日時 2006/08/12(土) 9:30 〜 18:30
区分 紀州釣り 狙い チヌ・キビレ
場所 石川県鹿磯漁港
メモ 2006年の紀州釣り遠征1日目の地
満潮 干潮
中潮 4:52 16:04  10:16 23:11 
天気 雨のち晴れ 弱い 波高 1.0m 水温   気温  
同行者 永野、池之坊、タヌPONさん 備考  
釣り方 紀州釣り
仕掛  
メモ  
エサ(ルアー) 備考
オキアミ  
ボケ  
チャンス配合ヌカ  
細挽きサナギ  
釣果
魚名 サイズ kg 釣れた時間 推算潮位 釣り座 ヒットしたエサ(ルアー) 備考
サバ 15.0 Cm 〜 20.0 Cm ? kg 〜 ? kg 20 匹          
ウグイ 30.0 Cm 〜 45.0 Cm ? kg 〜 ? kg 2 匹          
写真
 毎年御盆に開催している恒例の那賀紀州FC紀州釣り遠征は今年で3回目を迎えました。
この遠征の始まりというのは2年前にさかのぼる。
当時、私は太平洋でしか紀州釣りをしたことがなかったので、日本海のチヌを釣ってみたいという
思いが強くなり、次第に日本海での釣りに憧れるようになった。
日本海でも紀州釣りが通用するのかチャレンジしてみたかったという思いもあった。
そして、あらゆる釣り場でも釣果を上げたいという開拓大好きな虫も騒いできて、私はとうとう
日本海遠征を計画したのである。

 記念すべき1回目(2004年)は京都府北部で開催し、参加できたのは私だけでしたが、
2回目(2005年)は鳥取県&島根県で開催し、私と釣りキチさんの2名が参加しました。
3回目となる今年も日本海の石川県&富山県で開催することにした。
今年の釣り場は地元のネット仲間である橘さん(金沢黒鱗倶楽部)に紹介してもらった。
参加したのは私と釣りキチさんと市内釣り師さんに加え、ネット仲間のタヌPONさんが現地集合で
参加してくれるということで、参加人数は過去最大の4名での遠征となりました。
タヌPONさんとも1年ぶりにお会い出来るし、私は4人での遠征が待ち遠しくてたまらなかった。

(タヌPONの海釣り   http://tanu-pon.cool.ne.jp/turi/umi/umi.html)
(金沢黒鱗倶楽部    http://w2222.nsk.ne.jp/~judychan/index.htm)

 私は出発前日(10日)〜出発当日(11日)、滋賀県に出張していて、家に帰ってきたのは
11日の午後6時であった。
急いで遠征の準備をして、午後9時30分に家を出発した。
そして、市内釣り師さんを迎えに行き、和歌山ICから阪和高速道路に入り、午後10時30分に
岸和田SAで釣りキチさんと落ち合った。
3人で車中泊ということで、1台では無理なので、2台での長い旅が始まることになった。

 お盆前ということで帰省ラッシュの混雑を予想したが、何の混雑もなく順調に進んで行った。
数時間前の出張地であった滋賀県を通過し、米原JCTで北陸自動車道に入っていった。
この頃から、遥か遠く先の方に稲光が光り出した。
まるで我々の行く先で待ち伏せしているかのように、目の前にはずっと稲光を見ながら進んでいった。
そして、ようやく石川県に突入し、小腹が空いてきたので、尼御前SAで夜食を取り、
しばしの仮眠を取ることにした。

 しばしの仮眠から目覚めたのは午前4時30分で、空がうっすら白み始めていた。
我々3人は、再び車を走らせた。
しばらくすると、能登道路に分岐し、北上していく。
しかし、石川県に入ってから、目的地(輪島市)になかなかたどり着かない。
石川県は、縦に長いということを実感した。

