日時 2006/03/11(土) 6:00 〜 15:30
区分 フカセ釣り 狙い チヌ・キビレ
場所 田辺(黒田渡船)
メモ グレというより、チヌの方が魚影が濃い。
満潮 干潮
中潮 5:11 16:03  10:49 22:42 
天気 晴れ 弱い 波高 1.0m 水温 17℃ 気温  
同行者 なし 備考  
渡船名 黒田渡船
釣り方 フカセ釣り
仕掛  
メモ  
エサ(ルアー) 備考
オキアミ  
遠投グレムギ  
釣果
魚名 サイズ kg 釣れた時間 推算潮位 釣り座 ヒットしたエサ(ルアー) 備考
チヌ・キビレ 39.0 Cm 〜 40.0 Cm ? kg 〜 ? kg 2 匹          
グレ 27.0 Cm 〜 27.0 Cm ? kg 〜 ? kg 1 匹          
イガミ 47.0 Cm 〜 47.0 Cm ? kg 〜 ? kg 1 匹          
アイゴ 30.0 Cm 〜 30.0 Cm ? kg 〜 ? kg 1 匹          
ガシラ 15.0 Cm 〜 20.0 Cm ? kg 〜 ? kg 5 匹          
ベラ 25.0 Cm 〜 25.0 Cm ? kg 〜 ? kg 1 匹          
写真
 今回は急きょ、田辺の沖磯に単独釣行となった。
これには深〜い訳があります。
話せば長くなりますが、以下に話すことにしましょう(笑)。

 1ヶ月程前にWEB☆FC和歌山支部のエイちゃんから、WEB☆FC和歌山大会(3月12日)に
ビジターとして参加して欲しいと連絡があり、私は出場を快く引き受け、うちのメンバーにも
声を掛けると磯吉さんと市内釣り師さんも参加してくれるということで、和歌山県勢の初優勝に
向けて意気込んでいました。
しかし、大会1週間前になって、ある事実に気付いた私は、参加出来なくなったのです。
ある事実とは、3月12日は同僚の結婚式に出席することになっていたということでした。
うっかりしてました。
こんな大事な日を忘れているとは・・・・。
早速エイちゃんに連絡して、大会に参加出来ない旨を話した。
3月12日の和歌山大会に出場する気満々だった私は、この悔しい思いを抑えることができず、
急きょ、3月11日に単独釣行を目論んだ訳である。

 ここで、私の釣行記に戻しましょう。
私は午前4時前に到着し、出船を待っていた。
午前4時過ぎに船頭さんが現れ、予定通り出船した。
今回もチヌ&グレ狙いで、数日前までの釣果情報を参考にして大ジブに上がろうと決めていた。

 1番船で大ジブに上がったのは私一人だけだったので、「ラッキー」とつぶやいていると、
船頭さんからマイクでベストポイントを教えてもらい、ベストポイントに陣取ることに成功した。
このとき、午前4時30分だったので、暗くて何も出来ません。
しかも、磯には私1人だけで話す相手がいないので、ひっそりと夜明けを待った。

 夜が明るくなり始めた午前6時前に仕掛けとマキエを作っていると、2番船がやってきて、
大ジブに7,8人のカゴ釣り師が上がってきた。
大ジブは大きい磯なので、これだけ上がっても、窮屈な感じは全然しないはずだが、
私の5mほど右に、カゴ釣り師が陣取ってきたので、少し窮屈な感じがした。
まあ、カゴ釣りは遠投するので、私の邪魔にはならないはずだ。
仕掛けができたところで、午前6時に実釣開始となった。

 まだ、底の状態は分かりづらいが、足下の根から先はまあまあ水深があるようだ。
そして、釣り座の左には沈み根が沖に向かって一直線に走っている。
その沈み根付近が美味しそうである。
まず、仕掛けはBウキでジンタン6号を2つ付けて、タナ2ヒロからスタートすることにした。

