日時 2006/04/30(日) 8:45 〜 15:50
区分 フカセ釣り 狙い チヌ・キビレ
場所 田辺(黒田渡船)
メモ グレというより、チヌの方が魚影が濃い。
満潮 干潮
中潮 6:35 20:08  0:59 13:20 
天気 曇りのち晴れ 普通 波高 2.5m 水温 18.1℃ 気温  
同行者 永野、池之坊、中氏、中氏の弟 備考  
渡船名 黒田渡船
釣り方 フカセ釣り
仕掛  
メモ  
エサ(ルアー) 備考
オキアミ  
強力グレZど遠投  
釣果
魚名 サイズ kg 釣れた時間 推算潮位 釣り座 ヒットしたエサ(ルアー) 備考
チヌ・キビレ 49.0 Cm 〜 49.0 Cm ? kg 〜 ? kg 1 匹          
グレ 29.0 Cm 〜 29.0 Cm ? kg 〜 ? kg 1 匹          
ガシラ 15.0 Cm 〜 22.0 Cm ? kg 〜 ? kg 15 匹          
ベラ 20.0 Cm 〜 20.0 Cm ? kg 〜 ? kg 3 匹          
写真
 写真は釣りの後に撮ったものである。
左から中氏(かっちゃん)、市内釣り師さん、私(チヌ吉)、中氏の弟(守男君)、釣りキチさんである。

 今回は釣りキチさん、市内釣り師さん、かっちゃん、守男君、私の5人での釣行となった。
場所はもちろん田辺です。
市内釣り師さんは3週連続の釣行(しかも田辺3連発)だそうだが、かっちゃんは正月以来、
釣りキチさんは1ヶ月ぶり、私は3週間ぶりの釣行である。
そして、守男君はあまり釣りをやったことがないとのことであった。

 当日は釣りキチさんと市内釣り師さんと私が同乗し、大阪市内組の中氏たちと午前3時過ぎに
み○べの釣○郎で待ち合わせをしていた。
ほぼ時間通りに合流し、エサを買い、食料も買い込んで、しばらく話をしたあと、乗船場に向かった。

 午前4時前に乗船場に着くと、港にまだ帰ってきていないと思っていた1番船が既に港に
帰ってきていた。
我々は乗船名簿に名前を書いたあと、着替えて、道具を船に積み込み、二番船の出船を待った。
日曜日というのに、人は案外少なかった。
乗船名簿を見ても、1番船と2番船の合計人数は30人弱といったところか。

 午前4時半に船頭さんが現れ、開口一番、「今日は波高いから、上がれる磯は少ないで〜」だった。
この時点で、「今日はボーかも」なんて思いが、頭の中をよぎった。
とりあえず、5人で上がれる磯があるか確認したところ、「ビシャゴへ上がるしかないなあ」との
返答だったので、従うしかなかった。
ホントは2人と3人に分かれて、別々の磯に上がりたかったのだが・・・・。

 ということで、ビシャゴに上がると、我々と同じ磯に上がった別の2人組に先を越され、
早足でベストポイントに入られてしまった。
それで、もう1つの好ポイントを見に行くと、高波で釣りにならないので、我々5人は船着きに
陣取るしかなかった。
そして、船着きには既に1番船で上がっていたエギンガーが2人いたので、竿を出せるのは
あと2人ぐらいである。

 それで、中氏兄弟に竿を出してもらうことにした。
潮はゆっくりと沖へ流れていて、水深もあり、雰囲気が良さそうである。
市内釣り師さんは別のポイントを見つけ、とりあえず竿を出すことになった。
しかし、私と釣りキチさんは釣るポイントが無く、既に「やる気無しモード」だった。
やる気無しの私と釣りキチさんは仕掛けもマキエも作らず、中氏兄弟にアドバイスをしたり、
他の人たちの観察をひたすら続けていた。

 ベストポイントに入った2人組もアタリが無いらしく、時折竿を置いておしゃべりをしている。
そんなことなら、俺たちにポイントを譲ってくれよって言いたいんだが・・・・。
そのうち、私と釣りキチさんは「どうせここにいても釣りできやんので、2人で湾内の磯に行くか」
なんて、冗談を言い始めるようになった。
私は半分本気で言っていたのだが・・・・(笑)。

 その後、市内釣り師さんの状況を見に行くと、ガシラ2,3匹しか釣れず、アタリはほとんど無い
とのことだった。
そして中氏兄弟のところに戻り、アドバイスを続けることにした。

