日時 2009/05/16(土) 5:30 〜 18:30
区分 紀州釣り 狙い チヌ・キビレ
場所 下津沖山
メモ  
満潮 干潮
小潮 9:26   4:49 16:47 
天気 曇り時々雨 弱い 波高 1.5m 水温   気温  
同行者 永野、四宮、池之坊、直川 備考  
釣り方 紀州釣り
仕掛  
メモ  
エサ(ルアー) 備考
ヌカ+砂+押し麦  
強力チヌにんにく  
細挽きサナギ  
オキアミ  
ボケ  
釣果
魚名 サイズ kg ヒットしたエサ(ルアー) 備考
チヌ・キビレ 26.0 Cm 〜 37.0 Cm ? kg 〜 ? kg 7 匹    
ボラ 50.0 Cm 〜 50.0 Cm ? kg 〜 ? kg 1 匹    
写真
 今回は第8回那賀紀州FC杯紀州釣り大会の開催となった。
参加者は私(チヌ吉)、釣りキチさん、磯吉さん、市内釣り師さん、楽釣さんの5人となり、
3大会連続で釣り天国さんが出場できなくなったのは残念でした。
そして、今大会の場所決定係は楽釣さんであり、楽釣さんのホームグランドである沖山に決定した。
大会史上最も深い釣り場である。

 当日は、午前4時に集合し、先ずは釣り座を押さえた。
その後、色々話をしているうちに、空が明るくなり始めたので、準備を始め、開会式を済ませた。
そして、午前5時30分過ぎ、会長である私の合図で大会を開始した。

 釣り座に関しては抽選により、1番クジを引いた磯吉さんは先端から2番目に、
2番クジの市内釣り師さんは本命ポイントである波止手前に、3番クジの楽釣さんは
市内釣り師さんの右に、4番クジの釣りキチさんは波止先端(赤)に、最終である5番クジの私は
残った真ん中の釣り座(緑のクーラー)に陣取った。

 とりあえずは今大会に向けて各人の思惑を記します。
私(チヌ吉)・・・・・・・・那賀紀州FC史上初の紀州釣り大会3連覇を目指す。
釣りキチさん・・・・・・・久しぶりの優勝を目指す。
磯吉さん・・・・・・・・・・紀州釣りのタイトルを何としても取りたいなあ!
市内釣り師さん・・・・・無冠の帝王を返上するべく、初優勝を目指す。
楽釣さん・・・・・・・・・・紀州釣り大会初優勝&那賀紀州FC史上初の2冠を目指す。
以上のように色々な思惑がある中、熾烈な戦いになることは必至である。

 開始直後、潮は左にゆっくりと流れていたが、2投後に止まった。
その数投後に、私はオキアミからボケに変更した直後だった。
ウキがスーッと入っていったので合わせると、引きは小さいながらも竿先をコンコン叩いているので、
本命だと確信しながら、姿を現したのは25cm強のチヌであった。
この直後も30cm弱をもう1枚追加して、2枚の先制パンチを食らわし、みんなにプレッシャーを
かけることができた。
こと、楽釣さんに対しては、前回大会のように先手必勝のパターンに持ち込むことに成功!!
この時、まだ午前6時になっていなかった。
この後はアタリが止まり、潮は右に流れ始めた。

 しばらくして、市内釣り師さん&磯吉さんはライントラブルのためにピットインした。
2人がやっとの思いで、釣り座に復活してきた。
すると、磯吉さんは数投後にあることに気付いた。
ウキ止めの上で道糸を切ったので、ウキ止めを付けていなかったのだ。
フカセ大好きな磯吉さんのことだから、全誘導の紀州釣りを展開するのかと思ったが、
ウキ止めをうっかり付け忘れていたとのことだった。
思わず、メンバー一同大笑いだった(爆)。

 しばらくすると、楽釣さんが大きく合わせた。
上がってきたのはチャリコだった。
その数投後、楽釣さんが再び大きく合わせたかと思うと、竿が大きく曲がった。
上がってきたのは、35cm前後のチヌであった。
この後、潮は右にゆっくりと流れたり、止まったり、左にゆっくりと流れたりを繰り返し、
ふらついていた。

