日時 2008/11/01(土) 7:00 〜 17:15
区分 紀州釣り 狙い チヌ・キビレ
場所 初島漁港
メモ 漁船の出入りが激しく、新しい波止である。
30センチ前後が多いが、40センチ〜50センチも
たまに見掛ける。
満潮 干潮
中潮 8:14 19:06  1:25 13:38 
天気 晴れ 普通 波高 1.5m 水温   気温  
同行者 永野、四宮、池之坊、直川 備考  
釣り方 紀州釣り
仕掛  
メモ  
エサ(ルアー) 備考
ヌカ+砂+押し麦  
強力チヌにんにく  
細挽きサナギ  
アミエビ  
オキアミ  
ボケ  
釣果
魚名 サイズ kg ヒットしたエサ(ルアー) 備考
チヌ・キビレ 27.0 Cm 〜 30.0 Cm ? kg 〜 ? kg 5 匹    
マダイ 20.0 Cm 〜 20.0 Cm ? kg 〜 ? kg 5 匹    
アジ 18.0 Cm 〜 20.0 Cm ? kg 〜 ? kg 8 匹    
イサギ 15.0 Cm 〜 15.0 Cm ? kg 〜 ? kg 1 匹    
写真
 今回は第7回那賀紀州FC杯紀州釣り大会の開催となった。
去年に引き続いて、今年の秋の大会も11月開催となり、波止ではそろそろ落ちの時期に
差しかかりつつあるということで、今回の場所決め担当である磯吉さんは悩みに悩んだ結果、
第7回の決戦の舞台は「初島漁港」に決めてくれた。
6名が横一線に並べる波止で、しかも釣り座による釣果のばらつきが無いようにと、
配慮してくれたとのことである。
有り難うございました。

 今大会は新メンバーである楽釣さんが那賀紀州FCに加入してくれて会員が6名となって、
初めての大会ということで、みんなワクワクしていた。
楽釣さんというと、私の釣行記でもたびたび登場しているので読んでもらえれば分かる通り、
凄腕の持ち主なので、初出場初優勝の予感も漂う。
しかし、他のメンバーも、「優勝への強い思い」や、「色々な思惑」などがあるので、
お互いに譲り合うことのない熱い戦いになるのは間違いない!!

 ここで、私なりに勝手に解釈した「みんなの思惑」を紹介しよう。
もし違っていたら、私に訂正依頼をして下さいね(笑)。
私(チヌ吉)・・・・・・2連覇を果たし、5回目の優勝を目指す。
釣りキチさん・・・・・初優勝した第2回大会が行われた場所で、2回目の優勝を目指す。
釣り天国さん・・・・・2大会ぶりの2回目の優勝を目指す。
磯吉さん・・・・・・・・紀州釣り大会での初優勝を目指す。
市内釣り師さん・・・「無冠の帝王」を返上したいので、絶対に初優勝したい。
楽釣さん・・・・・・・・那賀紀州FCに加入して初の大会だが、初出場初優勝を目指す。

 以上のように各個人の今大会に対する思惑&意気込みを見てみると、腕自慢達による熱い
戦いになることは必至である。
しかし、大会直前になって、岩崎氏が急に仕事が入り、参加できなくなってしまった(泣)。
6名全員で大会が開催できると思っていたが、結局5名での大会となった。
誠に残念である。

 当日、晴れの予報なので安心していたのですが、午前3時30分に起きると、雨が降っていた。
「雨男(私&釣りキチさん)の本領発揮か?」と思いながら、私は楽釣さんと磯吉さんを迎えに行き、
釣りキチさんは市内釣り師さんを迎えに行き、2台に分かれて現地(初島漁港)に集合となった。
私の忘れ物のために私達3人は15分ほど遅れて、午前5時45分に到着した。
皆さん、すみませんでした(ペコリ)。
現地に5名が到着して、しばらく会話をした後、重たい荷物を持って、波止に向かった。

 15分ほど歩いて波止に着くと、他の釣り人は少なく、我々の釣り座は十分にあったので、
早速、開会式を済ませ、釣り座決めをすることにした。
抽選の結果、釣り座は写真のように奥から、市内釣り師さん(紺色)、磯吉さん(白色)、
釣りキチさん(赤色)、楽釣さん(白色)、私の順になった。
ただ、私は写真を撮っているために写っていませんが・・・・。
凄腕の楽釣さんと隣の釣り座で戦うなんて、プレッシャー掛かりまくりや〜!!