 時間は過ぎ、弁当船がやってきた。
すると、船長が「もう、大ジブに上がれるで〜」と言ってくれたので、私と釣りキチさんは3人を残して
磯替わりすることにした。
船に乗り込み、私は市内釣り師さんに携帯で「あとで3人で大ジブに来なあ」と伝えた。

 大ジブに着くと、既に2人上がっていて、我々2人と一緒に他5人が大ジブに上がった。
2人はカゴ釣りで、定番の灯台向きに陣取り、あとの3人はフカセ釣りで、カナトコ向きに陣取った。
それで、我々2人は小ジブ向きに陣取ることにした。
これでやっと、やる気が出てきた。
我々は慌てて、マキエと仕掛けを作り、釣り始めることにした。
0.5Bウキにジンタン6号を1つ打った軽仕掛けで開始した。
この時、既に午前8時30分を回っていた。

 まずは、美味しそうな磯際を攻めることにした。
前回、大ジブでチヌを釣った時と同じ下げの潮で、右から左へとゆっくり流れていた。
「これは良いぞ〜」と心の中でつぶやいた。
次の瞬間、何気なしに釣りキチさんの方を見ると、竿が大きく曲がっていて、既にタモ入れを
しようとしている。
上がってきたのは40cmはあろうかという良型のイガミだった。
聞くと、第1投目のヒットだったとのことで、幸先良いスタートとなった。

 一方、私はというと、タナは2ヒロから始めていくが、エサ取りも全く見えない状況で、
もちろんエサもそのまま残ってくる。
それで、3ヒロに変更した。
しかし、しばらくやってみるが、魚からは何の反応もない。

 丁度その時、市内釣り師さんから連絡が入り、小ジブに磯替わりできるとのことであった。
狙い通りの小ジブへの磯替わりで、電話での市内釣り師さんの声は弾んでいた。
小ジブなら私も上がりたかったなあ(笑)。
市内釣り師さんと中氏兄弟の3人を乗せた船が我々(私と釣りキチさん)の前を通り過ぎる時、
船の上で市内釣り師さんは嬉しそうに手を振っていたので、私も手を振り返した。
そして、我々の目の前の小ジブに上がった。

 小ジブに3人が上がるや否や、かっちゃんが何かを掛け、タモ入れをしている。
大ジブと小ジブは目と鼻の先で、そんなに離れていないので、お互いの状況がよく分かるのだ。
しかし、魚種が判別できない。
続いて、守男君も何かを掛けてタモ入れをしているが、これも魚種が判別できない。
あとで聞いたところ、どちらもアイゴだった。
やっぱり、小ジブは安定して釣れるなあなんて、感心している場合じゃない。
こちらは釣りキチさんのイガミ以来、何も釣れていないのだ。
頑張らなければ!

 こちらでは相変わらず、潮は右から左にゆっくりと流れていて、タナを3ヒロ半まで下げた時、
ウキに反応があった。
左のシモリ付近でウキがゆっくりとシモッていく。
このシモリ付近は前回、大ジブでチヌを釣ったポイントなので期待しながら、合わせた。
何か乗ったが、小さい。
スーッと上がってくる。
ガシラか?
案の定、ガシラだった。
手のひらあるかないか(20cm)のサイズなので、一応キープした。
その後も、このサイズのガシラが連発。
数匹キープするも、嬉しくない。
チヌ釣りた〜い。

 そのうち、小ジブの市内釣り師さんの竿が大きく曲がっている。
どうやら、無事にタモに収まったようだ。
魚種はやはり分からないが、良型のようだ。
あとで聞くと、48cmのチヌだった。

 私はその後、Bウキに変更し、ジンタン7号を2つ追加して5ヒロまで探ってみるが、
オキアミがそのまま残ってくるか、あるいは釣れてもガシラしか釣れない。

 午前10時半頃、ガシラ釣りに疲れたので、思い切って釣り座を変えることにした。
カナトコ向きに並んでいるフカセ釣り師3人の一番右に陣取った。
それで、釣りキチさんは私のどいた釣り座に入った。

 私の新しい釣り座では左に大きなサラシがあり、その払い出しに乗せて仕掛けを流していくと、
竿2本先に磯に平行してできている潮目に合流し、左に流れていく。
それで、2ヒロから始めることにした。
しばらくしても、エサ取りの姿もなく、オキアミはそのまま残ってくる。
そして、釣りキチさんが寄ってきて、私のどいた釣り座で30cm弱のアイゴを釣ったとのこと。
これも、釣り座を変わって2,3投後のことだそうだ。

