日時 2006/08/13(日) 7:30 〜 18:45
区分 紀州釣り 狙い チヌ・キビレ
場所 石川県久木漁港
メモ 2006年の紀州釣り遠征2日目の地
満潮 干潮
中潮 5:20 17:14  11:06 23:54 
天気 晴れ 弱い 波高 0.5m 水温   気温  
同行者 永野、池之坊、タヌPONさん 備考  
釣り方 紀州釣り
仕掛  
メモ  
釣果
魚名 サイズ kg 釣れた時間 推算潮位 釣り座 ヒットしたエサ(ルアー) 備考
グレ 22.0 Cm 〜 25.5 Cm ? kg 〜 ? kg 3 匹          
アジ 20.0 Cm 〜 24.0 Cm ? kg 〜 ? kg 5 匹          
ベラ 20.0 Cm 〜 20.0 Cm ? kg 〜 ? kg 2 匹          
写真
 写真は2日目の我々の釣り座である。
先端から釣りキチさん、市内釣り師さん、私(緑色のクーラーボックス)、タヌPONさんである。

 遠征2日目
もうすぐ夜が明けようとしていた午前4時30分頃、私の携帯がいきなり鳴った。
まだ爆睡中であったので、ビックリして飛び起きて電話に出ると、タヌPONさんからであった。
「釣り場を探してきます。」とのことで、早速出掛けて行った。
我々も慌てて、タヌPONさんの後を追いかけて探しに行くことにした。
車の中では、以下のような会話をしながら、釣り場を探していた。
「今日の釣り場はひっそりとした所にあるんで、超穴場かもしれんねえ。」
「大きな湾内の波止やから、湾内の主みたいなとてつもなく大きいチヌがいてるかもね。」
「夢のロクマル(60オーバー)も夢じゃないかもよ〜。」

 冗談を言い合っていると、タヌPONさんから電話があり、釣り場を探し当てたとのこと。
やはり、昨晩、チョイ見えた波止であった。
昨晩は暗くてそこへ辿り着く道がよく分からなかったが、夜が明けると分かりやすかった。
我々が波止に着いた頃には、タヌPONさんが既に先端付近に道具を置いてくれていたので、
狙い通りの場所を押さえることができました。
有り難うございました。

 ということで、私と釣りキチさんはみんなの朝食と昼食と釣りエサを買いに行くことにした。
釣具店は近くに発見し、魚のエサは買ったが、人間のエサを調達出来る店が開いていない。
コンビニも近くには無いので、しばらく車を走らせていくと、ようやくコンビニを発見して、
食料を調達して釣り場に戻った。
あとで分かったことだが、反対方向に車を走らせていると、すぐにコンビニがあったのだ(泣)。

 そして、私と釣りキチさんが釣り場に戻ると、市内釣り師さんは駐車場で待っていてくれた。
3人で重たい釣り道具を運んで波止に行く途中、いつものように波止の際を見ていくと、
20cmあるかないかチヌがたくさん泳いでいるのが見えた。
とりあえずは、小さいながらも、チヌがいることが確認でき、やる気が出た。
波止に着くと、タヌPONさんは朝一の時合いを見事にとらえ、既に25cmはあるチヌを1枚釣っていた。
さすがです。
おめでとうございます。

 その後、私たち3人はタヌPONさんが押さえてくれた釣り座に着くことになった。
上記した通りの釣り座である。(写真の通り)
前日の釣り場でのエサ取りの無さに、本日はダンゴに集魚材やアミエビを入れようかと迷ったが、
この釣り場でも最初は集魚材もアミエビも入れず、シンプルなものからスタートすることにした。
しかし、このことが釣果に大きく左右することになってしまった。

 この日は前日に無駄使いをしてしまって、5匹しか残っていないボケをいつ来るか分からない
時合いにうまく投入できるかということも念頭に置いて、午前7時30分、釣り始めた。

 最初はタナトントンから始めることにした。
潮はやや左に流れている。
タナ調整もバッチリ合ったところで、ダンゴが割れてすぐに寝ウキが立った。
合わせると、乗りましたよ〜!
まあまあの引きで、幸先良く上がってきたのは20cmは十分にあるアジであった。
後に測ると、24cmあった。

 しかし、この後が続かず、アタリもなければ、オキアミはそのまま残ってくる。
釣りキチさんも市内釣り師さんも厳しい状況は同じだ。
そんな中、タヌPONさんは25cmあるかないかのチヌをもう1枚追加した。
おめでとうございます。

 そして、気が付いてみれば、波止には紀州釣り師がたくさん来ていた。
何と、この日最大で9名の紀州釣り師が、ここ石川県の波止で並んでいたのには驚いた。
朝一にこの波止に着いた時、秘境ならぬ超穴場かと思っていたが、地元の紀州釣り師にとって、
人気の釣り場であったことが分かった。
それ以上にビックリしたのは、石川県でこんなにも紀州釣り師がいるということだった。
誰がこの地で紀州釣りを広めたのかは知らないが、紀州釣り人口が増えていくのは嬉しい。
今後、遠征の行く先々で必ず紀州釣り師に出会える日もそう遠くないなあと思った。
って、釣りの話もそこそこに遠征のまとめに入ってしまった(笑)。