 そして、午前6時45分に熱戦の火蓋が切って落とされたのだった。
那賀紀州FC杯紀州釣り大会史上、歴史に残る熾烈な戦いになるのは必至である。
一体誰が優勝するのでしょうか?
乞うご期待!!

 当初、潮は右にゆっくりと流れていた。
それで、私はこの釣り座では4年ぶりの釣行だが、水深は6ヒロ前後だったことを思い出し、
タナは6ヒロから開始した。
前釣行とは、釣りキチさんが優勝した第2回大会の時である。
タナトントンから始めるが、数投後にはオキアミは取られてくる。

 それで1ヒロほどタナを長く取ると、5投ほどは残ってきたが、それ以降は残ってこない。
しばらく続けていると、何者かがダンゴを割りに来始め、割れも早くなってきた。
この直後に楽釣さんや磯吉さんはアジを連発するようになったので、ダンゴを割っているのは
どうやらアジの仕業か?
それで、ダンゴの割れのタイミングを少し遅くして、エサ取りの食い気をそらすことにした。
しかし、その数投後にはエサ取りも対応してくるようになり、オキアミも取られるようになった。

 ここで、シモリ根の状態を探るためにダンゴ投入地点を少し変え、少し遠投することにした。
竿3本半先に投げてみた。
すると、ダンゴが割れて流していると、寝ウキがシモるので合わせると、根掛かりだった。
それで、竿3本先を流してみると、ここでも根掛かりするが、その少し手前では根掛かりしない。
どうやら、竿3本先付近にシモリ根などがあるみたいなので、シモリ根の手前を攻めることにした。
シモリ根付近を攻めることに決定したのは、今年の三重県紀州釣り遠征で得た知識によるものだ。
これが、吉と出るか、凶と出るか、お楽しみに!!

 すると、その数投後には潮が右に速く流れ始めたので、ダンゴの割れを早くし、
タナを更に深く取ることにした。
しかし、ダンゴが割れて少し流すとオキアミは取られてくる。
ここで、付けエサをボケに変更した。
すると、寝ウキはモゾモゾするが、明確なアタリは無いまま、ボケは囓られて少しだけ残ってくる。
やはり、エサ取りの大本命のヤツの仕業だろう。
その直後、楽釣さんはフグを釣った。
「ヤッパリなあ!」

 それで、私は這わせ幅をもう少し長く取ることにした。
ここで、名人?が登場した。
竿を持たない知らない人が私のとこに寄ってきて、「釣れたか?」、「這わしているのか?」などと
聞いてくるので、私は「ダメですわ。今は這わしてます。」と答えると、名人?は「この釣り場は
這わせたら、釣れんでえ〜。」とのことである。
この後、名人?の一昔前の自慢話が始まった。

 「この釣り場では這わさず、タナを切るか、タナトントンで、20枚〜30枚釣ったことがあるので、
這わすのは厳禁だ。」とのことである。
しかも、この釣り場は、この時期が一番釣れるとのこと。
この後も、この釣り場での釣り方を講義して頂いた。
でも、私自身、本日の状況からすると、名人?が勧めてくれたタナトントンに踏み切ることは出来ず、
色々な話をしながら、タナを詰めるフリをして、むしろタナを長く取っていました。
ごめんなさい(笑)。

 そして、名人?が去っていき、しばらくすると、先ほどまで右に速く流れていた潮が緩み、
右にゆっくりと流れるようになったので、タナを少し浅くすることにした。
依然として、ボケは少しだけ残るか、全く残らない。

 そのうち、午前9時過ぎに、ダンゴが割れてすぐに寝ウキに前アタリがあり、スーッと入っていった。
すかさず合わせると乗ったあ〜!!
引きは小さいが、竿先をコンコンと叩く心地良い本命の引きなので、疑う余地もなかった。
案の定、水面に姿を現したのは紛れもなく、チヌだった。
ヤッター!
それで、既にタモ入れ準備をしてくれていた楽釣さんに掬ってもらった。
有り難うございました。
上がってきたチヌは30cm弱だった。
まずは、先手必勝でみんなにプレッシャーを掛けることに成功した。
ただ、ここ最近の本大会では先手したメンバーが優勝しないというジンクスが続いているだけに
私としてはちょっと気になる嫌なジンクスである。