 竿1本先正面ににマキエを撒いて、仕掛けを投入する。
すると、仕掛けはゆっくりと左に流れていき、左の沈み根の方に流れていく。
そして、沈み根の前で食わせようということで狙いは定まった。
しかし、しばらくしてもエサ取りもいないのか、サシエはそのまま残ってくるし、アタリもない。
魚のいるタナはもう少し深いのかと思い、3ヒロにタナを変更した。
その直後、ウキが少しシモッたように見えたので、仕掛けを回収すると、エサが取られていた。
やはり、タナを深くして正解であった。

 しかし、その後も道糸を張り気味に仕掛けを入れていくが、微妙なアタリはたまにあるが、
ハリには乗らず、エサだけが取られている。
ということは、仕掛けが馴染むまでに魚がエサを食べ、食いも渋くて小さいアタリしか出ないのか、
エサ取りの仕業かのどちらかだと思うので、それを調べるために、タナを2.5ヒロに浅くしてみた。
すると、その直後、仕掛けが馴染んだと同時に、左の沈み根の前でウキが一気に入り、
竿先にガツンとアタリがあった。
すかさず合わせると、乗った〜!
引きはそんなに強くないが、チヌとは違うようだ。
「もしかすると、グレ?」なんて期待していると、難なく上がってきたのはグレ(27cm)であった。
グレの姿を拝むのは久しぶりやなあ(笑)。
タナを浅くして大正解だった(イエ〜イ)。

 これで気をよくした私は同じパターンで、グレの連発を目論んだ。
その数投後、またウキが一気に消し込み、竿先にガツンときた。
「待ってました」とばかりに合わせた。
すると、今回は先程のグレとは違って十分過ぎる引きが手に伝わってきた。
掛かった瞬間、左の沈み根に突っ込もうとするが、これは力ずくで耐え、右に引っ張り出そう
とした時、急に竿が軽くなった。
根ズレだろうと思い、仕掛けを回収してくると、痛恨の針ハズレだった。
悔しい!!!
この後はこのバラシのせいだろうか、しばらくアタリから遠ざかることになった。

 朝一から頻繁に足下を洗われるような波が押し寄せていたが、この時間帯になって、
時折、大きな波が押し寄せ、膝近くまで浸かることが多くなった。
と、その時、本日最大の波がやってきたかと思うと、足下に置いてあったバッカンに海水が入り、
マキエはビショビショになった。
その後も、たびたびバッカンに海水が入ることがあり、その度にマキエはビショビショになった。

 バラシ以来、魚が散ってしまったのか、しばらくアタリが遠のいてしまった。
それで、魚は少し深い所に散ってしまったのかなあと思い、タナを3ヒロに設定してみた。
その数投後、付けエサが取られるようになった。
「やっぱり下に逃げていたんだ」と感心していると、ウキがスーっと入っていった。
少し待って合わせると、いきなり凄い勢いで左の沈み根に走ろうとしたので、グッと耐えた。
そして、何とか右に引っ張り出すと、今度は足下の根に突っ込もうとするが、ここも強引に耐え、
何とか浮かせることに成功した。
姿を現したのは良型のチヌだ。
それで、慎重に取り込み、上げてみると腹パンパンのノッコミチヌで、40cmだった。
チヌ&グレの両本命をゲットした私はこの時点で、今日のところは満足していた。

 その後はアタリは無いが、付けエサは無くなってくることが多かった。
そんなとき、ウキが微妙にシモって止まったので、すかさず合わせた。
乗ったが、引きは小さく、スーッと上がってくる。
これはガシラの引きだなと思って上げてくると、やはり、20cmほどのガシラだった。
もちろんキープし、その後もガシラを数匹追加した。

 午前10時頃、腹が減ってきて、少し早い昼食タイムにした。
昼食中はいつも、他の人たちの釣りを観察している。
フカセ釣りではなくても、勉強になることはたくさんあると思うからである。
まあ、見ているだけでも楽しい気分になれるけど・・・。
大ジブに上がっているのは、私以外はすべてカゴ釣り師で、7,8人いる。
30mほど沖にある沈み根の周りを集中的に狙っているようだ。
確かに沖の方にかすかにシモリが見える。
数mの間隔で並んで仕掛けを流しているので、一人が仕掛けを回収して、エサを付けて
投げ直す治す時には全員が仕掛けを回収して、投げ直している。
仕掛けが絡まったりするからであろう。
見ていると、グレやアイゴが釣れているので、私も早く釣りたくなってきて再開することにした。