 肝心の釣りの話に戻そう。
どこまで話をしたかな?
あっそうそう、タヌPONさんが2枚目をゲットしたところまででしたね。
その後は、私から4人ぐらい先の紀州釣り師が頻繁に豪快なシャリをするようになった。
こっちは全くアタリが無いので、アタリがあるなんて羨ましい。
そういや、私と5mぐらいしか離れていないタヌPONさんもたまにシャくっているではないか。
やはり、私のシンプルダンゴとタヌPONさんのアミエビ&集魚材ダンゴの違いで、エサ取りの
集まり具合が違うのか。
結果として、この違いは大きかったことが分かったのだ。

 その後も、タヌPONさんはシャくり続け、15cmぐらいのチンタやグレ(25cm)など釣っていった。
一方、我々はアタリもない状態である。
ただ、釣りキチさんはこの頃からアジを爆釣していた。
そのうち、干潮を迎え、潮も止まったところで、昼食休憩を取ることにした。 

 昼食休憩中は石川県の紀州釣り師たちのダンゴ成分を観察してみた。
初日の紀州釣り師と同様、集魚作用抜群の粘々ダンゴであった。
ということは、石川県のこの時期はエサ取りが少ないので、集魚材やアミエビを入れることで、
エサ取りなども含めてチヌを寄せなければならないということなのだろうと勝手に解釈したのだ。

 昼食休憩が終わり、釣りを再開すると同時に、ダンゴが底をついたので、練ることにした。
今更ながら、今回はエサ取り等を寄せるために集魚材をたっぷり入れたダンゴを作った。
このダンゴで、既に他の釣り人に寄ってしまっている魚を取り戻すことができるのでしょうか。
午後からの巻き返しを誓う。

 再開しても潮は相変わらず、左にゆっくり流れていた。
集魚材を入れたダンゴをしばらく投げるが、エサ取りは一向に集まってこない。
やはり、朝一から集魚作用バリバリのダンゴで、先に魚を寄せた者勝ちなのか?
今更、集魚材を入れてやっても、時既に遅いのか?
「いやそんなことはない。」と自分に言い聞かせて続ける。

 そんな折り、タヌPONさんが大きく合わせた。
上がってきたのは15cmほどのチヌだった。
石川県に来てまだチヌを釣っていない私にとっては、このサイズでも羨ましい。
その後、タヌPONさんはこのサイズを2,3枚上げていた。
しかも、アタリは頻繁に出てきたようで、よくシャくっている。
グレ、アジ、タナゴ、チャリコなど着々と上げていく。
私と5m程しか離れていないのに、私には全くアタリは無いが、タヌPONさんにはアタリがある。
これはどういうことか?
やはり、集魚するのに出遅れたということか。

 釣り始めてからずっと、ネット仲間の情報通り、15m以上先に遠投して続けていたのだが、
周りでは竿1本半先ぐらいで、チヌ(大きさに関係なく)が釣れているので、私も手前に照準を
合わせて、ダンゴを投げることにした。

 その後、小康状態が続いていたが、ついに午後4時からのゴールデンタイムを迎える前に、
私に待望のアタリがあった。
ダンゴが割れてすぐに寝ウキがピンと立った。
すかさず合わせると、乗ったあ〜!
引きは小さいが、朝一のアジ以来の魚なので、凄く嬉しい。
上がってきたのは25cmくらいのグレだった。
やっと、集魚材が効いてきたのか、期待が持てそうだ。
一方、釣りキチさんは朝からアジに戯れていて、市内釣り師さんは沈黙を保ったままだ。

 そして、ゴールデンタイムに突入して間もなく、釣りキチさんが大きく合わせた。
横から見ていると、竿をコンコン叩いている。
本命か?
水面に姿を現した魚を見て、釣りキチさんは「やっと釣れたわ。」と安心した表情でつぶやいていた。
上がってきたのは25cmあるかないかのチヌだった。
おめでとうございます!

 その直後、終始、竿4本ぐらい先に遠投していた紀州釣り師が、本日この波止最長寸の
チヌ35cmを上げた。

 今が時合いかと思い、勝負を賭けることにした。
5匹しかない前日の残りのボケを投入する時間帯を見計らっていたが、ここで投入することにした。
その第1投目、ダンゴが割れて緊張の一瞬、寝ウキが立ったあ〜。
やっぱり、作戦は大成功か?
少し待って合わせると、まずまずの引きが竿に伝わってきた。
しかし、上がってきたのは本命ではなく、グレだった。
グレがボケに食らいつくな〜!
紛らわしい〜!