 しばらくの沈黙の後、午前9時を少し回った頃、潮が右にゆっくりと流れ始めた時に、
楽釣さんが再び大きく合わせ、先程と同サイズの35cm前後を追加した。
この時点で、私と楽釣さんは2枚ずつで並びましたが、重量では楽釣さんがリードしている。

 それで、私は先程釣った楽釣さんと同じタナに合わせた。
すると、私の隣で釣っている楽釣さんは、私がダンゴを投入した後のウキの動きを見てすかさず、
「同じタナやなあ。」って言われ、隣だけにきっちりチェックされていた(笑)。
同じタナに変更した甲斐があってか、しばらく流していると、ウキが立ったかと思うと、
スーッと入っていったので合わせた。
引きはまずまずながら、竿先をコンコン叩くことなく横に走るので、おそらく本命ではないだろう。
しかし、姿を見るまでは分からない。
それで、ようやく海面に姿を現したのは、案の定、ボラだった。
ボラだと思っていたが、少しだけでも期待していたので、ショック!!
この後はアタリから遠ざかり、雲行きも怪しくなってきたので、雨が降らない間に昼食タイムとした。

 昼食タイムが終わった午前11時に予報通り、雨がポツポツと降ってきた。
だが、カッパを着るまでもないので、そのまま続けた。
すると、潮が右にゆっくりと流れているときに、楽釣さんが35cm前後をもう1枚追加した。

 この後は、潮がまたふらつき始めたが、楽釣さんは少しずつ時間をおきながら、
ポツポツと追加し、午後1時30分には6枚をゲットし、いつの間にか規定枚数の5枚を超えていた。
一方、私は朝一の2枚だけ、他の3人はまだ釣っていない。
今のところ、楽釣さんの独壇場である。
しかし、私は「このまま楽に終了させてたまるものか。」という思いがこみ上げてきた。
というのも、私は2連覇中で、今大会では3連覇を狙っているからだ。
そして、ここから、私の逆襲が始まった。

 しばらくすると、先程まで止まっていた潮が再び右にゆっくりと流れ始めた。
と同時にタナを少し深くした。
その数投後、仕掛けを少し流していると、寝ウキに前アタリが2,3回あった後、もたもたしながら、
寝ウキが立ったかと思うと、やっと入っていったので合わせると、久々のヒット!!!!
引きは小さいものの、嬉しい本命の引きだ。
上がってきたチヌは、30cm弱だった。

 この後は、全員沈黙の時間がしばらく続き、息苦しい雰囲気が漂っていた。
しかし、ここで場を和ませる出来事が起きた。
磯吉さんは仕掛けを回収すると、ボケがまだ残っていたので、仕掛けを竿下に垂らして場を離れた。
すると、そのボケに何かが食らいつき、竿先が大きく曲がり、竿が海に落ちそうになる直前に
磯吉さんの隣の釣りキチさんが気付き、磯吉さんの竿を掴んだ。
間一髪だった。
磯吉さんはそれに気付き、慌てて釣り座に戻り、竿を受け取り、上がってきたのは
23cmぐらいのグレだった。
磯吉さんは今日、未だ何も釣っていなく、何と、このグレが「焼き鳥解消」だということだった。
焼き鳥解消おめでとう!!
でも、今日の検量はチヌだけやで〜(笑)。
思わぬ焼き鳥解消したこの一場面が、みんなの爆笑を誘った。
さすがは爆笑のツボを知っている磯吉さんである(爆)。

 先程の爆笑が冷めやらぬうちに、楽釣さんがヒット!
ほぼ同時に私もヒット!
2人して同時に竿が曲がり、もちろん上がってきたのは2人とも本命であった。
楽釣さんは30cm強、私は30cm弱だった。
私と楽釣さんは隣で釣っているのに、私の釣ったチヌはことごとく楽釣さんより小さいのだ。
それにもめげず、私は規定枚数の5枚まであと1枚なので頑張らなければ!

