日時 2006/02/19(日) 7:00 〜 15:30
区分 フカセ釣り 狙い グレ
場所 串本須江(しょらさん渡船)
メモ  
満潮 干潮
小潮 8:56 21:32  2:38 15:07 
天気 曇りのち雨 普通 波高 1.5m 水温   気温  
同行者 永野、岩崎、四宮、池之坊 備考  
渡船名 しょらさん渡船
釣り方 フカセ釣り
仕掛  
メモ 第1回全日本グレカップ開催
エサ(ルアー) 備考
オキアミ  
ボイル  
釣果
魚名 サイズ kg 釣れた時間 推算潮位 釣り座 ヒットしたエサ(ルアー) 備考
イサギ 26.0 Cm 〜 26.0 Cm ? kg 〜 ? kg 1 匹          
写真
 写真は左から釣りキチさん、私(チヌ吉?グレやん?)、岩崎氏、磯吉さん、市内釣り師さんである。

 とうとう、記念すべき第1回那賀紀州FC杯全日本グレカップが開催されました。
最近は那賀紀州FCも紀州釣りクラブというより、フカセ釣りクラブとなる勢いなので、
今大会開催も当然の流れであろう(笑)。

 今大会開催にあたって、大会名やルール等を決めるためにミーティングを行い、大会名は
承知の通り、「那賀紀州FC杯全日本グレカップ」で、大会形態は「25cm以上のグレ5匹総重量」
ということになり、「25cm以上が釣れなかった場合、25cm以下も認める。」、「同重量の場合、
最長寸で勝負を決する」など、細かい特別ルールを決めた。
結局、今大会の優勝者決定に際して、この特別ルールを適用することになり、ドラマチックな結末
を迎えることになった。

 さて、今大会を迎えるにあたって、一番心配をしていたのはやはり、天候である。
何せ、強烈な雨男が2人(私と釣りキチさん)もいるもんで、責任を感じるのである(笑)。
1週間前から週間天気予報でチェックしていたが、3日前まで雨の予報である。
2日前に晴れ後雨に変わり、前日の予報では曇り後雨ということで、降水確率は午前中40%、
午後50%で昼過ぎから雨とのことである。
何とか、昼過ぎまで天候が持ったら、勝負を決することができるだろうということで、予定通りに
開催することになった。

 当日は2台に分かれて現場に向かった。
予定通り、午前5時15分頃に到着し、車の多さで、今日はこの時間帯で客が多いと知った。
とりあえず、釣り座を決定するクジ引きをすることにした。
クジ引きの結果、1番は釣りキチさん、2番は市内釣り師さん、3番は岩崎氏、4番は私(チヌ吉)、
5番は磯吉さんとなった。

 その後、待合室に行って船頭さんに挨拶をしに行った。
当初は2人と3人に分かれて、2つの磯に別々に上がる予定だったが、2つの磯に分かれると、
湾内の磯しかないということで、もし5人で1つの磯に上がるなら、沖磯の「ホーラク」が空いている
ということなので、ホーラクに上がることにした。

 予定通り、午前6時過ぎに出船し、ホーラクに上がった我々は、クジ引き順に釣り座を選択した。
結局、大本命の釣り座に1番クジの釣りキチさんが入り、左周りに磯吉さん、岩崎氏、私、
市内釣り師さんという風に、島を囲むように散らばって釣り座を構えることになった。
市内釣り師さんの釣り座は人気のオド島との水道なので、かなり期待出来そうである。
私の釣り座の前には竿3本先に潮目が出来ていて、美味しそうである。
そして、午前7時に磯吉会長さんの開始合図と共に、第1回全日本グレカップが開催しました。

 私の釣り座は正面にイノツルバが見えていて、足下には大きなサラシが出来ている。
結構、美味しそうだが、厄介になるかもしれない。
まずは、Bウキでジンタン4号を2つ付けて、から3ヒロ始めることにした。
足下のサラシが引いた時にマキエを撒き、マキエポイントの竿半分先に仕掛けを投入する。
すると予想通り、竿3本先の潮目による引かれ潮によって、仕掛けは右斜め方向に流れていく。
ヒットポイントは、やはり、引かれ潮と潮目との合流地点だと決めて、攻めることにする。