 しばらくして、一番左のフカセ師が魚を掛けた。
竿は大きく曲がっている。
左にあるシモリを難なく交わして上がってきたのは40cmぐらいの良型グレであった。
タナは3ヒロから少し沈めた辺りのようだ。
この頃、沖の潮目は消えていた。

 程なくして、左から2番目のフカセ師も竿を大きく曲げた。
竿先をコンコン叩いているので、チヌのようだ。
上がってきたのはやはりチヌであった。
しかも、40cmくらいの良型である。
この人が釣ったタナも3ヒロぐらいであった。
この時合いに乗り遅れてはいけないということで、私もタナを3ヒロに設定した。
しかし、オキアミは取られるものの、アタリは全く無く、短い時合いは終了したようだ。
もちろん、他のフカセ師も同様である。

 ここで、気分転換にと、昼食タイムとした。
食べながら、みんなの釣果を思い出していると、小ジブ組は3人ともタモ入れをするくらいの魚を
釣っていて、釣りキチさんは40cmのイガミと30cm弱のアイゴを釣っているので、
ガシラ以外にお土産になるような魚を釣っていないのは私だけであることに気が付いた。
それで、午後からは巻き返さなければならないと気合いを入れて、昼食タイム終了とした。

 釣りを再開した。
オキアミはたまに吸われたような形で少しだけ残ってくるが、アタリはない。
徐々にタナを深くしていき、5ヒロまで探っていくが、結果は同じである。
深くすると、たまにガシラやベラが釣れる程度である。
その後は3ヒロに戻して続けていた。

 そして、潮止まり前になって、潮の流れが変わり、右から左へ流れ始めた。
とその時、一番左のフカセ師が魚を掛けた。
難なく上がってきたのは30cmオーバーのグレであった。
続けて左から2番目のフカセ師も何かを掛け、上がってきたのは30cmぐらいのサンバソウだった。
2回目の時合いが来たのか、期待に胸が膨らむ。
しかし、オキアミは無くなってくることはあるものの、ウキにアタリは出ない。
そのまま潮止まりをむかえて、オキアミも取られなくなった。
それで、フカセ師3人が片付けを始め、午後2時の迎えの船で帰っていった。

 私と釣りキチさんは迷わず、彼らのどいた釣り座に入ることにした。
私は一番左に、釣りキチさんはその右側に入り、納竿まであと残り1時間30分に賭けることにした。
何度も言うが、私はここまで、ガシラとベラしか釣っていない。
頑張らなければ!

 新しい釣り座では仕掛けは足下のサラシの払い出しによって沖に流れ、竿2本程先に磯と
平行してできている潮目に合流すると、ゆっくりと左に流れていく。
それで、潮目との合流地点で食わそうと狙いを定めた。

 3ヒロでやり始めると、オキアミは時々無くなってくる。
目立ったアタリは無いが、ウキは微妙にシモり、すぐに浮いてくることがあるのだ。
おそらくフグの仕業だろう。
そう決めつけていた。
でも、後に分かったのだが、これが今回のグレのアタリだったのだ。
私はまだ、それに気付いていない。

 そして、どうやら仕掛けが馴染むまでに食っているようなので、タナを2ヒロ固定にしてみた。
すると、またウキは少しシモリ、すぐに浮いてくる。
仕掛けを回収しても、案の定、オキアミは無くなっているか、頭だけ無くなっている。
疑いもなく、フグだと決めつけていたので、少しシモッた時にアワセは入れなかった。

 そうしているうちに午後3時20分になってしまい、釣りキチさんがそばに寄ってきた。
40cmのイガミと30cmのアイゴを釣った以外は全然アタリが無いので、嫌になり、既に竿を
片付けてしまったとのこと。
釣りキチさんと話をしながら、何気なしに小ジブの方を見ると、守男君が何かを掛けた。
それで、その魚を難なくスッポ抜き、姿を確認すると、はっきりグレだと分かった。
私と釣りキチさんは「やるなあ」と感心していた。
でも、このグレの姿を見て、私は「何とか一矢報いるようなヤツを釣らなければ、示しが付かない」
ということで、一気に眠っていた闘志に火が着いた。

