日時 2006/12/30(土) 7:30 〜 16:40
区分 フカセ釣り 狙い グレ
場所 江須崎(酒井渡船)
メモ  
満潮 干潮
若潮 2:34 13:31  7:58 21:00 
天気 晴れ 普通 波高 1.5m 水温 20℃ 気温  
同行者 四宮 備考  
渡船名 酒井渡船
釣り方 フカセ釣り
仕掛  
メモ  
エサ(ルアー) 備考
ボイル  
釣果
魚名 サイズ kg 釣れた時間 推算潮位 釣り座 ヒットしたエサ(ルアー) 備考
グレ 25.0 Cm 〜 37.0 Cm ? kg 〜 ? kg 2 匹          
写真
 今回は今年の釣り納めに行った。
本当は今年の釣り納めは初めて御一緒するはずだった仕事関係の人たちと、前日の29日に
済ませるはずだったのだ。
しかし、強風10m前後、波4mのために、28日の時点で中止にしたのだ。

というのも、初めて磯に上がる人が2人いたので、危険だと判断したのだ。
結局、この人たちとは今年御一緒出来ませんでしたが、来年御一緒することを約束した。

 29日に釣りに行く気満々だったのに、行けなかったので、その夜、「明日、一人でも行くぞ〜」
と意気込んでいるときに、磯吉さんから、「明日行こら」とお誘いが掛かった。
シメシメとばかりに、即決!(笑)
天気予報を確認すると、晴れ&波1.5mということで、釣り日和である。
しかし、前日からの寒波により水温が下がっていること間違いなしで、これだけが気掛かりである。
場所は前回釣行で良い思いをした江須崎である。
釣り納めは有終の美を飾ろうと気合いを入れ、とりあえず、これで釣り納めに行けるということで、
寝ることにした。

 当日、午前2時に磯吉さんが迎えに来てくれて、いざ出発!
やはり、予想通り年末休みのために釣り客が多く、道中は車がいつもより多い。
そして、いつもの釣○郎でエサを買いに寄ると、いつもに増して客が多い。
しかも、我々の食料を調達しようと、いつものコンビニに寄ると、弁当も残り少ないが、とりあえず、
弁当を買い、渡船屋さんに向かった。

 午前5時30分過ぎに渡船屋さんに到着すると、車は意外にもあまり止まっていない。
しかし、出船まであと1時間あるので、まだまだこれから客が増えてくることが予想される。

 そして、駐車場でしばし仮眠した後、午前6時に準備を始め、出船の時間を迎えた。
実は今回お世話になる渡船屋さんは、前回船のトラブルで出船できなかった渡船屋さんである。
今回は何のトラブルもなく、無事に出船できた。
ホッ!
予想通り、2つの渡船屋さんともたくさんの客を乗せて、思い思いの磯に上げていく。
我々2人は船頭お任せで、あと残り3人になったところで声が船頭さんから掛かり、
上がったのは「モトブト」という磯だった。

 磯に上がると、船頭さんからアドバイスして頂いた釣り座にそれぞれ陣取った。
本命の釣り座に磯吉さんが、その左の船着きに私が陣取ることになった。
私の釣り座では足下右に大きなサラシと大きな根があり、沖向きに流れている。
左側はかなり浅いので、正面より右側で勝負したい。
磯吉さんの釣り座では足下に大きな根があり、竿1本半先左右に小さな磯が2つ顔を出している。
その三角形(根と2つの磯)の中はサラシがきついが、良い雰囲気になっている。

 さて、実釣ということで、エサ取りの状況も分からないので、0.5Bウキで軽めの仕掛けにして、
タナは2ヒロ半から始めた。
サラシの左側(釣り座正面)に仕掛けを投入すると、磯際に沿って左に流れていく。
それで、朝一モーニングを狙ってしばらく磯際を攻めるが、ウキに何の反応もない。
ウキどころか、エサにも反応を示さず、そのまま残ってくる。
つい2週間前に別の磯に上がったときにはエサ取りが多くて苦労したが、今回は前日の寒波
による冷え込みによって水温が下がっていることが影響しているのか。
とりあえず、今日は厳しい釣りになりそうだ。
しばらく続けた。

 しばらくしてもエサは取られないので、狙いを磯際から足下右のサラシに変更することにした。
足下右の大きなサラシの泡が消えると、竿1本先に大きなシモリ根が現れるので、
そのシモリ根の向こうに仕掛けを投入し、根付近を攻めることにした。
ただ、掛けたらすぐに左に引っ張り出さないと、根に入られてしまうだろう。
しかし、サラシの泡が消えてすぐに仕掛けを投入しても、その払い出しによって沖向きに速い潮が
流れているために、仕掛けが馴染むまでにどんどん沖に流されていく。