 しばらく攻めるが、足下のサラシによる払い出しが激しいために、仕掛けが入りにくいので、
ジンタン4号を1つ外して、ガン玉Bをジンタン4号の上に1つ追加することにした。
すると、仕掛けがうまく馴染んでいく。
しかし、竿3本先の潮目の合流地点まで流すが、左からの横風によって道糸が膨み、
右隣の岩崎氏の釣りを邪魔することになるので、仕掛け投入地点を少し左に変更した。
それで、何とかヒットポイント近くを攻めることができる。

 しばらく続けるが、付け餌がそのまま残ってくるので、タナを少しずつ深く探っていった。
と同時に、ボイルと生オキアミを交互に付け餌に使うが、生オキアミもそのまま残ってきた。
結局、6ヒロまで探っていったが、魚の反応は全く無し。
もちろん、全員が同じ状況である。
「今日は決着つくんかなあ」なんて、思いが頭をよぎる。
すると、磯吉さんがシビレを切らせて、釣りキチさんの右隣に釣り座を移動した。

 と同時に、私はジンタン6号を2つ追加して、3ヒロのタナからジワーと沈めることにした。
マキエはサラシの中に上下左右に広範囲にパラパラ撒き、ヒットポイントで合わせるようにした。
すると、3ヒロちょいぐらい沈めた辺りで、仕掛けを回収すると、付け餌が無くなってきた。
とりあえず、エサを取ったのはエサ取りなのか、本命なのか分からないけど、6ヒロ前後で
反応があったことには違いない。

 すかさず、2Bウキに変更して、ガン玉B1つとジンタン4号1つを段打ちし、横風の影響を
受けずに、一気に沈めて、竿3本先の合流地点でマキエと合わせる作戦に出た。
しかし、今度はエサの不自然な動き(?)のために、そのまま残ってくる。
しばらく続けても、変わり映えしないので、Bウキにジンタン4号1つとジンタン6号2つに戻して、
ジワーと沈める作戦に戻すことにした。

 しかし、この後は付け餌もそのまま残ってくるようになった。
釣り始めからずっと思っていたのだが、「潮目が手前に寄ってきたら、攻めやすくなるので、
勝負の瞬間だ」ということである。
すると、潮目が手前に寄ってきて、この瞬間が勝負だと思っていると、案の定、右隣の岩崎氏が、
何やら竿を曲げている。
私はタモ入れしようと、慌てて仕掛けを回収していると、既に休憩モードに入っていた釣りキチさんが
タモを持ってスタンバイしている。
さすが、タモ入れの名人だ(笑)。
釣りキチさんが無事にタモ入れをこなし、上がってきたのは30cmオーバーのグレであった。
これで、厳しい状況の中、みんながプレッシャーを感じたのは言うまでもない。
この時点で午前10時前であった。
今が時合いかと思い、私も意気込んだ。
すると、6ヒロ近く沈んだ辺りで、竿先にコンと辺りがあった。
岩崎氏の本命ゲットの直後だったので、てっきりグレかと期待したが、引きは小さく、
上がってきたのは26cmのイサギだった。
ショック!!!!
しかも、30cmオーバーの外道で争う特別大物賞にもエントリー出来ない(泣)。
その後も続けるが、潮目は沖に移動してしまい、アタリもなく、付け餌もそのまま残ってくる。

 ここで、私は気分転換にと、大分早い昼食タイムにすることにした。
すると、余裕の笑顔で岩崎氏も昼食休憩を取った。
しばらく岩崎氏と話をした後、釣りを再開することにした。

 再開して間もなく、磯吉さんの最初の釣り座が気になって、移動しようかと思ったが、
私がそこに移動して、私の元の釣り座に別の人が入って、グレを釣り上げられたらショックなので、
どうしても移動できなかった。
パチンコで言う「ハイエナ」されるのが嫌だったのである。
ちなみに磯吉さんの最初の釣り座とは、私と岩崎氏の潮下で、沖でかなりのマキエが溜まって
いるに違いなかった。
移動する勇気がなかった私の消極的な判断が、この後の釣果を大きく左右することになった。