 すると、竿2本先にあった潮目が竿1本先まで近づいてきたのだ。
これはチャンス到来かもということで、その潮目に直接マキエを打ち、仕掛けを投入した。
すると、仕掛けは左にゆっくりと流れていく。
その数投後、竿1本程左に流していくと、ウキがスーっと入っていった。
少し待って合わせると、乗りました〜!!!!
ズッシリと重い引きが腕に伝わり、一気に足下の根に突っ込もうとする。
何とか糸を出さずに耐え、リールを少し巻くことができた。
しかし、また強烈に突っ込み、これには耐えきれず、先ほど巻いた分だけ糸を出して何とか止めた。
これが最後のチャンスかもしれないということで、慎重にやり取りをしなければ!
何とかリールを巻き、魚との距離を徐々に縮めていくが、なかなか姿を現さない。
私の隣でタモを持ってスタンバイしてくれている釣りキチさんは「グレか?」と聞くので、
私は「多分チヌや。」と答えた。
竿先をコンコン叩きながら、突っ込んでいるからだ。
やっとウキが見えたところで、もう1回突っ込もうとしたが、これは難なく耐えた。
そして、ようやく浮かせた姿を確認すると、良型のチヌだった。
「ヤッター!」と心の中でつぶやくが、最後最後まで油断はできない。
そして、タモ入れの上手な釣りキチさんに掬ってもらい、無事にタモに収まった。
釣りキチさん、有り難うございました。
もしかしたら、久々の年無し?のサイズだった。
あとで船頭さんに測ってもらうと、49cmであった(年無しに1cm足りなかった)。
納竿間際である午後3時35分の出来事だった。

 納竿間際のビッグサイズの余韻に浸ることなく、チヌをスカリに入れたあと、「時合いだったら、
もう1枚釣れる」と信じ、すぐに続けた。
すると、仕掛けが少し左に流れた辺りでウキが少しシモリ、すぐに浮いてきた。
フグの仕業だと思っていたが、「もしかしてこれは本命のアタリか」と、初めて疑いを持った。
それで、次のこのアタリでウキが浮いてくるまでに合わしてみようと思った。

 仕掛けを投入し、少し左に流れると、ウキが少しシモッたので、すかさず合わせると乗った〜。
やっぱり、アタリだったんだあ(驚)!!
難なく上がってきたのは29cmのグレであった。
もう少し時間があるので、あと数匹釣ろうと、同じパターンで攻めるが、アタリが無くなってしまった。
このアタリにもっと早く疑いを持っていれば、グレの爆釣だったかもしれなかった。
でも、最後の最後まで粘った結果、今回も、チヌとグレの両本命を釣って満足した。
ということで、午後3時50分、納竿することにした。
しかし、時間ギリギリまで釣っていたので、汗だくになりながら、道具を慌てて片付け、
何とか迎えの船に間に合い、午後4時過ぎに迎えの船がやってきたのだった。

 帰りの夕食時に、この同じメンバーで次回釣行(5/7)の約束をして、帰路に着いたのだった。
楽しみだあ。
今回の釣果で、守男君は海釣りにハマってしまったのは言うまでもない(笑)。



今回の釣果
私(チヌ吉)・・・・・・・・チヌ1枚(49cm)、グレ1枚(29cm)、ガシラ15匹、ベラ3匹
釣りキチさん・・・・・・・イガミ1匹(40cm)、アイゴ1枚(30cm)
市内釣り師さん・・・・・チヌ1枚(48cm)、アイゴ1枚(30cm)、ガシラ数匹
中氏(かっちゃん)・・・アイゴ2枚(37cm、28cm)
中氏弟(守男君)・・・・グレ2枚(27cm、26cm)、アイゴ1枚(30cm)、サンノジ1枚(23cm)

なお、渡船屋のHPでも紹介しています。
黒田渡船(http://www10.ocn.ne.jp/~kuroda-0/)


本日も応援メールや掲示板への書き込み応援など、有り難うございました。
私(チヌ吉)の釣果

久々の年無しかと思ったが、1cm足りないチヌ1枚(49cm)と、グレ1枚(29cm)である。
今回は納竿間際まで諦めかけていたが、潮を読み、タナをバッチリ調整して、最後のチャンスを
生かせて良かった。
最後の最後で逆転満塁ホームランを打った気分だった。
釣りキチさんの釣果

イガミ1枚(40cm)とアイゴ1枚(30cm)である。
この日はこの2匹以外、アタリは無かったという。
市内釣り師さんの釣果

チヌ1枚(48cm)、アイゴ1枚(30cm)、ガシラ数匹である。
HGになりつつある得意の小ジブで3連勝だそうだ。
中氏(かっちゃん)の釣果

アイゴ2枚(37cm、28cm)である。
久々の釣りでお見事である。
中氏の弟(守男君)の釣果

グレ2枚(27cm、26cm)、アイゴ1枚(30cm)、サンノジ1枚(23cm)である。
海釣り初めてで、最初はリールの使い方も知らずに、この釣果はお見事というしかない。
これで、海釣りにハマってしまったであろう(笑)。