潮は左から右にゆっくりと流れているので、まずは3ヒロのタナで際を狙う。

 すると、移動して数投後、ウキが一気に入り、竿先にガツンときたので、ベールを戻し、合わせた。
乗ったあ〜!!!!
本日初めて魚を掛けたので、素直に嬉しかった。
しかし、ベールをきちんと戻していなかったらしく、道糸が少し出てしまった。
思わず、「ヤバイっ」って叫んでしまった。
その後、何とか立て直すことに成功したが、竿先をコンコン叩いているので、おそらくアイゴか
サンコウだろうと思い込み、慎重さを欠き、雑なやり取りをしていた。
その騒ぎに気が付いた磯吉さんは慌ててタモを持って駆けつけてくれた。
私が「グレとちゃうで〜」と言いながら、やり取りをしていると、左の根に突っ込もうとしたので、
難なく交わし、私の左でタモを持ってスタンバイしてくれている磯吉さんの目の前でようやく姿を
現したとき、磯吉さんが「グレやぞ〜」と叫んだ。
私はグレだと知って、急に慎重なやり取りに変わり、磯吉さんの掬うタモに無事に収まったを
確認して、思わずガッツポーズをしてしまった。
磯吉さん、有り難うございました。
グレのサイズは後の検量で43cmだった。

 ハリスを確認すると、最初に道糸が出た時に根ズレしたらしく、針の10cm上がザラザラに
なっていて、ハリスがギリギリ耐えたという感じだった。
ハリスをすぐに交換した。

 私が釣ったのを見て、磯吉さんは慌てて元の釣り座に戻ってきたので、私は少し右に寄った。
ほぼ3mぐらいずつ間隔を空けて3人が並ぶことになった。
その直後、またもや私のウキが一気に入り、竿先にガツンときたので、合わせた。
これも乗ったあ〜!!!
なかなかの引きである。
と、急に真下に突っ込んだが、道糸を出さずに何とか持ちこたえた。
今回も竿をコンコン叩いていて、先ほどと同じ引きなので、「これもグレや〜」なんて
ニヤニヤしながら、やり取りをするが、アイゴかサンコウかもしれないと、まだ半信半疑だった。
そして、水面に姿を現したのはやっぱり?グレじゃなくて、サンコウだった(泣)。
グレだと期待しながらも、私の想定内であったサンコウだったので、ショックも半分で済んだ(笑)。
このサンコウは会長さんに掬ってもらった。
後の検量で38cmだった。
会長さん、有り難うございました。

 気を取り直して、私はこの時合いに何とか、もう1枚釣りたいと頑張る。
他の2人も時合いが来たとばかりに気合いが入る。
しかし、この後はウキが入ることなく、午後3時40分に納竿となった。


本日の釣果

チヌ吉・・・・・・グレ1枚(43cm)
         サンノジ1枚(38cm)

磯吉さん・・・・グレ5枚(28.5cm他)

会長さん・・・・グレ10枚(22cmぐらい他)
        ベラ1匹


応援メール・・・・にっしーさん、釣りキチさん、じじーさん
応援TEL・・・・・エイちゃん

応援有り難うございました。
清丸渡船さんのメジャーで測らせてもらいました。
結局、グレはこの1匹に終わりましたが、価値ある1匹でした。
私の最初の釣り座である。
ここでは何も釣れなかったが・・・(笑)。
向かい風が強かった。
左上の磯は一の島である。
美味しそうに見えていた磯吉さん(青)&会長さん(オレンジ)の釣り座である。
結局、私が43cmを釣ったのは磯吉さんの釣り座だった。
磯吉さんの釣った28.5cmのグレである。
会長さんがこの日、最初に釣ったグレである。
とりあえず、お土産用としてキープしたとのこと。
サンコウは私が釣ったもので、会長さんが食べてみたいということで持ち帰った。