 ようやく、初日の釣り場である鹿磯漁港に辿り着いたのは12日午前6時でした。
雷が鳴っていた。
もしかして、北陸道の遥か先で見えていた稲光はこの辺で光っていたのか。
そんなことはどうでもよい。
とりあえず、一通り下見をした後、表海向きは非常に高いので、5.3mのタモが届かないので、
内海の短い波止に釣り座を構えることに決めた。

 その後、朝食を買いに近くのコンビニに行くことにした。
朝食を買い、コンビニの駐車場で話をしていると、町内放送が流れた。
こんな早朝から何の放送だろうと思って聞いていると、「只今、大雨洪水警報が発令されました。
十分に気を付けて下さい。」とのことで、我々は目を疑った。
なぜなら、曇っているが、雨は一滴も降っていないからである。
大雨洪水警報が出るなんて信じられないが、とりあえず漁港に戻ることにした。

 漁港に戻ると、まだ雷が鳴っていたので、竿を出すのは危険だと判断し、しばらく車の中で
待機することにした。
そのうち、雨がポツポツと降り出したかと思うと、瞬く間に大粒の雨に変わり、激しく降り出した。
普通は大雨が降っている最中に警報が出るのだが、警報が出た後に大雨が降り出すのは
初めての経験だった。
それにしても、私と釣りキチさんが揃えば、雨の降る確率が高いなあ(笑)。
最近は私1人だと、雨に降られていなかったので、やはり釣りキチさんのせいか?(爆)
とりあえず、雨が止むまで待つしかないが、大雨洪水警報が出てるので、しばらくは無理だろう。
ということで、しばしの仮眠を取ることにした。

 午前9時過ぎに目覚めると、既に雨が止んでいたので、急いで道具を運ぶことにした。
すると、我々が陣取ろうとしていた釣り座に既に釣り客が2名入っている。
「しまった。先を越された。」と思っても、仕方ない。
見ると、1人は紀州釣り師である。
それで、我々は彼らと背中合わせに釣り座を構えることにした。
先端から私、釣りキチさん、市内釣り師さんの順に並ぶことになった。
ようやく、釣り座を構えることができ、今年の紀州釣り遠征がここ石川県で開幕したのである。

 今の時期なら、エサ取りが多いだろうと予想した我々はサナギ以外に集魚材やアミエビを
一切入れないシンプルなダンゴで勝負することにした。
当初は丁度、干潮間際ということで、潮はあまり流れていなかった。
しばらくはタナ底から切っているが、オキアミは取られない。
でも、魚を寄せるためにダンゴを投げ続ける。
その甲斐があってか、ダンゴが割れてすぐに石川初のアタリが出た。
すかさず、合わせた。
引きは小さいが、何やら掛かっている。
上がってきたのは、20cmほどのサバだった。
そういえば、先ほどからサバが回ってきていた。
その後もサバが良く釣れるが、アタリが無かったら、オキアミは残ってくる。

 ここで、潮が少し流れ出したので、サバを回避しようと、半ヒロ近く這わせてみることにした。
するとその直後に、ダンゴが割れて寝ウキが横に引っ張られていく。
このアタリはおそらくサバだろうと思い、上げてみると、やはりサバだった。
でも、オキアミはほとんど残ってくるので、這わせると回避出来るようだ。

 干潮時間を少し回った頃、再び潮が止まったので、昼食を買いにコンビニに行くことにした。
車に戻ると、滋賀ナンバーの車が隣に止まっていた。
おそらく、タヌPONさんの車だろうと思って、タヌPONさんを探してみるが、見当たらない。
1年前に少しだけお話しただけなので、お顔もはっきり覚えていないかもしれないのだが・・・。

