日時 2007/11/03(土) 6:30 〜 17:00
区分 紀州釣り 狙い チヌ・キビレ
場所 田ノ浦漁港
メモ  
満潮 干潮
小潮 14:46   7:19 21:15 
天気 晴れ やや強い 波高 1.5m 水温   気温  
同行者 岩崎、四宮、池之坊夫妻、いしばしさん 備考  
釣り方 紀州釣り
仕掛  
メモ  
エサ(ルアー) 備考
ヌカ+砂+押し麦  
アケミ貝配合  
ウニ配合  
細挽きサナギ  
アミエビ  
オキアミ  
ボケ  
釣果
魚名 サイズ kg 釣れた時間 推算潮位 釣り座 ヒットしたエサ(ルアー) 備考
チヌ・キビレ 23.0 Cm 〜 38.5 Cm ? kg 〜 ? kg 4 匹          
フグ 15.0 Cm 〜 25.0 Cm ? kg 〜 ? kg 5 匹          
写真
 11月3日、第5回那賀紀州FC杯紀州釣り大会が田ノ浦漁港で開催されました。
今回は25cm以上の総重量での争いである。
今大会は釣りキチさんが都合でどうしても参加できないとのことで残念です。
しかし、この大会には直接関係ないが、いしばしさんと初めて御一緒させて頂くことになり、
楽しみにしていました。
写真は左から、市内釣り師さん、磯吉さん、釣り天国さん、私(チヌ吉)、いしばしさんで、
座っているのは市内釣り師さんの奥さんである。
ピントがぼけて見づらい状態ですみません。
フラッシュをたいて撮るべきだったなあ。

 今回で5回目を迎える今大会に向けて、各個人には思い思いの思惑があったので、
その思惑を以下に記します。
私・・・・・・・・・・・・・3連覇を目指し、連覇記録を更新したい。
釣り天国さん・・・・・初優勝を目指し、那賀紀州FCの2大タイトル獲得を目論む。
磯吉さん・・・・・・・・既にフカセ釣りモードだが、紀州釣り大会での初優勝を目指す。
市内釣り師さん・・・得意の紀州釣りでの大会で初優勝を目指し、「無冠の帝王」を返上したい。

 2大タイトルとは、那賀紀州FCが2本立てで主催している2つの大会の「紀州釣り大会」と
「全日本グレカップ」のことである。
そして、紀州釣り大会は過去4回、全日本グレカップは過去2回で、過去に2大会合計6回開催
していて、そのうち一度も優勝していないのは市内釣り師さんだけなので、「無冠の帝王」と
我々は呼んでいるのだ(笑)。
それを返上するべく、猛練習をして今大会に臨んだということで、それが実を結んだのか?
はたまた、他の人の思惑通りになってしまったのか?

 今年も去年同様、終盤まで接戦にもつれ込み、最後まで目が離せぬ展開となりました。
最後の最後で、どんなドラマが待ち受けていたのか、以下の長編をお読み下さいね。

 当日、私&釣り天国さんが同乗し、磯吉さん&市内釣り師さんが同乗して、午前5時30分に
現地で待ち合わせしていた。
我々は少し遅れて到着し、磯吉さんと市内釣り師さんに合流した。
「待たせてすみません!」
その後、荷物を波止まで運び、とりあえず、4人分の釣り座を確保することにした。

 すると、午前5時過ぎに既に到着していた「いしばしさん」と、波止でお会いすることが出来た。
「お早うございます。初めまして!」
うちの他のメンバーとの挨拶も交わし、開会式に移った。
そして、運命の釣り座決定のための抽選である。
ジャンケンポイ!
勝った順に、釣り天国さん、市内釣り師さん、磯吉さん、私である。
私は残された釣り座に陣取るしかないのだ(泣)。
そして、先端手前より順に右から、市内釣り師さん、釣り天国さん、磯吉さん、私となった。
なお、いしばしさん&市内釣り師さんの奥さんは我々の大会の邪魔にならないように
気を遣って下さり、別の釣り座に構えて下さった。
いしばしさんは私の真裏の湾内に釣り座を構えた。