 そこで、ウキを2Bに変更し、ハリスにガン玉B1つとジンタン4号1つを段打ちし、タナは2ヒロにした。
そして、根の向こうに仕掛けを投入し、一気に仕掛けを馴染ませ、根付近にいる食い渋るグレの
口元に持っていこうという作戦である。
すると、仕掛けはすぐに馴染むが、馴染むと同時に沖にどんどん流されていくので、釣りにならない。

 それならばと、エサ取りもいない状況で魚の活性も低いので、もっと深場にいるグレの口の近くに
エサを持っていかなければいけないと思い、深いタナを探ることにした。
横からの風が強いために、Bウキに変更してジンタン6号を1つ追加し、仕掛けが馴染むとジワーっと
沈めていく設定にした。
すると、気持ちが良いぐらいに沖に流れていく。
50mほど沖の6ヒロ前後まで探ってみたが、エサはそのまま残ってくる。
しばらくやってみるが、変わり映えしない。
エサ取りもない状況は私だけではなく、磯吉さんも同じである。

 それで、この状況を打開しようと、他の釣り座を探してみた。
すると、朝一は根の状態があまり分からなかったが、明るくなった今、もう一つ気になる
釣り座を発見した。
それは目の前にある一級磯のソビエトとの水道で、かなりの水深がありそうだ。
ただ、足下のハエ根がきつくて、竿2本先まで根が伸びているので、魚を掛けたらなるべく早く
浮かさないと根に入られてしまい、獲れないだろう。
しかし、魚の活性が低いこの状況ではそんなことも言ってられず、とりあえずは魚を掛けることが
先決である。
ということで、磯吉さんの右側の釣り座に移動することにした。

 この釣り座でも横からの強風で釣りづらいので、仕掛けを馴染みやすくするために少し重めの
設定にした。
2Bウキに変更し、ガン玉Bとジンタン4号と6号を1ずつ付けたままで、2ヒロ半から始めた。
心機一転、ワクワクする瞬間である。
初めは竿2本先まで伸びている根の切れ目に仕掛けを投入した。
とりあえず、魚は何でもいいから掛けたい。
その思いは通じるのか。

 私が新釣り座に替わってすぐに、磯吉さんがこの日最初の魚を掛けたが、一気に根に持って
いかれてバラしてしまった。
磯吉さんはこの後も立て続けにバラシを連発し、合計3連続バラシをやってしまい、凹んでいた。
バラシとはいえ、今まではエサ取りも無い状況だったので、やっと時合いがやってきたのかと、
私の方は気合いが入った。

 この水道では手前に仕掛けを投入すると、ソビエトに向かって気持ちが良いくらい流れていく。
狙いは竿2本先のハエ根の切れ目付近と、ソビエト前まで流してソビエト付近の2つのポイント
に絞って、しばらくやっているが、一向にエサは取られない。
タナを徐々に深くしていき、4ヒロまで探るが、魚からは何の反応も返ってこない。
「時合いが来たんじゃないんかあ〜」と心の中で叫びながら続けるが、その声も届かないみたいだ。

 それにもめげず、今度はBウキに変更して仕掛けをジワーっと沈めていき、もっと深いタナを
攻めることにした。
もし、深いタナで食わせても一気に根に持っていかれる可能性は高いし、早く浮かせることに
成功しなければ、竿2本先まで延びているハエ根の餌食になる可能性も高い。
でも、何度も言うようだが、とりあえず魚を掛けなければ何も始まらないのだ。

 しかし、その思いとは裏腹に、かなり深く沈めて探っていくが、エサは相変わらず取られない。
「ホントに今日は厳しいなあ」とつぶやきながら続けるが、朝から一度のアタリも無いままに、
午前11時30分、昼食を取ることにした。

 そして、昼食を食べ終えると、午後からの巻き返しを期待しつつ、すぐさま釣りを再開した。
午前中とあまり変わり映えしない状況が続く中、磯吉さんは風裏である船着きに移動する
とのことで、私は磯吉さんの釣り座に移動させてもらうことにした。

 モトブトでは本命であるこの釣り座に立ってみると、足下の根と竿1本半先左右にある2つの
小さな磯とのトライアングル(三角地帯)はすごく狭い。
このトライアングルの中で魚を掛けても一気に根に持っていかれるかもしれない。
現に磯吉さんは午前中に3回のバラシがあり、根に入られているのだ。
だから私は魚を掛けてから取り込むまでのイメージトレーニングをバッチリして臨むことにした。

 サラシはきついが、水深は浅いので、G2ウキに変更し、ジンタン6号を2つ付けて、
タナは2ヒロから始めた。
ここでも横風はきついが、竿2本ほど先での勝負なので、さほど気にはならない。
そして、本日は根付近に潜んでいるグレの口元にエサを運ばないと、口を使わないようなので、
丹念に3カ所の根付近を探っていく。
潮はゆっくりと沖向きに流れていく中、しばらくやっても、エサはやはりそのまま残ってくるだけだ。
一方、船着きに釣り座を替わった磯吉さんはというと、浅場でベラやガシラなどを釣って、
気分転換をして楽しんでいる様子だった。

