日時 2006/06/24(土) 6:00 〜 17:45
区分 紀州釣り 狙い チヌ・キビレ
場所 海南某波止
メモ  
満潮 干潮
大潮 4:23 18:28  11:19 23:40 
天気 曇りのち晴れ 普通 波高 1.0m 水温   気温  
同行者 池之坊 備考  
釣り方 紀州釣り
仕掛  
メモ  
エサ(ルアー) 備考
オキアミ  
ボケ  
コーン  
フナムシ  
チャンス配合ヌカ  
荒挽きサナギ  
アミエビ  
釣果
魚名 サイズ kg 釣れた時間 推算潮位 釣り座 ヒットしたエサ(ルアー) 備考
チヌ・キビレ 25.5 Cm 〜 32.0 Cm ? kg 〜 ? kg 4 匹          
マダイ 20.0 Cm 〜 20.0 Cm ? kg 〜 ? kg 2 匹          
写真
 今回は市内釣り師さんと共に今年3度目の紀州釣りである。
前回のリベンジ釣行に失敗して、紀州釣り2連敗中だったので、2人とも気合いが入っていた。
場所は以前から気になっていた海南某波止である。
ただ、駐車してからかなり歩かなければならないので、躊躇していたのだ。
しかし、釣れているという情報を得たので、行ってみることにしたのだ。

 当日、前日の天気予報で曇り時々雨ということだったので、カッパを持参して、出発した。
午前4時過ぎに市内釣り師さんを迎えに行き、エサ等を買い込み、午前5時過ぎに着き、
荷物を下ろして歩き始めた。
そして、途中休憩しながら、やっとの思いで波止の先端付近に辿り着いた頃には汗だくになっていた。
とりあえず、冷たいビールで喉を潤した後、釣り座を決めるために先端周りを下見した。
そして、準備を始めた。

 準備が終わり、午前6時頃、釣りを開始した。
釣り座は私が表向きの先端に、市内釣り師さんは内向きの先端に背中合わせに構えた。
初めての釣り場だったし、那賀紀州FC杯紀州釣り大会の開催場所の下見を兼ねていたので、
表と内ではどういう差があるのか確かめるために2人で考えたのだ。

 当初、表はゆっくりと左に、内はゆっくりと右にいずれも先端方向へ流れていた。
タナもそんなに差はなく、手頃な5ヒロなので、釣り易そうだ。
ワクワクしながら、ダンゴを投げ続けるが、オキアミはそのまま残ってくる。
前回のようにアタリがほとんど無いまま終わってしまうのか、嫌な思いが頭をよぎる。

 しかし、釣り始めて1時間が過ぎた午前7時頃、ダンゴが割れてすぐにウキが微妙に動いた。
合わす程のアタリこそ出ないものの、仕掛けを回収すると、オキアミが取られている。
アタリは無いが、オキアミが取られ続けた数投後、ダンゴが割れて30cmほど流した辺りで
寝ウキの頭がピョコンと浮いたかと思うとすぐに寝て、その直後に「立て〜!」と心の中で
叫びながら待っていると、願いが通じたのか、寝ウキが立った。
理想的な前アタリと本アタリだったので本命だと期待し、「ヨッシャー!」と叫びながら、合わした。
すると、乗りましたあ〜!!
引きは小さいが、竿先をコンコン叩いているので本命だ確信しながら、水面に姿を現したのは
紛れもなく、チヌだった。
慎重に寄せてくると、ごぼう抜き出来るサイズだが、市内釣り師さんがタモを持って私の横で
スタンバイしてくれていて、しかも最初の1匹目ということで掬ってもらうことにした。
市内釣り師さん有り難うございました。
上がってきたのは、25.5cmのチヌであった。
型は小さいが、今期3度目の紀州釣りにしてやっと結果を残し、とりあえずホッとした瞬間だった。
でも、過去2回ボーを食らっているので、この1匹だけで満足できるわけはない。

 ここで、食い気が立ってきたと判断し、オキアミからボケに変えて連チャンを狙うことにした。
その直後の1投目、ダンゴが割れてすぐに寝ウキが立ったかと思うと、一気に入っていった。
「やはり、生エサは食い込みが良いなあ」と感心しながら、少し待って合わせた。
先ほどより引きは小さいが、やはり、竿先をコンコン叩いている。
作戦が成功したとばかりにニヤニヤしながら、リールを巻き続いた。
しかし、上がってきたのはチャリコ(20cm)だった。
あ〜あ。
「紛らわしい引きをするな!」って、怒っても仕方ない。