 再開しても当初と同じように、右から左にゆっくりと流れている。
再開して間もなく、仕掛けが馴染んだかと思うと、ウキが一気に入っていった。
思わず合わせると、一気に左の沈み根に持っていこうとするので、竿の胴に乗せて耐えた。
これは今年のフィッシィングショーの松田稔氏の講演で教えてもらったことである。
松田氏は「大物を獲る時は竿をあまり立てず、竿の胴に乗せて引きに耐える。魚というのは掛けて
最初の10秒間が一番勢いがあるから、その10秒間は勢いを止めるんや。そしたら獲れる。」
と言って、実演してくれたのだ。
これを思い出し、「竿の胴に乗せて耐える」を実行してみたのである。
さて、竿の胴に乗せて耐え、何とか道糸を出さずに沈み根から引っ張り出すと、今度は急に
足下に走り出し、足下の根に突っ込もうとする。
竿の胴に乗せて耐えるが、魚はグイグイと突っ込んでいく。
竿は大きな弧を描き、竿先が海面に着きそうなくらい曲がっている。
仕方なく、道糸を少しだけ出して耐えた。
そして、少しずつ上に引き上げてはリールを巻き、ようやくウキが見えてきた。
あともう少しだ!
そして、魚が再び突っ込もうとした時に急に軽くなった。痛恨のバラシである。
「あ〜あ。」と、ため息をついた。
仕掛けを回収すると、ハリの上10cmのところで根ズレして切れていた。
おそらく、足下に突っ込まれ、道糸を出したときに根ズレしたのだろう。
もしかして、45UPのグレかもしれないと期待していただけに、ショックは隠せなかった。
しばし、呆然と立ちすくんでしまった。

 その後、気持ちを入れ替えて釣りを再開し、先ほどと同じパターンで仕掛けを流していく。
バラしたにも関わらず、魚は散っていなくて、付けエサは取られてくる。
「まだまだチャンスはあるぞ」と自分に言い聞かせながら続けていると、左の沈み根手前で
ウキがスーっと入っていった。
すかさず合わせると、まずまずの引きで竿をコンコン叩き、根に突っ込もうとするが、難なく交わした。
引きからして、田辺で良く釣れるアイゴかチヌのどちらかだなと思い、やり取りの末に姿を
現したのは1匹目と同サイズのチヌであった。
チヌ2匹目ゲット!

 その後、沖に潮目ができて、その潮目による引かれ潮が発生し、潮の流れが変わり、
足下から沖に流れるようになった。
左の沈み根からも沖向きに流れていくので、先程までのヒットポイントで勝負することが出来ない。
それで、足下にマキエを撒き、仕掛けを流していくことにした。
朝一から竿1本先に撒いていたマキエの少しは左のサラシの払い出しによって、沖にも流れて
いるはずなので、沖目でヒットすれば良いなあと思った。

 しばらくやっていると、竿2本半ぐらい先を流していたウキがスーっと入っていくので、
少し待って合わせた。
引きは小さく、難なく上がってきたのは手のひらより少し大きい赤ベラであった。
赤ベラは、煮付けしても十分美味しいので、キープした。

 続けていると、またもやウキがスーっと入っていった。
先竿をコンコン叩きながら上がってきたのは、30cmのアイゴであった。
とりあえず、アイゴを手バサミで挟んでハリを外し、私自身は食べないので放流しようとした時、
朝一から何も釣っていない右隣のカゴ釣り師と目が合ったので、「欲しい?」って聞くと、
「ちょうだい」と嬉しそうに言ったので、あげた。