 やがて、潮は左に流れるようになり、状況が良くなることを期待しながら続けた。
右の小さい磯付近に仕掛けを投入し、足下左の根付近まで仕掛けを流していく。
しかし、状況は一向に良くならない。
それで、私はソビエトとの水道である釣り座に戻ることにした。

 ソビエトとの水道でやっていると、この頃から波が大きくなってきて、頭から海水を被ることも
多くなってきたので、少し左に高くなっている釣り座に移動した。
しかし、ここからは足下にできている大きなサラシによって道糸が引っ張られるので、
仕掛けがうまく入っていかず、水道を狙いづらいのだ。
どうしようかと思い、先ほど攻めていたライアングルをふと見ると、この釣り座からは追い風になり、
攻めやすいので、再びトライアングルを狙うことにした。
依然として、先ほどと同じように潮は左に流れていたので、右の小磯の前に仕掛けを投入し、
左の根付近まで流すことにした。

 その直後、左の根の前で本日初めてウキが一気に入った。
すかさず、合わせると強烈な引きで左の根に入ろうとするが、竿を持っている右手を伸ばし、
なるべく右に引き出そうと耐える。
根から少し引き出せたかなと思い、ホッとしたのもつかの間、急に軽くなった。
痛恨のバラシだ!
仕掛けを回収すると、ハリスがザラザラだった。
やはり、左の根にハリスが当たっていたのだろう。
本日初めて掛けた魚だけに逃したショックは大きいが、今度こそ取りたいと思い、ハリスを1.75号
から2号に変更し、続けた。

 その後、午後3時前になり、磯吉さんは元の釣り座に戻ってきた。
それで、2人でトライアングルを攻めることになった。
私が右の小磯に仕掛けを投入してすぐに、またウキが一気に入った。
合わせると、今回も強烈な引きが右腕に伝わってきた。
しかし、掛けたポイントが小磯の間近だったので、そのまま右の小磯に突っ込まれないように
左に竿を出して耐えるが、根に執着心のある魚の必死の抵抗には勝てず、そのまま根に入られ、
ハリス切れだった。
2連発バラシはちょっと凹んだが、確実に時合いが来ているのは間違いないので気を取り直し、
ハリスを交換して続けた。
やはり、すさみや串本周辺は午後3時以降に時合いが来ることが多い。

 その後、30分ほどして、再び左の根の前でウキが入った。
合わせると、引きは小さいながらも、難なく水面に姿を現したのはグレであった。
ゴボウ抜きし、磯に上げたグレを確認すると、25cm前後か。
でも、我慢に我慢を重ねた本日はこのサイズでも素直に嬉しい。
とりあえずは磯の上に溜まっている水たまりに生かしておくことにする。

 その数投後に左の小磯の前を流しているときにウキが一気に入った。
合わせると、今回はなかなかの引きだ。
やはり左の根に突っ込むが、何とか耐え、一気に浮かせることに成功した。
姿を現したのは良型サイズのグレだった。
そして、自分でタモ入れをして上げてみると、35cmぐらいか。
本日最大サイズをゲットして、うれし涙がポロリ
!(冗談じゃなく、ホント)
このグレはスカリに入れ、水たまりに先ほど生かしておいた25cmはリリースした。

 そして、このポイントを磯吉さんに譲り、私は船着きに行くことにした。
その直後、磯吉さんが竿を大きく曲げた。
私は慌ててタモ入れの準備をしようと、駆けつけているときに竿が上に跳ね上がった。
本日はアタリが少ないだけに痛恨のバラシである。
ウキが見え、もうすぐ魚が姿を現そうとしている時だっただけに、磯吉さんはこのバラシは
相当ショックだったみたいだ。
この後は2人とも何の音沙汰も無しに午後4時40分、納竿した。
船頭さんによると、前日から水温が下がって、本日も全体的に釣果が良くなかったとのことでした。

 ということで、貧果ではありますが、苦しみながらも何とかグレをゲットすることができ、
私の2006年の釣り納めを無事に終了することが出来ました。
今年も釣行時にたくさんの応援TEL&メール&掲示板への書き込み等、有り難うございました。
これからも変わりないお付き合いを、どうか宜しくお願い致します。



今回の釣果

私・・・・・・・・・グレ2枚(37cm、25cm)、バラシ3回

磯吉さん・・・・ガシラ、ベラ、バラシ5回
磯吉さんの釣り座である。
釣行記でも書いていたトライアングルである。
これが私がグレを掛けた時のトライアングルである。
写真右中央の小磯の向こうで掛けました。