 気を取り直して、再びボケで攻めることにする。
しかし、その直後に潮の流れが止まったかと思うと、アタリも無くなってしまったのだ。
フナムシに変えてみたが、結果は同じだった。
その後少しすると、右にゆっくり流れる潮に変わり、オキアミに変えて様子を見るが、
ほとんどそのまま残ってくる。

 そんな状況が1時間ほど続き、午前8時過ぎに潮の流れが変わり、再び左へゆっくり流れ始めた。
1枚目をゲットした時の流れに変わったので、これはチャンスだと思い、オキアミからボケに変更した。
タナも少し深くして、50cmほど這わせることにした。
すると、数投後、ダンゴが割れて少し流していると、ピョコンと前アタリがあった後、寝ウキが立ち、
そのままスーっと入っていった。
ボケは早アワセは禁物なので、少し待って合わせを入れた。
すると、心地よく竿先をコンコン叩きながら、引いている。
しかし、先ほどのようにチャリコかもしれないので、100%確信は持てないが、引きからして、
「チヌやったら、1枚目より大きいなあ。」と感じながら、上がってきたのは期待通りのチヌであった。
これも市内釣り師さんに掬ってもらった。
有り難うございました。
作戦が見事にはまり、2枚目ゲットに顔がほころぶ。
しかも、29cmだったので、サイズアップしている。
更なるサイズアップを目指して続けていると、またもや20cmのチャリコが釣れた。

 その後、潮は左にゆっくり流れたままだが、アタリが無くなってしまったので、オキアミに変更し、
タナを浅くし、底から10cmほど切って、オキアミをアピールすることにした。
そうこうしているうちに、内で釣っていた市内釣り師さんが大きく合わせると、竿が曲がっていた。
竿先をコンコン叩いているので、どうやら本命のようだ。
先ほど掬ってもらったお返しとばかりにタモを持って駆けつけようとすると、市内釣り師さんが
「あ〜あ」と叫んだ。
バラしてしまったのだ。
掛かりが浅かったらしく、針ハズレだった。
ドンマイ!

 しばらくすると、また、市内釣り師さんが大きく合わせた。
今回も本命のようだ。
先ほど、バラしたこともあり、慎重にやり取りをし、寄せてきたところを私がタモ入れをしてあげた。
上がってきたのは26cmのチヌであった。
市内釣り師さんも今期の紀州釣りでの初釣果、おめでとうございます。
パチパチパチ・・・・!

 これは再び、時合いが来たのかと思っていると、しばらくして私にも再びチャンス到来!
午前9時頃、ダンゴが割れて数秒後に前アタリが3回続いた後の本アタリで合わせた。
これもチヌっぽい引きである。
上がってきたのは期待通りの、32cmのチヌであった。
本日の過去3枚は25.5cm→29cm→32cmと確実にサイズアップしてきている。
「次は40UPだ!」と意気込んで続けた。
しかし、その後はしばらくアタリもなく、オキアミが残ってくるようになった。
フナムシやボケなどをローテーションしながら、食い気を誘うが、そのまま残ってくる。
「今日は我慢の時間帯が多いなあ」なんて、つぶやきながら、頑張る。

 ここまで、読んで頂いて、気付いた人もあると思いますが、午前6時に釣りを開始して、
チヌを釣ったのは午前7時、午前8時、午前9時にそれぞれ1匹ずつで、1時間おきにしか
時合いがやってこないのだ。
しかも、時合いと時合いの間はエサも全く取られず、アタリも無いのだ。
こんなおかしな現象は初めての経験である。
それで、「次の時合いは午前10時だろうから、4枚目をゲットするのは午前10時やな」なんて、
勝手に決め込んでいる自分がいた。
取らぬ狸の皮算用ってか(笑)。

 こんなことを思いながら、午前10時を迎えたが、オキアミはそのまま残ってくるし、
午前10時30分を過ぎても一向に時合いが来る気配がない。
「潮の流れは釣った時の状況と全く変わってないのに、おかしいなあ。」と自分勝手な予想が
外れたことに不満だった。

 この後もアタリは無く、オキアミも取られない時間帯がしばらく続き、干潮時間を迎え、
とうとう、潮の流れが止まってしまった。
しかし、潮が少し動き始めた午後12時30分に、もう1枚追加した。
サイズは28cmだった。
小康状態の中、この1枚は価値ある1枚になることとなった。