 このパターンでグレも釣れるかもと期待しながら、沖に流していると、またもや竿2本半先で
ウキがスーっと入っていった。
合わせると、ズッシリと重量感が手に伝わってくるが、少し左に走っただけで、難なく水面近く
まで上げてきた。
赤く光ったので、一瞬、良型のマダイかと思ったが、姿を確認出来るところまで上げてくると、
良型のマダイではなく、良型のイガミだった。
測ってみると、47cmあった。
このサイズのイガミは釣ったことがなく、ビックリである。
もちろん、お鍋用にキープした。

 その後、沖の潮目が消え、また当初のように潮は右から左にゆっくりと流れ始めた。
それで、竿1本先を正面から左に流していった。
しかし、エサが残ってくることが多く、食いが悪くなってきたみたいだ。

 そこで、小さなアタリでもはっきり出るように軽仕掛けに変更することにした。
0ウキに変更し、ジンタン7号を1つだけ打ってシブシブ設定にし、タナは3ヒロのままで続けた。
すると、数投目に沈み根の前でウキがスーっと入っていき、道糸が走った。
少し待って合わすと、まあまあの引きで左の沈み根の方に突っ込もうとするが、引き離す。
そして、竿先をコンコン叩いている。
チヌだ!
前の2枚と同じくらいのサイズやなあなんて、引きで感触を確かめながら、やりとりをし、
姿を現したのはやはり同サイズのチヌだった。
慎重に足下まで寄せてきて、タモに手をかけようとした時、下に曲がっていた竿が上に跳ね上がった。
あ〜あ、痛恨のバラシ!
これで本日3回目のバラシである。
ハリス切れかと思いきや、高切れだった。
高切れなんて、今までにあまり経験したことがないのに、魚が掛かっている時に切れるとはなあ。
それで、海面に浮いているウキは何とかタモで回収できた。
まあ、タモで掬うとこまで寄せてきてのバラシは悔しいけど、同サイズのチヌは2枚釣っているので
それほど、ショックは大きくなかった。

 午後1時、気持ちを入れ替えて、仕掛けを作り直し、すぐに再開する。
しかし、先ほどの軽仕掛けで攻めていくが、エサは毎回取られずにそのまま残ってくるようになった。
タナを3.5ヒロに下げてみたが、結果は同じ。

 それで、もっと深い所を攻めようと思い、仕掛けを重めに変更することにした。
Bウキにジンタン6号を3つ付けて、タナを4ヒロに設定した。
しかし、しばらくやってみるが、エサは全く取られない。
「午前中はあんなに魚の活性が高かったのに〜」って、ぼやいても仕方ない。
一気に5ヒロまでタナを下げてみると、ウキが少しずつシモっていく。
「根掛かりか? アタリか? どっちだ?」と思って、仕掛けを回収しようとすると、根掛かりだった。
それで、4.5ヒロでしばらく攻めることにした。
朝のヒットポイント辺りまで仕掛けを流していくが、エサ取りすらなく、エサはそのまま残ってくる。

 それならばと、アイゴを釣った竿2本半先のポイントを攻めることにした。
マキエを遠投し、3ヒロのタナに戻した仕掛けをやや右に遠投する。
すると、仕掛けは投入地点からゆっくりと左に流れていき、アイゴの釣ったポイント辺りで仕掛けが
馴染んでいくが、アタリはなく、エサもそのまま残ってくる。
タナを4.5ヒロまで下げてやってみるが、結果は同じである。
それで、アイゴのヒットポイント辺りで、マキエをもう1回打って、仕掛けを更に流していき、
沖の大きな沈み根との水道まで流していくが、アタはない。
しばらく、このパターンで続けるが、魚からの反応は全く無い。
そして、午後3時30分、納竿となった。

 この日は午前中、魚の活性が高かったのに、午後に入って状況が一変し、エサ取りも全く
いなくなり、我慢の釣りとなった。
しかし、本命(チヌ&グレ)のどちらもゲットでき、大きなイガミ、ガシラなど、お土産たっぷりで
大満足であった。


本日の釣果・・・・チヌ2枚(39cm,40cm)、グレ1枚(27cm)、イガミ1匹(47cm)、
           アイゴ1枚(30cm)、ガシラ5匹(15cm〜20cm)、ベラ1匹(25cm)
          

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