 そして、午前6時30分に大会が開始された。
開始後、潮は右にゆっくりと流れていて、私は前回釣行通り、7ヒロからタナ合わせに入るが、
なかなか合わない。
3ヒロでも合わないのだ。
どこまで浅いんよ〜。
底の状態がようやく見えてきて確認すると、愕然とした。
底がはっきりと見えているのだ。
先端付近の市内釣り師さんの釣り座では6ヒロとのことなので、一番左の私の釣り座とは
3ヒロ以上もタナの違いがあるのだ。
しかも、この時期でタナが3ヒロもない釣り場で、釣果なんて期待できるわけがない。
これじゃ、あまりにも不公平すぎる。
でも、現時点での紀州釣り大会では一度決定した釣り座を変更できるというルールはないので、
我慢するしかないのだ(泣)。


 しばらくすると、先端で釣っていた人が帰っていったので、「釣り座を自由に移動してもよい」
というルールなら、私は少し空いている先端に陣取りたかった。
でも、優しい我がクラブメンバーは少しずつ先端寄り(右)に移動してくれた。
それにより、私の釣り座では水深は4ヒロになった。
大会だというのに、私のわがままで皆さんの御配慮を頂いたことで、やる気が出ました。
皆さん、有り難うございました。

 釣り座を少しずつ移動して間もなくして、先端の市内釣り師さんが30cm弱の本命をゲットした。
おめでとうございます。
やっぱり、先端が良いのかなあ。
それと同時に、私は時合いがやってきたとばかりにボケを投入し、1ヒロほど這わせることにした。
しかし、ボケだけは取られてくるが、アタリは全くない。
フグの仕業か。
それを裏付けるように針がたまに無くなってくるのだ。

 その後、しばらく潮が止まり、午前9時前に右にゆっくりと流れ始めたと同時に
磯吉さんが同サイズをゲットした。
おめでとうございます。
再び潮が止まり、1時間ほどして再び右にゆっくりと流れると、磯吉さんは40cm級を1枚追加した。

 しばらくすると、潮が止まり、浅瀬に向かって左にゆっくり流れ始めた。
私にとっては最悪の潮である。
左に行けば行くほど、水深は浅くなるからである。
ここで、午前11時前、私と釣り天国さんは気分転換にと昼食休憩することにした。

 休憩中は、いしばしさんと共に紀州釣り談義を楽しんでいた。
そして、その休憩中に、磯吉さんが30cm級をもう1枚追加した。
今大会は25cm以上の総重量での争いです。
この時点で、磯吉さんは40cm級を含む3枚を釣り、市内釣り師さんが30cm足らずを1枚釣って
いるだけで、私と釣り天国さんはまだ釣っていないので、大量リードしている磯吉さんの初優勝を
誰も疑う余地がなかった。
しかし、「このまま簡単に優勝させたらあかん」ということで、再び来た時合いに私は最大限の
抵抗をするべく、慌てて昼食を終え、釣りを再開することにした。

 すると、再開直後、私に待望のアタリがあった。
ピョコンと前アタリの後、再び立った寝ウキがスーッと入っていったので合わせた。
心地よい引きを感じながら、上がってきたのは30cm強のチヌであった。
と同時に釣り天国さんが竿を曲げた。
上がってきたのは30cm弱のチヌだった。
この時合いに、あと1枚でもゲットして、磯吉さんに少しでもプレッシャーを掛けようと頑張るが、
ゆっくり右に流れていた潮が止まり、惜しみなく使うボケは取られてくるだけである。