 この直後、更なる1枚をゲットしようと、ボケに変更した。
すると、その3投後、ダンゴが割れて50cmほど流すと、前アタリの後、寝ウキが入っていった。
少し、待って合わせると乗ったあ!!!
竿先はコンコン叩いているし、まあまあの引きなので、40cmオーバーの期待が高まる。
しかし、その直後、急に軽くなった。
掛かりが浅かったのか、痛恨の針ハズレだった。
あ〜あ。

 この後、川のように右に速く流れ始めた。
内で釣っている市内釣り師さんの方も同様に川のように速く流れ始めたのだが、沖では左に流れ、
手前では右に流れるという複雑な潮に悩まされていた。
こんなに速い潮に変わってしまうと、ダンゴをなるべく早く割れるように、握る強さと回数で調整し、
タナも深く設定して対処するしかない。
それで、タナを一気に1ヒロ半ほど深くし、握る回数を15回から11回にして続けた。
しかし、エサ取りもないツライ時間帯が続いた。

 そんな我慢の時間帯が続いている時に、10才ぐらいの少年2人が釣り場にやってきた。
そして、何やら、仕掛けを作るのに難儀している様子である。
すると、そのうちの一人が私のとこにやってきて、サビキの仕掛けを作って欲しいと言ってきた。
仕掛けを作ってあげると、「ありがとう!」と言って、戻って行った。

 しばらくして、もう1人もやってきて、仕掛けを作って欲しいということなので、
サビキの仕掛けを作ってやると、「ありがとう!」と言って、釣り座に戻り、2人で釣り始めた。
少年のうちの1人は上手で、豆アジをたくさん釣っては得意気にはしゃいでいる。
それで、もう1人が「お前ばっかりなんで釣れるん? なんで俺は釣れんのやろ?」って言うと、
上手な子は「もうすぐ釣れるって」なんて、慰めている。
私は紀州釣りをしていることを忘れて、そんなやり取りを聞いていると、心が和んだ。

 その後、チャリコが釣れた時に「師匠釣れたで〜」と2人して、嬉しそうに私に見せに来たので、
「タイやんか、すごいやん。お父さんとお母さんに見せたら喜ぶで〜。クーラーに入れとき〜。」
と言って、一緒に喜んであげた。
すると、2人は凄く嬉しそうに釣り座に戻り、チャリコをクーラーに入れていた。
私は知らぬ間に師匠になっていた(笑)。

 そんな子ども達のほのぼのした雰囲気で場が和んでいるが、私達紀州釣り組は相変わらず、
寒い状態が続いていた。
そして、小学生も帰ってしまい、午後5時を迎えても、我々の状況は変わり映えしていなかった。
そして、依然として潮は右に速く流れていた。
そのまま、アタリもなく、エサ取りもなく、午後17時45分、納竿を迎えることになってしまった。

 今回の釣りを終えて感じたことは、この時期に紀州釣りをして、こんなにエサ取りが少ないのは
経験したことがないし、おかしいということだ。
底の方の水温がまだまだ安定していないのかもしれないが・・・・。
結局、この日は午前中に何度かの時合いにだけ、アタリがあるだけだった。
1日でアタリは7回しかなく、そのうちの4回はチヌが釣れ、2回はチャリコが釣れ、1回はバラした。
全アタリに対するチヌが釣れる確率が高いという意味では嬉しいけど、1日のうち7回しか
アタリが無く、時合いの時以外はほとんどエサが残ってくる状態じゃ、ホントに疲れる。
今後、底の水温が安定し、状態が良くなっていくことを期待したい。

 何はともあれ、今年3度目の紀州釣りでチヌを4枚釣り、紀州釣り連敗を2で止めることが
できたのは何よりも嬉しかったというのが、本音である(笑)。
我がクラブ主催の紀州釣り大会の下見を兼ねていたのだが、今回の釣り場は開催場所の
候補の1つに上がったのは言うまでもない。
市内釣り師さん、お疲れさまでした。



今回の釣果

私(チヌ吉)・・・・・・チヌ4枚(32cm,29cm,28cm,25.5cm)
            チャリコ2枚(20cm)

市内釣り師さん・・・チヌ1枚(26cm)


今回もたくさんの応援TEL&応援メール、応援書き込み等、有り難うございました。
市内釣り師さんの釣果です。

1日釣りをして、アタリは2回しかなかった。
そのうちの1回はチヌ1枚(26cm)をゲットし、あとの1回はバラしてしまった。
ホントに厳しかった。
我慢我慢の釣りでした。