 気を取り直して、ボケ2匹目を投入する。
グレが釣れてきたので、ハワセ幅を50cmから半ヒロに変更した。
ダンゴが割れて少し流すと、寝ウキが立ち、入っていったので合わせた。
上がってきたのは先ほどより少し小さいグレだった。
グレ3連発で、引きは楽しめたが、とりあえずチヌを釣りたい。

 続いて、ボケ3匹目を投入した。
ダンゴが割れて少し流していたら、寝ウキが一気に入っていった。
慌てて合わせたが、素バリを引いた。

 ボケ4匹目を投入する。
ボケも残るはあと1匹なので、ここで決めたい。
ダンゴが割れてすぐに、寝ウキに前アタリがあり、少し流したらスーッと立ったので、
今回こそ本命かと期待しながら合わせたが、上がってきたのはベラだった。
こっちは焦ってるんやから、紛らわしいアタリをするなよ!!!

 ボケに変えてからはアタリが毎回出るようになったが、その頼みのボケもラスト1匹となった。
そのラスト1匹に祈りを込めて、投入した。
ダンゴが割れた。
今度こそ、チヌよ掛かってくれ〜!
少し流したら、寝ウキが一気に入っていった。
このアタリはチヌじゃないなあと思いながら合わせると、やはり素バリを引いてしまった。
とうとうボケが無くなってしまった。

 仕方なく、オキアミに変えて続けた。
オキアミに変えてもなお、アタリがあるが、掛かってくるのはアジとベラだった。
そのうちアタリも無くなり、オキアミもそのまま残ってくるようになった。
時合いにアタリが連発していただけに、ボケがもう少しあれば、違った結果が出ていたかもしれない。
前日にボケを使い過ぎたことを悔やんだ。

 そして、午後6時45分頃、納竿することにした。
荷物を駐車場に運び、車に積んだ後、みんなでしばらく雑談を楽しんだ。
そして、タヌPONさんに「最終日もどうですか?」と尋ねると、さすがにダメだということで、
ここで、タヌPONさんとお別れすることになった。
お忙しいのに、我々と2日間もお付き合いして頂き、有り難うございました。
ホントに楽しい2日間でした。
また、御一緒して下さいね。

 結局、この時期ならエサ取りが多いだろうと思って、集魚材やアミエビを入れなかったダンゴに
設定してしまい、魚を寄せるのに出遅れたことが、後々まで釣果に響くことになっってしまった。
昨年の鳥取&島根遠征の時は、集魚材やアミエビを入れていて、エサ取りにまみれて
釣りづらい思いをしたので、今年は集魚材やアミエビを入れないようにしていたのだが、
どうやら、今年は失敗のようである。
ということで、最終日は集魚材とアミエビをたっぷり入れて魚を寄せるようにすることに決めた。

 釣り場をあとにし、まずは腹ごしらえをするために、近くのお好み焼き屋さんに入った。
そこで、店長お薦めの「うす焼き」を食べた。
普通のお好み焼きの薄い版だった。
パリパリ感が何とも美味しかった。

 その後、汗を流そうと、銭湯に向かった。
銭湯に着き、入るとそこは昔ながらの銭湯で、番頭のおばちゃんは凄くユニークな人だった。
お湯は大変熱かったが、汗を流してさっぱりしたあと、ひとしきり、おばちゃんと話をし、
最終日の釣り場に向かった。

 釣り場周辺に着き、近くにエサ屋さんがあることを確認したあと、近くの道の駅で駐車し、
夜が明けるまで、仮眠することにした。

 3年目を迎える紀州釣り遠征も、過去2年間はチヌを釣っているので、今年も何とかチヌを
釣りたいと思いながら、最終日の巻き返しに期待しつつ、深い眠りに入っていった。


本日の釣果

私(チヌ吉)・・・・・・グレ3枚(25.5cm〜22cm)
            アジ5匹(24cm〜20cm)
            ベラ2匹(20cm)

釣りキチさん・・・・・チヌ1枚(26cm)
            アジ多数

市内釣り師さん・・・アジ数匹

タヌPONさん・・・・・チヌ数枚(26cm〜15cm)
            グレ3枚(25cm〜)
            アジ
            チャリコ
            タナゴ  など


本日もたくさんの応援メール、掲示板への書き込み、有り難うございました。
前日の夜に偵察に訪れた際には、秘境とも言うべき超穴場と思っていたが、地元では超人気の
スポットであった。
この日は紀州釣り師が最大9名が一線に並ぶことになった。
すごく雰囲気が良い所で、主とも言うべき夢のロクマル(60cmオーバー)の臭いがプンプンする
釣り場であった。
タヌPONさんが・・・・。
そうじゃなくて、暑さに参ったのか、しばしのお休み中です。
私の釣果です。
グレ25.5cmを頭に3枚でした。
アジもこんなに大きいのは久しぶりでした。
釣りキチさんの釣果です。
何とかチヌ25.5cmを釣って、ホッと一息というところか。
グレは25cm無かった。
アジはたくさん釣っていました。
市内釣り師さんの釣果です。
この日のアジ最長寸27.5cmは立派です。
お造りが美味しそう。
タヌPONさんの釣果です。
25cmオーバーは2枚でした。
さすがです。
規定サイズには満たないものも数枚釣っていました。
グレも良型釣っていました。