 そして、私はこの直後に同サイズを追加し、更なるプレッシャーを掛けたかと思いきや、
楽釣さんが規定サイズの25cmあるかないかのチヌを釣り上げ、私とは1枚の差になった。
しかし、私は数投後に30cm弱を追加し、楽釣さんとは2枚差、他のメンバーとは3枚差となった。

 その直後、磯吉さんが何かを掛けた。
良い感じで竿先をコンコン叩きながら上がってきたのは25cmあるかないかのヘダイだった。
私としてはホッと一安心。
この後、釣りキチさんも竿を曲げ、上がってきたのは20cmほどのハゲだった。

 この後は小康状態を保っていたが、午前11時前に磯吉さんが何かを掛けた。
チヌらしき引きなので見ていると、先程と同サイズのヘダイだった。
磯吉さんは引きからして本命だと思っていただけにショックだったであろう。

 この後、ボケが残り始めたので、私は昼食休憩を取ることにした。
昼食休憩後、持ち忘れた大会優勝の賞状を取りに車に戻り、釣り場に戻った。
しかし、釣り場の状況は変わり映えしないとのこと。

 しばらくすると、潮が緩み、朝一から右に流れていた潮が左に変わるのかと思いきや、
右にゆっくり流れ始め、この日は左に流れることは無かった。
朝に話していた名人?の話では左に流れる潮が一番良いとのことなのですが・・・。

 各メンバーとも朝一からアジやチャリコは、かなり釣っているが、この後も厳しい状態が続いた。
そして、私に久々のヒットとなったのは、午後3時前だった。
寝ウキがスーッと入っていき、合わせると、心地良い引きが腕に伝わる。
上がってきたのは本日最長寸のチヌ(30cm)だった。
厳しい状況下でのこの1枚は、ダメ押しに近いだろう。
その直後に、アタリがあり合わせると、再び心地良い引きを感じながら上げてくると、
良型のチャリコだった。
紛らわしいなあ(笑)。

 この後、再び小康状態が続き、そろそろ大会終了時間が迫ってきた午後5時過ぎ、
私は30cm弱をもう1枚追加した。
このまま午後5時15分を迎え、大会が終了した。

 そして、検量が始まった。
検量は私と楽釣さんの2人だけだった。
楽釣さんは規定サイズに満たない23.5cmを1枚なので、0gだった。
私は5枚(30cm、27.5cm、27.5cm、27cm、27cm)で、1700gだった。
私の5度目の優勝が決まり、2連覇達成の瞬間であった。
結果的には私の圧倒的な勝利だった。

 この後、閉会式&表彰式も終わり、中華料理店に場所を変えて、祝勝会&反省会が始まった。
優勝賞品は「夕飯タダ」なので、勝利の味を噛みしめながら、優勝賞品を美味しく頂いた。
今大会の私の勝因は「ベタ這わせ」だったことを、みなさんに報告した。
すると、私の隣で釣っていた尊敬する楽釣さんに「今日は完敗でした。」と言ってもらい、
感激のあまりに泣きそうになりました(笑)。

 ということで、第7回那賀紀州FC杯紀州釣り大会が終了した。



今回の釣果
私(チヌ吉)・・・・・・5枚(30cm、27.5cm、27.5cm、27cm、27cm)、他
楽釣さん・・・・・・・・1枚(23.5cm)、他
釣りキチさん・・・・・他
磯吉さん・・・・・・・・他
市内釣り師さん・・・他


 今回もたくさんの掲示板応援書き込み&応援メール等、有り難うございました。
 今大会に優勝した私の釣果である。
 凄腕の楽釣さんの釣果である。
規定サイズに満たなかったので検量外だったが、厳しい状況下での1枚である。
 7回目の大会で通算5度目の優勝を果たした私である。
2回目の2連覇達成で、那賀紀州FC史上初の3連覇にリーチが掛かる。
今回の優勝賞品の「タダ飯」である。
美味しかったなあ。
いずれにしても、優越感に浸りながらの「タダ飯は」美味しいのだ。