 とりあえず昼食を買いに行き、戻ってくると、滋賀ナンバーの車から荷物を下ろしている人がいる。
タヌPONさんだ!
急いで車から降りて、「こんにちは! ご無沙汰してます!」と挨拶をして、しばしお話をした。
そして、タヌPONさんは先ほどから下見して良い釣り座を発見したらしく、我々がいる波止から
少し離れたところに釣り座を構えるということだった。
私は「また、あとで見に来ます。」と言って、波止に戻った。
タヌPONさんが合流してくれて4人での釣りがスタートすることになった。

 波止に戻ると、少し早めの昼食を取ることにした。
この頃になってくると、晴れ間も少しずつ覗くようになってきて、その後は快晴になった。
早朝に出された大雨洪水警報はいつ解除になったのかなあ。
あっそうか、仮眠している間に解除になったんかなあ。
そんなことより、弁当を食べ終わったので、海の状況が良くなっていることを願い、釣りを再開した。

 再開すると、潮は右に流れていた。
状況が少し良くなったかなと期待したが、やはりサバにまみれていた。
釣りキチさんも、市内釣り師さんもサバに手をやいている様子だ。
ただ、サバはエサを這わせることで回避出来ているので、それほど気にならないが、
オキアミはほとんど残ってくるので、サバ以外のエサ取りが一向に姿を見せないのが気になる。
この時期にして、何故こんなにエサ取りが少ないのか。

 それにもめげず、ダンゴを投げていると、ダンゴが割れて少し流したら、寝ウキがモゾモゾし、
スーッと立ったので合わせると、何か掛かり、少しマシな引きをしている。
何だろうと思い、巻いてくると、姿を現したのは細長い魚だった。
ボラかなと思って上げると、ボラじゃなく、少年の頃に川釣りをしていた時によく見たウグイに似ている。
ただ、色合いが少し違った。
オレンジ色がどこにもなかったのだ。
この魚の名前が分からないまま、リリースした。

 この後も、しばらくやっているが、サバ以外のエサ取りが全く集まってこないので、
気分転換にと、少し離れたタヌPONさんの状況を見に行くことにした。

 タヌPONさんの釣り座は漁港内の一番奥で、フグやベラなどのエサ取りが多いらしい。
タヌPONさんが釣りをしているのを見ていると、確かにアタリがたくさん出ていた。
合わせても素バリを引いている時が多かったので、フグの仕業かな。
その後、タヌPONさんに先ほど私が釣ったウグイみたいな魚の話をしてみると、その魚はやはり、
海のウグイ(正式名称は分からない)らしくて、タヌPONさんの天敵らしい。
このウグイが群れてくると、釣りにならないほど凄まじいとのことである。
私はこの時点では、どれほど凄まじいか分からなかったが、2日後に知ることになる。
その後も色々な話をしているうちに私の裏で釣っている紀州釣り師がタモ入れをしているのを
遠目にタヌPONさんと2人で見ていると、どうやらチヌのようである。
「お〜、やっぱりチヌはいてるんやなあ」ということで、私は自分の釣り座に戻った。

 釣り座に戻り、裏で釣っている紀州釣り師が先ほど釣った魚は何だったのか、市内釣り師さんに
確認すると、30cmほどのチヌだったとのこと。
その紀州釣り師の使っているダンゴを見ると、赤っぽい色をしていて、2,3回程握ると十分なくらい
粘りがありそうである。
現に、ダンゴが付いているのに、シャくっている場面が多々見受けられた。
しばらくすると、市内釣り師さんは裏側に釣り座を移動した(写真では下段左から5人目)。
私と釣りキチさん(写真では上段左から1人目)は依然、表向きで頑張ることにした。

 釣りを再開しても、表向きでは相変わらず、サバが群れていているが、それ以外のエサ取りはない。
一方、裏向きではサバはおらず、アジが釣れるとのこと。
その後、何の変わり映えもしないので、ゴールデンタイム(午後4時〜午後6時)を直前に控え、
和歌山から持参したボケを投入することにした。