 その直後、釣りキチさんが本日初めて竿を曲げた。
やり取りを見ていると、魚は横に走っているので、おそらくボラ?
しかし、チヌだとすると、大型であろう。
緊張感が漂う中、水面に姿をようやく現したのは、やはりボラだった。
残念でした。

 その数分後、私が30cm弱を追加し、規定枚数の5枚を揃えることが出来た。
楽釣さんと5枚勝負できることになったが、5枚重量では、私が釣ったチヌは比較的型が
小さいので、今のところ負けているであろう。
あとはサイズアップを目指し、重量の差を縮めていくしかない。

 そう思った直後、釣りキチさんが再び大きく竿を曲げた。
「またボラか?」
みんなはそう思っていたが、竿先をコンコン叩いているので、もしかしてチヌ?
上がってきたのは、35cm前後のチヌであった。
おめでとうございます!
第2回優勝者である釣りキチさんもいよいよ本領発揮で、逆襲開始か?

 私と釣りキチさんが連続ゲットし、時合いが来たとばかりに私は気を引き締める。
このとき、私はベタベタ這わせてやっていたが、アタリがないまま仕掛けを回収すると、
何かが掛かっているようだ。
やりとりをしていると、本命っぽい。
しかも、引きは大きい。
これを上げれば、楽釣さんとの差も大分縮まるだろうと思った瞬間、急に軽くなり、痛恨のバラシ!
針ハズレだった。
このバラシは後に大きく響くことになった。
大会終了後の反省会で、楽釣さんからアドバイスを頂いた。
「居食いで掛かったときは、一度合わせを入れるべきや!」とのことだった。
有り難うございました。

 この後、再びしばらくの沈黙の時間帯が続いた。
その沈黙を打ち破るかのように、私が大きく合わせた。
すると、まずまずの引きで、足下付近まで寄せてきても姿を現さないのでボラかと思ったが、
足下に突っ込もうとするチヌの姿を確認した瞬間、心の中で思わずガッツポーズ!
上がってきたのは、本日一番の良型(40cm弱)であった。
これで、間違いなく楽釣さんとの差を縮めることに成功した。
大会後の話だが、楽釣さんは、「それまで楽勝かと思っていたが、やばいなあ」と思わせた
私の1枚だったらしい。
この時、午後5時を回っていた。

 納竿時間である午後6時30分までは、まだまだあるので、私は同サイズをもう1枚釣れば、
楽釣さんとの勝負の行方は分からなくなる。
そう思っていた直後、楽釣さんが大きく竿を曲げ、40cm弱をゲットした。
この1枚に対するショックは、追い上げムードの私にとっては大きかった。
直後に楽釣さんはもう1枚追加したが、30cm強だあった。

 もし、私が40cm級を釣ることができれば、優勝の行方は分からない。
すると、納竿間際の午後6時20分過ぎに、私の寝ウキが立ったかと思うと、スーッと入っていった。
少し待って合わせると乗ったあ〜!
気になるサイズだが、引きは小さい。
上がってきたチヌは、30cmそこそこだった(泣)。
この時点で、残り時間はまだ10分近くあったが、このまま納竿となり、
第8回那賀紀州FC杯紀州釣り大会が終了となった。

 結局、検量するのは3人で、私は7枚、楽釣さんは9枚、釣りキチさんは1枚だった。
今大会は5枚総重量なので、私と楽釣さんとで、5枚勝負である。
勝負の結果は以下のようになった。

私・・・・・・・・・・・上位5枚で2340g(810g,510g,350g,350g,320g,300g,290g)
楽釣さん・・・・・・上位5枚で3460g(840g,750g,710g,610g,550g,490g,460g,
400g,280g)
釣りキチさん・・・570g

 以上のように、楽釣さんが今大会初優勝を果たしたのだ!
おめでとうございます。
この瞬間に年間チャンピオンも楽釣さんに決定し、来年の会長は楽釣さんに決まり!
ダブルおめでとうございます。
これからも、メンバーに御指導の程、宜しくお願い致します。

 最後に一言!
私としては最善を尽くした結果、楽釣さんとの5枚勝負に持ち込めたことが、
今後の紀州釣り人生に大きな自信に繋がったのは言うまでもない。
今大会初優勝の楽釣さんです。
良い笑顔ですね。
おめでとうございます。
優勝した楽釣さんの釣果です。
9枚ゲットで、5枚総重量では那賀紀州FC史上最高の3460gでした。
さすがです。
私の釣果です。
7枚ゲットで、5枚総重量では2340gで、2位でした。
釣りキチさんの釣果です。
1枚で570gでした。