 竿3本先に遠ざかってしまった潮目は、しばらくすると、消えてしまった。
そして、この後は潮目が二度と現れることは無かった。
そこで、狙い磯際にを変えてみた。
沖にエサ取りがいないなら、磯際にいるのではと思ったからである。
丁度その頃、磯吉さんは良い型のカワハギを釣った。しかし、30cmオーバーではないようだ。

 仕掛けは2Bウキに変更し、ガン玉B1つ、ジンタン4号1つ付けて、タナを3ヒロから始めた。
磯際では大きなサラシが引いた時に、足下にマキエを撒き、仕掛けを投入する。
仕掛けは左から右にゆっくりと流れていく。
しかし、付け餌はそのまま残ってくる。

 それで、少しずつタナを深くしていくが、変わり映えせず、4ヒロ半のタナで根に引っ掛かるので、
4ヒロのタナで攻めることにする。
しかし、エサ取りもいないようであり、付けエサもそのまま残ってくる。
丁度その頃、私の裏側で釣っていた磯吉さんが30cmオーバーのグレを釣った。
今日は食いが渋いので、1,2匹勝負だと見切った私は、まだまだ逆転の芽があると信じていた。
この時点で、午後2時である。

 納竿まであと1時間余り残したあたりで、タナを2ヒロ半に上げた。しかし、魚の反応は無い。
そして、2ヒロにしたが、結果は同じである。
それで、磯際狙いから、朝一に狙っていたポイントに変更することにした。
朝一は潮目による引かれ潮に乗せて、竿3本先まで流すことができたが、今は潮目もなく、
遠投するしかない。
すると、朝一同様、仕掛けは左から右にゆっくりと流れている。
丁度この頃、風が緩み、マキエも遠投しやすくなった。
しかし、アタリはなく、エサ取りすらなく、そのまま納竿となってしまった。

 結局、この日はグレはおろか、エサ取りの姿も確認することができず、2人が丸ボーズ、
1人はイサギだけという悪条件の中の大会となった。
一時の時合いをうまく掴んだ岩崎氏と磯吉さんが検量サイズを釣り上げ、運命の検量である。

 検量の結果、岩崎氏と磯吉さんは同重量の600gで、重量では決着が付かず、特別ルール適用で
サイズでの勝負となった。
サイズを測ると、岩崎氏が33cm、磯吉さんが32.5cmで、わずか0.5cmの差で明暗が
分かれましたが、第1回那賀紀州FC杯全日本グレカップ初代チャンピオンは岩崎氏に決定した。
優勝おめでとう!!!!!
パチパチパチ・・・・・・。
大物特別賞は外道30cmオーバーは無かったので、今回は該当者無しであった。

 その後、表彰式も無事に終え、今大会を閉会することになった。
ちなみに優勝の副賞は「夕食がタダで食べれる。」である。
そして、夕食は串本釣行の際には定番となりつつある「コロ」というお好み焼き屋さんに寄って、
岩崎氏の祝勝会をした。
「コロ」は安いし、美味いし、お薦めですよ。
ひとしきり話をした後、帰路に着いた。

 記念すべき第1回グレカップはドラマチックな優勝争いがあり、みんなで盛り上がれたし、
大成功だったと思います。
みなさん、お疲れ様でした。



本日の釣果

私(チヌ吉)・・・・・・イサギ1匹(26cm)

岩崎氏・・・・・・・・・グレ1枚(33cm、600g)

磯吉さん・・・・・・・・グレ1枚(32.5cm、600g)

釣りキチさん・・・・・何も無し。

市内釣り師さん・・・何も無し。



今回もたくさんの応援、有り難うございました。
優勝した岩崎氏の勇姿
今回釣れたグレはこの2枚だけだった。
しかし、ドラマチックな優勝争いをした2人である。
左は優勝した岩崎氏、右は2位の磯吉さんである。
私の釣果です。
あ〜あ・・・・。