 しかし、ボケに何の反応もないまま、ゴールデンタイムに突入していった。
初めはボケとオキアミをローテーションしていたが、もしチヌが寄ってきたら、ボケに強い反応を
示すはずだから、チヌが釣れる確率を考えると、ボケの連投しかないと思い、惜しみなく投入する。
(この連投が第2日目に影響を及ぼすことになった。)

 すると、御チヌ様のお出ましか、ダンゴが割れて少し流していたら、ピョコンと前アタリの後、
スーッと立ったので、合わせた。
乗った〜!!
引きはまあまあだが、チヌの引きとはちょっと違うみたいだ。
足下に寄せてきた魚の姿を確認すると、また、ウグイであった。
しかも上げてみると、45cmはありそうである。
ボケを食べるな!!!

 気を取り直して、ボケで続けていると、寝ウキが斜めに入っていった。
這わしているにも関わらず、サバの仕業だった。
ボケがもったいない!!!
その後も続けるが、ボケは残ってくることが多く、たまにサバにやられ、このまま見せ場もなく、
遠征残り2日間に期待することにし、午後6時30分に納竿することにした。
ボケは5匹だけ残り、第2日目に取っておく。

 我々は納竿したあと、タヌPONさんとこに行くと、タヌPONさんは、まだ釣りをしていた。
あの後の状況を聞くと、余り変わらず、エサ取りは多いが本命は釣れなかったとのことだった。
「お疲れさまでした。」
そして、私は「2日目も一緒に行きませんか?」と冗談でタヌPONさんに言ってみると、
「行きましょう」と言ってくれたのにはビックリした。
私はタヌPONさんと御一緒できるのは1日だけだと思っていたので、とても嬉しかった。
ということで、第2日目も4人での遠征釣行決定!
(タヌPONさん、お忙しいのに無理言ってスミマセン!)

 早速、第2日目の釣り場をカーナビにセットし、車3台で向かった。
途中、食堂?レストラン?(どちらか分かりませんが)に寄って、夕食を済ませ、目的地に向かった。
ラーメン専門店ではなかったが、塩ラーメンは美味しかったなあ。

 そして、午後9時30分頃、目的地周辺に到着し、2日目の波止を探すが、暗くてよく分からない。
というのも、カーナビでこの周辺の道が表示されていないために、勘を頼りに探しているのだ。
すると、それらしい波止がチョイ先に見えるが、そこへ行く道もよく分からない。
ということで、夜が明けてから波止探しをすることにし、近くにある道の駅で反省会をすることにした。

 道の駅に着くと、自動販売機の明かりを利用して、みんな輪になり、反省会が始まった。
コンビニで買った焼酎の水割りを片手に、まずは、私とタヌPONさんとの再開を祝して乾杯!
次に、釣りキチさん&市内釣り師さんとタヌPONさんとの出会いに乾杯!
もうひとつ、石川県遠征で御一緒出来たことに乾杯!
最後に、明日も御一緒出来ることに乾杯!

 焼酎を飲みながら、紀州釣り談義に花を咲かせ、「ダンゴの配合」、「集魚材やアミエビ」、
「和歌山での釣り場」など熱く語り、1時間半ほど楽しいひとときを過ごすことができました。
話はいつまで経っても尽きることはないですが、明日も早いということで、店じまいにした。
そして、お互いの車に戻り、「明日は釣れたら良いなあ。」と思いながら、寝ることにした。
こうして遠征初日が終わった。



本日の釣果

チヌ吉・・・・・・・・・・サバ多数
             マルタウグイ2匹

釣りキチさん・・・・・サバ多数
            マルタウグイ

市内釣り師さん・・・サバ多数
            アジ多数
            マルタウグイ

タヌPONさん・・・・・グレ
            ベラ
            フグ
この日2匹目となる海のウグイ
正式名称は「マルタ」か?
タモの直径が60cmなので、その大きさが分かるだろう。
遠征最終日、このマルタに悩まされることになろうとは夢にも思っていなかった。