 1時間ほどして右にゆっくり流れ始めると、釣り天国さんはキビレを1枚釣った。
おめでとうございます。
私は15m程離れて見ていたので、35cmくらいかなと思っていたが、実際はそれ以下であったが、
磯吉さんにプレッシャーを掛かけるには十分であろう。
しかも、私もその直後に30cm弱を釣り、確実に磯吉さんとの差を縮めていく。
そして、しばらくして、釣り天国さんが30cm弱をもう1枚釣った。
でも、磯吉さんは40cm弱を釣っているので、まだリードを保っているが、徐々に焦り始めていた。
ちなみに、、磯吉さんが3枚、釣り天国さんが3枚、私が2枚、市内釣り師さんが1枚である。
ただ、磯吉さんの40cm弱1枚が効いている。

 この後は、しばらく小康状態を保っていたが、午後2時過ぎに残り少ないボケを使った私に
待望のアタリがあった。
寝ウキがピョコンと立った後寝て、再び立ったかと思うと、スーッと入っていったので合わせた。
乗ったあ〜!!
と思いきや、数秒後に痛恨のバラシ!(泣)
魚の正体は分からないが、針は残っていたので、掛かりが浅かったのだろう。
と同時に、磯吉さんも竿を大きく曲げた。
次の瞬間、私と同様、ハリ外れのバラシだった。
このバラシが私と磯吉さんにとって、悪影響を及ぼすことにならければいいのだが・・・・。

 その後、しばらく続けていたが、付けエサは取られるものの、本命は散ってしまったのか、
全く気配を感じられなくなり、アタリからは遠のいてしまった(ヤッパリ)。
でも、バラしてしまった私と磯吉さんには幸いし、我々以外の人もアタリが無くなってしまった。
次の時合いが来るまで待つしかない。

 そして、時間は刻々と過ぎていき、午後3時30分を迎えた頃、私に待ちに待ったアタリがあった。
止まっていた潮が、本日の当たり潮である「右にゆっくりと流れ始めた」と同時に、1ヒロ半ほど
這わせると、寝ウキがピョコンと立ったかと思うと、すぐに寝て、その直後に再び立ち、
スーッと入っていったので、「これは間違いない」とばかりに合わせた。
すると、引きは竿先をコンコン叩きながら、今日一番の重量感である(ニコッ)。
慎重にやりとりをして寄せてくるが、魚はなかなか水面に姿を見せないし、右に走ったりするので、
「もしかしてボラかもしれない」と思い始めた。
でも、足下まで寄せてくると、やっと魚の姿を確認でき、安心した。
上がってきたのは、良型チヌ(38.5cm)であった。
この時点で、私と磯吉さんと釣り天国さんが3枚で並んだが、午前中の勢いからして、磯吉さん
がまだ若干リードしているであろうと、誰もが思っていた。
でも、これで一時は優勝を諦めていた私にも優勝争いの芽が出てきたのには違いない。
というより実際は、のちの検量で分かったことだが、この時点で私が1位に躍り出ていたのだ。
この時は私を含め、誰もそんなことは知るよしも無かった。
とりあえずは、誰が次の1枚を釣るかが大きな意味を持つことだけは分かっていた。

 そして、その直後、次の1枚が掛かった。
一体誰が掛けたかというと、釣り天国さんであった。
上がってきたのは、30cm弱だろうか。
今年も去年同様、接戦の様相を呈してきた。
次の1枚も大事である。
私と磯吉さんも次の1枚を求め、この時合いに乗ろうと頑張る。

 そして、その直後に次の1枚をゲットしたのは、またもや釣り天国さんであった。
25cmの規定サイズであろうか、連続ゲットである。
しかも、釣り天国さんは同サイズをもう1枚追加した。
ここにきて、この3連発は勝敗にどう影響するのか?
でも、規定サイズかどうかの2枚は微妙なので、勝負の行方は分からない。

 そして午後4時頃、いしばしさんが休憩して私の隣に来て、色々お話をしているときに
寝ウキがピョコンと立ってすぐ寝て、再び立ったかと思うと、スーッと入っていった。
典型的なチヌアタリである。
「ヨッシャー!」とばかりに合わせた。
竿先をコンコン叩いているので、チヌのようだが、引きは小さい。
上がってきたのは25cmあるかないかのチヌだった。
のちの検量ではこのチヌは23.5cmだった(泣)。

 結局、このまま納竿時間の5時を迎え、大会終了となった。
そして、運命の検量タイムとなった。
先ずは、幸先良く1枚ゲットして1枚に終わってしまった市内釣り師さんは28cmで、330gだった。
次に、4枚釣って3位であろうと思っていた私は38.5cm,31.5cm,27cm,23.5cmだが、
25cm以上の規定サイズは3枚なので、1590gだった。
次に、40cm弱を含む3枚を釣った磯吉さんは、38.5cm,27.5cm,26.5cmで1490gだった。
最後に合計6枚釣った釣り天国さんの検量である。
微妙なサイズである2枚は25cmギリギリあったので、32cm,29cm,28.5cm,26.5cm,
25cm,25cmで、2100gだった。
もし、25cm×2枚が25cmなかったら、1550gだったので、私の優勝だった。

 ということで、第5回那賀紀州FC紀州釣り大会の栄えある優勝者は釣り天国さんであった。
初優勝おめでとうございます。
しかも、那賀紀州FC初の2大タイトル獲得おめでとうございます。
一時は初優勝間違い無しと思っていた磯吉さんはまさかの3位だった。
私は磯吉さんと同サイズの38.5cmを釣り、2位だった。
今大会で「無冠の帝王」を返上するべく、頑張った市内釣り師さんは4位だった。

 そして、我々の大会の邪魔をしないように内向きで釣っていた「いしばしさん」は、25cm弱の
キビレを2枚釣っていた。
内向きは厳しいながら、この2枚はさすがです。
しかも、いしばしさんいわく、納得の2枚だったとのことだ。
次回に御一緒させて頂く際には、是非横に並んで釣りたいです。
そして、今回色々お話させて頂いたところ、色々な技をお持ちのようなので、次回同行の際には
その技を盗ませてもらいま〜す(笑)。



今大会の結果

1位・・・・釣り天国さん、2100g(32cm,29cm,28.5cm,26.5cm,25cm,25cm)
2位・・・・私(チヌ吉)、1590g(38.5cm,31.5cm,27cm)、他23.5cm(検量外)
3位・・・・磯吉さん、1490g(38.5cm,27.5cm,26.5cm)
4位・・・・市内釣り師さん、330g(28cm)



 今回もたくさんの応援メール&掲示板への書き込み応援等、有り難うございました。
私(チヌ吉)の釣果です。
25cm以上の規定サイズでは、3枚の検量で、1590g(38.5cm,31.5cm,27cm)だった。
午後3時30分過ぎに、さっかく1位に躍り出たのになあ。
3連覇したかったあ(泣)。
優勝した釣り天国さんの釣果である。
2100g(32cm,29cm,28.5cm,26.5cm,25cm,25cm)で、良型こそ無いが、
小刻みに30cm前後を6枚揃えたのが勝因に繋がった。
初優勝おめでとうございます。
 午前中の勢いでは優勝間違い無しだと思っていた磯吉さんの釣果です。
1490g(38.5cm,27.5cm,26.5cm)だった。
午後からは失速して初優勝を逃してしまいました。
次回こそ、優勝を狙って下さいね。
市内釣り師さんの釣果です。
開始直後に1枚ゲットし、「無冠の帝王」を返上しようと頑張ったが、この1枚に終わってしまった。
ショックは大きかったようです。
次回大会では、「無冠の帝王」から「紀州釣りの帝王」目指して下さいね。
 那賀紀州FC杯紀州釣り大会に初優勝した釣り天国さんである。
「連覇を目指す。」とのことだ。